「中今(なかいま)」今、この瞬間を大切に生きることが幸せに繋がる

夕暮れ、ヨガのポーズをする女性

こんにちは。

essence編集部です。


近年、コロナ渦で、社会の大きな変化を体験している私たち。


先が見えにくいこの時代に、心の安定を求めてヨガや

マインドフルネス瞑想に注目が集まり、

ライフスタイルに取り入れる方も増えてきました。


ヨガや瞑想、心理学では「今ここを生きる」ことが、

幸せへと繋がると伝えているものが多くあります。


そして、日本にも古くから「中今(なかいま)」という

言葉が存在しています。

「今ここ」と「中今」は、同じ意味なのでしょうか。

それとも、ちょっと違うのでしょうか。


今回は、編集部のスタッフが

ヨガや神社参拝を通じて実感した

「中今」のエピソードをお届けします。

 

ヨガを通じて訪れた驚きの体験

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こんにちは。

今日は私の大切なライフワークの一つである、

ヨガについて皆さんに

シェアさせていただきたいと思います。

どうぞ最後までお付き合いください。

 

初めてヨガのクラスを受けた日のことは、

今でもよく覚えています。

当時の職場の先輩で

いつもイキイキしていて明るく、

とても輝いてみえる先輩がいました。

 

その頃は仕事で

上手くいかないことがあって

悩んでいたのですが、

ちょうどそんなタイミングで、

先輩から「ヨガ」をすすめられたのでした。

もともと自分は運動不足だと思っていたし、

「少しでも気が紛れるのなら」と思い、

ヨガのクラスに参加してみました。


最初は軽い気持ちで参加したのですが、

思った以上に身体が

硬いことに気づき、ビックリ!

でも、それよりももっと驚いたのは、

四六時中、会社で嫌な出来事ばかりに囚われていたのに、

続けていくうちにだんだんと、


目の前のことに集中できるようになり、

嫌なことがどうでもよくなってしまった。


ということでした。

 

不思議とスッキリして、

心身共に、驚くほど軽くなったのです。

今思えば、この時すでに私は


「中今(なかいま)」

という概念に少し触れていたのかもしれません。

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古くから日本には「中今」という概念があった

「 中今 」とは、

「今、この瞬間」に過去・現在・未来のすべてが同時に存在し、

畳み込まれている状態。

そして過去・現在・未来が同時に存在している今

 

と、以前どこかで聞いたことがありますが、

自分でも調べてみたところ、

中今という言葉は、

かつては歴史書にも登場していた

ということを後から知りました。

平安初期の8世紀に編纂された『続日本紀』にも、

「中今」という表現は出てくるそうです。

 

「中今」という言葉は

最近では一般的に使われていない、

という印象があります。

それでも8世紀から存在していた

言葉であるということに加えて

その意味を知ると、

なかなか味わい深い言葉だなぁと感じています。

 

中今から古神道へ〜神社参拝中に直感で分かったこと

さて、話を元に戻して。

ここで、ヨガを通して

私が体験してきたことを、

シェアさせていただきたいと思います。

 

「中今」という言葉を探るうちに、

古神道にたどり着き、

あるきっかけがあり、

昨年、伊勢に参拝するツアーに

参加させていただきました。

 

その時に、「お祓い」というものを

初めて体験したのです。

厄払いの年に以前、

別の神社で体験したことはあったので

なんとなく「神主さんにお祓いをしていただく」と

そんなイメージがありました。

 

しかしその時私が体験した

「お祓い」というのは、

自分で祝詞を詠みあげるというもので、

一音一音、自分から出てくる音に集中して声を出す、

というものでした。

 

そしてその時に、いつもとは

明らかに違う感覚を味わったのです!

 

私にとっては初めての経験だったので、

最初はどうすれば良いのかわからず、

最初は見よう見まねで

やってみることにしました。

 

なので、最初はうまくできず、

よく息継ぎを失敗したり、

口が乾くので唾を飲み込んだりして、

一音一音がはっきりと、

クリアに出ないということも

しばしばありました。

 

けれども何度も繰り返しているうちに、

次第に自然とに声が

お腹の底から出てくるになって、

確実に何か大きなものに

包まれているような安心感や一体感が

感じられるようになったのです。

 

そしてその時にふと

「あっ、私は今ご先祖さまと一緒にいるかもしれない」

 と、直感的に思いました。

 

ご先祖様は、時間軸という点から見ると

ある意味で「過去の存在」です。

その流れで見ていくと、私というのは

そこから時間が進んだ先にある存在で、

現在であり、未来でもあります。

 

そしてその時、

「私自身という存在を通して、
過去、現在、未来が畳み込まれているんだ」

と、ハッとなり、この感覚が

「中今なのかもしれない」と感じたのです。

 

この体感をきっかけに、

私は日常生活の中でも、

またヨガをしている時にも

「中今」を感じる瞬間が

増えたように思います。

 

後から、

「この感覚をすんなりと受け入れられたのは何故だろう?」

と考えてみたのですが、

 

おそらく、ヨガを続けてきたことも

大きかったのではないか、

と思いました。

 

なぜならヨガは一つ一つの動きに合わせて

集中して、呼吸を合わせていくことを

学んでいくからです。

 

そういった「今ここ」に生きる、

集中する感覚というのは

「中今」に通じるものがあるのではないかと、

自分なりに分析しています。

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私たちにとっての本当の自由とは?

ご参考までに

ヨガの先生方に教えていただいたことを

少しシェアさせていただきます。

ヨガの最終的に目指すところは、

「本当の自由」

を体感することだとといいます。

 

「本当の自由」とは、


自分自身を縛る、囚われる物事から

解放されている状態のこと。

 

私たちはつい、

過去の後悔に苦しみ、

未来の不安に悩み、


「今、この瞬間」に

起きていないことに

右往左往してしまう。

そんな状況に陥ってしまうことが、

多いのではないでしょうか。

しかしそういった思いが、

自分自身の縛り、

囚われに繋がってしまい、


「私はこういう人間だから」

「前に似たような出来事が起きたからまた絶対同じようになる」

といったように

固定された思考となって、

自分自身を無意識に、

不自由にさせてしまうのです。

だからこそヨガの時間は、

「今、この瞬間」

に意識を集約するための実践であり、

練習であると感じています。


とはいえ、
人はつい過去の出来事や

未来に起こりうるであろうことに

意識が向いてしまう、

ということもあるでしょう。


そんな時は

「中今」「今ここにある」

というこの素晴らしさや価値に気づき、


「今、この瞬間」を大切に生きようと

この記事を書きながら、改めて感じています。

最後までお読み頂き、

ありがとうございました。


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いかがでしたか?

今回は日本に古くから伝わる

「中今」についてお届けしました。


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ぜひ訪れてみてくださいね!

 

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