清らか空間にいると、自然と「呼吸が深くなる」
こんにちは。
金子香織です。
新緑の美しい季節は、森林浴に出掛ける方も多いですよね。
森林の中だけでなく、日頃の生活の中で深呼吸をしたり、マイナスイオンに満ちた空間に身を置くだけでリラックスしてきた、というような体験をされたことがある方もいらっしゃると思います。
私も時折、近場の山に出掛けて森林浴をすることがありますが、忙しい時ほど自然の中に身を投じると心も体もリラックスした、と感じます。
私たちは空気の澄んだ清浄な場にいる時、無意識に美味しい空気を吸い込んで心身をリラックスさせようとします。
しかしその一方で、腐敗臭が漂ってくるような淀んだ空間にいる場合は、心身が過緊張気味に...。
「ここは汚れた空間」だと無意識のセンサーがキャッチするため、自分の身を守るためにも極力呼吸を止めて、できる限り淀んだ空気が体内へ入らないよう、体が反応します。
これらは私たちが生命活動を行っていく上で、置かれている「環境」に反応するという、自然な生理現象の表れだといえるでしょう。
ここから見えてくること。それは、私たちの体は環境に対して変化する生き物である、ということです。
具体的には、
・心身の状態(リラックス・緊張)
・呼吸の状態(呼気・吸気)
などが、分かりやすい例として挙げられるでしょう。
またその時々の状況に応じて、鼓動がゆったりにも早くにも変化するということも、経験上、誰もが感じていることではないでしょうか。
とくに現代人は毎日の忙しさや情報量の多さから体も心も休まらず、心身が疲弊し、緊張状態を強いられている方も多いと思います。
疲労が抜けきれず、疲弊するまで気づかない...。
そんな方を目にするたびに「元に戻る」こと、体をニュートラルの状態に戻すことの大切さを実感しています。
本来であれば、自ら体を整える機能が自然に発動されるはずが、ストレスによって体の大事な機能が失われてしまったら、本末転倒であるからです。
ストレスに悩む方必見!呼吸を変えることで生まれる、リラックス効果
日々のストレスで疲労困憊。なかなか緊張が抜けないという方は、環境に対して心身や呼吸の状態が変化する、という生理現象を逆手に取ってみてはいかがでしょうか。
多くの現代人にとって大きな悩みの一つにストレス過多(心身の過緊張)があるといわれており、「リラックスしたくても出来ない」という声もよく耳にします。
そこで、環境によって呼吸や心身の状態が変わるのであれば、「呼吸」を変えることによって、心身のリラックスを手にしましょう!というのが今回の私からの提案です。
ここで、一つ質問です。
呼吸をする時、「息を吐く・吸う」のどちらをより長くした方がリラックス効果があると思われるでしょうか?
ある実験では、息を吸うよりも吐く息を長くした方が、副交感神経が優勢になってリラックスする、という結果が出たそうです。
事実、一般的に「深呼吸」にはリラックス効果がある、と言われていますよね。
そのため、息をゆっくりと深く吸い、ゆっくりと深く吐くという呼吸を行っている方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、最大限のリラックス効果を目指すのであれば、ただ吐く息を長くしながら深呼吸を行えばよい、というわけではないようです。
なぜかというと、たとえ吐く息が長くても、意識的に深く行う呼吸というのは、人によっては体を力ませてしまう可能性があるからです。
一番肝心なのは、
吸う息よりも、吐く息を長く行うこと。
またそれと同時に、
体に余計な力みが入らないよう、適度に行うこと。
です。
ちなみにこれには個人差がありますので、秒数は決めずに、「息を吸ったらゆっくりと少しだけ長く吐く」ということを意識して繰り返し行ってみることが大切です。
この呼吸を繰り返しているうちに、鼓動がゆったりとしてきて、心身の緊張が抜け、リラックスしてくるのを体感されると思います。
◆疑問解消!前回の呼吸との違いとは?
さてここまでの記事で、ひょっとしたら疑問をもたれた方もいらっしゃるかもしれません。
(いやいや前回まで言っていた呼吸と違うじゃないか!と突っ込みを入れられそうですね笑)
➡前回の記事はこちらをチェック!
https://essence.datumhouse.jp/another-benefit-of-controlled-breathing
そういう方のためにも、一旦話を整理するためにここでざっくりと要点をまとめておきましょう。
まず前回までお伝えしていた呼吸と、今回お伝えした呼吸は目的が違います。
前回までは、
「姿勢を整える方法の一つとして、呼吸運動の機能性を回復させる」
ことを目的としていました。
そして今回は、
「ストレス過多(緊張状態)を解消させる方法の一つとして行う呼吸」
をお伝えしています。
今回までで「呼吸」という観点から身体を整える方法を目的別にお伝えさせていただきました。そのため全く違ったもの、として捉えていただくことになろうかと思います。
ところが、前回までお伝えした呼吸運動を行えるようになると、呼吸に関係する筋肉や関節が柔らかくなるため、日頃の呼吸がスムーズに行われやすくなる、という効果をもたらしてくれます。また、体の過緊張も抜けやすくなります。
理由は、筋肉の性質(筋生理学)も関係してくるのですが、今回は長くなりましたので、いずれどこかの機会でお話しできればと思います。
ぜひ前回と今回を併せて、呼吸からご自身を見つめる時間を持っていただければと思います。
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いかがでしたでしょうか。
ストレスの解消法は色々ありますが、
常にプレッシャーの中で
緊張を抱えながら生きている状態だと、
一時的には良くなったとしても、
また同じことを繰り返して、
結局は堂々巡りになってしまいますよね...。
でも、そんな時こそ
根本的にアプローチを変えてみるチャンス!
今回、金子さんも教えてくださったように
人間誰もがまわりの環境に
ダイレクトに影響されやすい性質を
もっているからこそ、
それを逆手にとって
「呼吸を変える」ことから始めてみるのです。
最初はなかなか難しいかもしれませんが、
意識的に実践を続けて行くことで、
ある時ふと
「周辺環境に振り回されなくなった」
と、バージョンアップした
新しい自分を発見することになるかもしれません。
早速実践してみたい!
と心に火のついた方は、
今日からぜひ新しい習慣として
スタートされてみてください。
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