猫背の方は要注意! 呼吸を整えることのもう一つのメリット

山の上で深呼吸する女性

こんにちは。
essence編集部です。

 

スマホやPCの画面とにらめっこしている
時間が長く、気づいたら体や首が前のめ
りになって老けた印象に…。

 

ふと鏡に映った猫背の自分の姿を見て、
愕然としてしまうことはありませんか?

 

実は、「猫背」というのは実は体に
ものすごく負荷をかけている状態。

 

自分は楽だと思って無意識にとっている
姿勢でも、知らないところでエネルギー
漏れを起こしている状態だと言える
でしょう。

 

では、どうしたら猫背を改善して美しい
姿勢に近づくことができるのでしょうか。

 

そのヒントは...
ズバリ「呼吸」にありました!

 

今回の方法は、まさに猫背を改善する、
急所ともいえるもの。

 

美しい姿勢の専門家・金子さんが教えて
くださる特別なメソッド、ぜひ前回の記
事とワンセットでお楽しみください。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

著者プロフィール
金子香織

BodyworkSalon Enn 代表
「骨格ラインから整える機能的で美しい身体づくり」をコンセプトにした、姿勢を整えるサロンを運営。“美と健康は両立する”という概念のもと、「身体という器」を整えるコンディショニング法を提供している。並行して、同コンセプトであるトレーナー育成アカデミー事業「re・Frame conditioning Academy」※rfca講師として全国各地で指導者育成に力を注ぐ。またdatum group内において、d.Mファシリテーターとしても活動をしている。自らの身体の不具合を克服することをきっかけに学び始めた身体づくり。様々な観点から身体を捉え、学ぶことにより、土台を整えることの重要性に気づく。自律(自立)した身体づくりの智恵をお伝えすることを得意としている。

こんにちは、金子香織です。

 

前回お届けした横隔膜を鍛える呼吸法、実際に試されてみましたか?

 

➡まだの方はこちらからご覧ください。

呼吸を制するものは姿勢をも制する!?

 

この呼吸法を試す時に起こりやすい横隔膜の使い方のエラーとして、

 

・吸った際にお腹が膨らみにくい

・吸った際にお腹が凹む

 

といったことがあります。

 

あなたに、そのようなエラーは起きていませんでしたか?

 

実のところ、横隔膜が思うように機能していなかった、という方は意外と多くいらっしゃいます。

 

ですが、上記のようなエラーが起きていたとしても焦る必要はありません。

 

「体のエラーを認識する」ことは、脳の間違った認識・情報を入れ替える絶好のチャンスだからです。

 

これを機に、焦らずにぜひ練習を繰り返し行っていただけたらと思います。

 

繰り返し練習することのメリットは前回の記事でもお伝えしましたが、大事なポイントは体幹(コア)を安定させる筋肉の一つである「横隔膜」の機能性を引き出すこと。

 

またそれによって、姿勢を整いやすい状態にする、ということです。

 

もちろん、呼吸がしやすいことにもつながりますので、ぜひ実践してまいりましょう!

胸式呼吸のしくみとは?

shutterstock_1494959993では、本日のテーマに入りましょう。

 

今回は、前回の続きで呼吸運動に関わる「胸郭(肋骨)の動き」についてお伝えしていきたいと思います。

※胸郭は肋骨・胸骨・胸椎を総称した部位の名称

 

その前に、今回お伝えしている「呼吸運動」についての概念と目的をあらためてお伝えすると、

 

骨格ラインから【美しく姿勢を整えていく】方法の一つとして、「呼吸運動」の正常化が必要である、と捉えていただけると良いと思います。

 

その方法の一つというのが、前回お伝えした

 

・(呼吸による)横隔膜の機能性の獲得

 

それから、もう一つが本日お伝えする

 

・(呼吸による)胸郭の可動性の獲得

 

です。

 

通常、「呼吸法」というと一般的に

 

・腹式呼吸

・胸式呼吸

 

と言われることがあるかと思います。

※今回の記事内でも馴染みやすいようにそのように表現していきます。

 

体の仕組みからみていくと、本来どちらかの呼吸法が良い・悪い、ということではなく、またいずれかに明確に分類するものでもなく、現段階ではシーン別に変化するものと捉えていただけるとよいかと思います。

 

詳しくはまた別の機会にお伝えしたいと思いますので、今はあまり難しく考えずに行ってみてくださいね。

 

呼吸運動には、前回お伝えした横隔膜の運動だけではなく「胸郭」の運動も伴います。

 

その運動とは、

 

・吸う際に胸郭は外方向・上方向へ開く

・吐く際に胸郭は内方向・下方向へ閉まる

 

です。

※下図を参考

image1※胸郭(肋骨)の運動には、それに関わる筋肉も働きますが今回は割愛させていただきます。

 

では早速、胸郭(肋骨)を動かしながら呼吸を行う練習を行ってみましょう。

 

まずはその方法をご紹介いたします。


実践!肋骨を動かして姿勢を整えよう!

shutterstock_2044115882【胸式(肋骨)呼吸の実践】

 

◆体勢:座位 or 仰向け

◆準備:両手を肋骨(下部写真を参考)の横に添える

 

呼吸を行う際は鼻から

 

・息を吸いながら肋骨を横に開きましょう。(6秒程度)
チェックポイント:肋骨の横の拡がり、膨らみを確認しながら行う

 

・息を吐きながら肋骨を内側へ閉じましょう。(12秒程度)
チェックポイント:肋骨が内側へ閉じていくのを確認しながら行う

※秒数は目安ですので、多少前後しても問題ありません。

image2

最初は肋骨の下部(手を添えている箇所)の動きを確認しながら行いましょう。

 

このように息を吸った時は肋骨が外向きに拡がっていく様子が、息を吐いた時には肋骨が内向きに縮んでいく様子がイメージできると思います。

 

上記のように添えた手を通して肋骨の動きを確認することができますので、深い呼吸を行うことを意識しながら繰り返し練習をされることをおすすめします。

※できる方は最大に肋骨を開く↔閉じるを行ってみましょう。

 

【注意点】

肩や首に力が入る方は、肩の力を抜いてリラックスしながら行いましょう。

 

慣れないと、肋骨を横に開いたり閉じたりすること自体がきつく感じられるかもしれません。

 

ですが、この動作を繰り返し練習することによって、姿勢に関係する関節や筋肉が動くため、呼吸の機能性を取り戻すばかりでなく、美しい姿勢へと整えやすい状態にもっていくことができます。

 

それでもなお、

 

✓肋骨が動いているか分からない

✓呼吸がしずらい

 

と感じられた方は、呼吸をする際に動くはずの胸郭の関節が固まっている可能性が考えられます。

 

そのような方は対応法として、以前ご紹介したこちらの記事をご覧いただき、エクササイズを実践されることをお薦めいたします。

 

essence

 

また今後も胸郭を柔軟にするエクササイズをご紹介していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。



ーーーー

 

今回の記事では、主に胸式呼吸について
フォーカスした内容の呼吸法を教えてい
ただきましたが、いかがでしたでしょう
か。

 

実際に私も行ってみたのですが、
普段は意識しない肋骨の動きを感じてみ
ることで、

 

身体の新たな回路が開けたような感覚に
なりました!

 

そして金子さんもおっしゃるように、

 

骨格ラインから
【美しく姿勢を整えていく】
方法の一つとして「呼吸運動」の正常化
が必要である

 

ということへの理解も深まったように
思います。

 

美しい姿勢と呼吸は一見関連がなさそう
に見えますが、根っこの部分ではしっか
り繋がっているのですね!

 

ぜひ教えていただいた方法を実践して、
少しずつ可動域を広げ、この体という器
の可能性を目覚めさせていきましょう!

 

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