自分の心にスイッチが入る、言葉の効用
今日は、自分の心にスイッチを入れる言葉、ということについて考えてみたいと思います。
長い人生の中では、調子良くものごとが進む時もあれば、つらい時、落ち込む時、投げ出したくなる時など、いろんな逆境に直面することが、誰しもあると思います。
そして、調子の良い時も悪い時も、私たちは心の中でさまざまな想いを抱くわけですが、それは同時に、自分の中に「色々な言葉を巡らせている」というように捉えることもできます。
良くも悪くも、言葉の使い方一つで人生は変わるもので、人生がうまくいっている人や幸せな成功者は、言葉遣いをとても大切にしているという話もよく聞きますね。
日本には古来から「言霊」という概念で、言葉の持つエネルギーが意識や現象に与える影響を感じとる文化があります。
言霊というと、そのイメージから「スピリチュアルの世界でしょう」とおっしゃる方もいますが、私の経験則から言うと、そう簡単には割り切れる世界ではないように思います。
なぜなら、私自身もこれまでに、ありとあらゆる言葉を使って、実験を重ねてきたからです。
その結果、ある法則性に気づくことになります。
つまり、言葉、あるいは言霊の力を最適なかたちで使って行くと、明らかに現実に変化が現れ始めるのです。
ある言葉を使うと、その言葉の通りに物事が「本当になる」こともあったりします。それはもちろん、良くも悪くも、両方の側面があるので注意は必要ですが。
そこで実感したのは、ある法則性があり、それを適切に使って行くと現実が変化するーーこれはつまり特定の個人の能力に拠るものではなく、誰にでも起こりうること、という意味で極めて科学的である、ということです。
さて、私が感じるのは、日本人は昔から無意識に言霊の力を感じ取っているのだなということです。詳しくは別の機会に譲りたいと思いますが、特段そのことを意識しなくても、そういう概念を直感的にわかっていたり経験則として知っている方も多いように感じることが、昔に比べて格段に増えました。
言葉の力をうまく使いこなしているからこそ、自分だけではなくまわりの人たちや社会のためになれる、幸せを呼んだり、引き寄せたいものを自在に引き寄せたり、望むような結果を手にするようなことができる。
そしてそれが多くの人に伝播していくことで、幸せの循環がどんどん広がっていくイメージです。
これを「原因と結果」という視点で観るなら、その「言葉の質」が原因となって、人生の色んな現象を招いている、ということになります。
となると、毎日の習慣の中で日々、自分の心でいかに良い言葉を思い描き、そこにスイッチを入れることができるかどうかが、とても重要な要素になるということが見えてくるでしょう。
とはいえ、例えば日々どんなに良好な意識で言葉を使っていても、常に良いことばかりが起こるわけではない、ということもまた事実。
一見うまくいかないことや「まさか…」と思うような予期せぬ事態に遭遇することもあるというのが、まさに人生が一筋縄ではいかないところです。
そこで今日は、私なりに日々言葉の持つ力を意識する中で、こういう言葉をスイッチにしている、という代表的なものを、少しですがご紹介させていただきます。
まず、王道とも言えるものからご紹介したいと思います。
それが、「ありがとうございます」と「ありがたい」という言葉。
これが私にとっての、日々の鉄板ワードです。
朝起きて神棚に手を合わせる時、日中のいろんな場面、それから夜寝る前など、事あるごとに脳内で巡らされている言葉です。
この言葉については洋の東西を問わず、様々な人たちが素晴らしい説明や効果、その意義を語っていますので、とくに新しく加えることもないほど普遍的なものであるでしょう。
どんな状況に置かれても「ありがたい」と思えるのは、それだけで素晴らしいこと。シンプルで望ましい人生を送るための何よりの土台ではないかと思います。
もう一つ言及するとしたら、「ありがたい。」という言葉が、ありがたいことが既に完了形で与えられているという「状態」を示している、ということです。
つまり「すでに満たされている現実」に対して感謝をする、ということになるので、「すでに自分は“ありがたい状態にある” ということを思い描くことになります。
これこそが、「言霊が本当になる力」です。
(※逆に「ありがとう」の反対の心境は、「当たり前」です。こちらについても以前、記事にしていますのでご参考になさってみてください)
https://essence.datumhouse.jp/everything-begins-with-gratitude
これは自分の「あり方」を整え、未来の現実を創造する上でとても大事なこと。その意味で、良いスイッチを入れる言葉になるかと思います。
「一対一」だけでなく「一体多」に感謝を広げる、パワーワード
2つ目は、「ありがとう」と少し似たような意味合いもある、「おかげさま」です。
これは、日本語独特の語感が生きている言葉。
具体的に何かの対象に対してということでもなく、また直接的な因果関係など特定されなくても使えるファジーさがありながら、ある意味で万能のマジック・ワードだと思います。
私たちは誰一人、自分だけの力で生きているわけではありません。
あらゆる人やモノ、出来事、天地自然の「おかげさま」が巡り巡ってこれまでも、今も、そしてこれからも、自分はこうして働いたり生きたりしていられる、と。
さらに、そうした様々な巡り合わせのご縁やそこからの恩恵を受けている自分に気づいた時、「自分は自分の本分を果たして、いつか恩返しや恩送りができるように」という思いが自然と生まれてきます。
ところが、そういった日々の土台があったとしても、やはり仕事で、人間関係で、健康で、お金に関することなどで、思わぬ災厄がやってきたり頭を抱えてしまう事態も、時には起こってくるもの...。
そんな時こそ、心のありようや言葉の使い方が試される時であり、それはまた、人生の方向性を左右する、大きな分岐をもたらすことにつながります。
いわば順境ではなく、逆境や苦境、ピンチに立たされた時。
そんな時の私のスイッチワードの一つは、これも王道かもしれませんが「大丈夫!」です。
これに加えて、「なんとかなる」「なんとかする」「なんとかできる」などが続くこともあります。
人生では「自分が乗り越えられない出来事は現れてこない」とは言われるものの、そうは言っても、目の前が真っ暗になるような巨大な壁が出てきて、途方に暮れるような経験をされた方は、決して少なくないのではないかと思います。
逆境やピンチの渦中では、心を冷静に落ち着かせることはなかなか難しいもの。
増幅する不安や焦燥感に押し潰されそうになったり、何ひとつ手につかなくなってしまったり、人生そのものを投げ出したくなるようなことも、あったりするでしょう。
そういう時のメンタル・コントロールには様々な手法や知恵がある中で、言葉としてはやはり「大丈夫!」が、自分にとっては最強ワードだと感じています。
ただこれも、日々の意識のあり方や望ましいセルフイメージ、自己効力感の蓄積などをコツコツと踏み整えている上でこそ力を発揮する言葉だと思いますので、大事なのはやはり、毎日の言葉の習慣の意識づけ、ということになるでしょう。
「ありがとう」が全て畳み込まれた、最強の言霊
そして最後はやはり、「とほかみえみため」ですね。
この言葉については詳しくは他の記事で多く言及されていますので、ぜひそちらもご覧ください。
「とほかみえみため」は、言うなれば、これまでに挙げた言葉のオールラウンダー的な役割とエネルギーが全て含まれている、最強の言葉(言霊)と言えるもの。
これまでに数々の「すごい」報告や体験談が届いています。
(こちらについてはまた改めて、ご紹介する機会があればと思います)
ゆえに、毎日の様々な場面はもちろん、逆境やピンチの時、ここが踏ん張りどころという時、より高いステージへと挑戦する時、より高い志へ向かう時など、常に自分のいのちの働きとともにいてくれる言葉として、ぜひ自分の中に深く浸透させたいもの。
唱えることで自分の心にスイッチを入れてくれる言葉が今のところ特に見当たらない方は、「とほかみえみため」一択でも、十分すぎるほどでしょう。
時代の変化が激しく安定した未来を見通すことも難しいこの時代を生きる上では、日々丁寧に自分を整えること、積極的に自己変容を推し進めること、不測の事態を乗り越える力、情報を正しく捉える力など、あらゆる要素が必要とされている、と実感しています。
またこの時期は季節柄、仕事や生き方で新しいチャレンジをする人も多い時期でもあると思います。
そしてそういう時だからこそ、自分で自分を支え、励まし、力づけてくれる言葉をしっかりと掴んでおくことは、とても価値のあることです。
自分にとって一番しっくりくる言葉は人それぞれだと思いますが、この記事でお伝えした4つの言葉をご参考に、ぜひ、自分の人生をより善い方向にシフトさせてくれるスイッチ・ワードを自省して、自覚して、大いに活用されてみて下さい。
言葉が人生を作る、というその確信が深まると共に、きっと着実に、素晴らしい変化の波が感じ取れるようになっていくと思います。
――――
いかがでしたでしょうか。
良い言葉を心の中に思い描いたり
実際に口にしてみることの効用、
また言葉のスイッチングの効果などは、
さまざまな方がその素晴らしさを認め、
実証されていることでもあります。
そのため、つい
「知っている」
という言葉で流してしまうという方も
いらっしゃるかも知れません。
私自身も昔は、その傾向があったので、
その気持ちはよくわかります...。
でも最近になってようやく、
「知る」と「やってみる」、
さらには「実際に行動して、できる」
ということの間には、それぞれに
実はとてつもなく大きな差があることが
わかりました。
これらは「階段」のようになっている
のかもしれません。
つまり、もし知っていることを
「使いこなす」レベルにいきたいならば、
一つ一つのステップを軽視することなく
言葉の力をうまく使いながら
実践することが、とても大事であると
感じています。
とくに今回内海さんが教えてくださった
言葉は、きっと皆さまも日常的に使って
いる大切な言葉だと思いますので、
使い方をちょっと工夫してみたり、
唱えるだけでなく
心を込めて言ってみたりすることで
現実が変わっていくことを徐々に
実感できるようになるでしょう。
良くも悪くも、
あらゆる好転反応が起きてきます。
しかし、そこで動転せずに落ち着いて
対処することが大切です。
なぜなら
『必ず良くなっている』
のですから。
良い方向に変化するために、
良いことも、不都合なことも起こります。
これもまた「言霊」のすごい力だと
言えるでしょう。
ぜひ今日から、言葉の力を使って
その効果を楽しく実感しながら、
現実化を加速させる言葉としての
「言霊」の次元へと
一気に引き上げていきたいですね。
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