適応力の鍵!体と重力との意外な関係とは?

こんにちは。
essence編集部です。


私たちの体は日常のふとした動作の数々を
無意識の領域に委ねています。

 

たとえば「呼吸」がその代表格で、
「今から息をしよう!」と思わなくても
吐いて吸って、という動作を自然にできる
ようになってます。

 

体の動作もこれと同じで、

たとえば不安定な場所を歩こうと思った時、
転ばないように反射的に手が出たり、
足腰のバランスを取ろうといつもとは
違った体の使い方になっているなど、
無意識のうちにモードが切り替わったりします。

 

そしてこうした、あらゆる
「無意識に体が動く」システムには、
実は重力の存在が深く関わっています。

 

今回は、姿勢の専門家・金子香織さんが、
姿勢と重力の関係に触れながら、重力に
負けない体をつくるための方法を
教えてくださいました。

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著者プロフィール
金子香織


BodyworkSalon Enn 代表
「骨格ラインから整える機能的で美しい身体づくり」をコンセプトにした、姿勢を整えるサロンを運営。“美と健康は両立する”という概念のもと、「身体という器」を整えるコンディショニング法を提供している。並行して、同コンセプトであるトレーナー育成アカデミー事業「re・Frame conditioning Academy」※rfca講師として全国各地で指導者育成に力を注ぐ。またdatum group内において、d.Mファシリテーターとしても活動をしている。自らの身体の不具合を克服することをきっかけに学び始めた身体づくり。様々な観点から身体を捉え、学ぶことにより、土台を整えることの重要性に気づく。自律(自立)した身体づくりの智恵をお伝えすることを得意としている。

 

こんにちは
金子香織です。

今年の冬、私の住む新潟(長岡)は、例年に比べ積雪量が少なく雪道ではないため、歩きやすい日々を送ることができました。

 

さて、雪道や砂利道のような凸凹した不安定なところを歩いていると、足をくじいたり、足元のバランスを崩されることもあるかと思います。

 

舗装された道路を歩くことに慣れている現代人にとっては、一見「安全」と見える環境でも、体にとっては時に不安定さを作り出す要因ともなっているかもしれませんね。

 

そこで本日は、足元の安定性についてお届けしてまいりたいと思います。

最後までどうぞご覧ください。

 

本日は股関節の可動域について、お届けしてまいります。

どうぞ最後までお付き合いください。

切っても切り離せない、人体と重力との関係

私たちの体には、姿勢を安定させるための制御システムが備わっています。

 

日常で何気に行っている動作は、ふだん意識していなくとも私たちがこの地球上で生きていくために、常にあらゆる体の機能を駆使して行われているのです。



これはもちろん「姿勢」という観点からも言えることで、地球上で生きていくためのシステムとして見ていく場合、やはりそこには「重力」というキーワードが挙がってきます。

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「重力」というものがこの地球に存在している限り、それに抵抗する力を体に装備していなければ、あっという間にその力に押しつぶされ、床を這いつくばる生活を強いられることになるでしょう。

 

事実、ケガをして数週間寝たきりにでもなれば、あっという間に立つことも歩くことも困難な状況になってしまいます。

 

これも実は、重力によるもの。

 

つまり「地球」と「重力」は切っても切り離せない関係性にある、ということです。



だからこそ、私たちは重力に抵抗し、体を支える力や外的環境に適応する力を備えることこそが、日々の活動を豊かにし人としての生きやすさに繋がる、と言えるのです。

足のクッション機能?「内側縦アーチ」の重要な役割とは

重力に対して体を支える力、適応する力の重要性に触れたところで、ここからは早速本題です。

 

これまで何度もお伝えしていた「ニュートラルアライメント」という姿勢の状態。

この状態はまさに、重力に対して体を支え、上手に適応する力を根本的に叶える理想的な姿勢になります。



その中で、本日のテーマは「足部」となりますので、こちらについて見ていきましょう。



まず、足部の理想的な構造は、足部アーチ構造が保たれている状態です。



足部には、

 

・内側縦アーチ

・外側縦アーチ

・横アーチ

 

という、3つのアーチがあります。

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内側縦アーチは、いわゆる「土踏まず」のことを指します。

 

これらのアーチ構造がしっかりと保たれていると、骨格的には足のアライメントが整っている状態にある、ということになります。

 

それは重力に対して、足(体)を支え、外的環境に適応しやすいアライメントになるからです。

 

足部アーチには「クッション材」のような役割があり、床からの衝撃を吸収し分散する構造になっています。

 

そのため、ジャンプするなどの強い衝撃だけではなく、歩く、体重を支えるといった負荷の弱い衝撃に対しても保護してくれる役割を果たしてくれます。



ところが、よく見かける足部の歪みの代表格でもある、土踏まずが潰れている状態(偏平足)になっていると、床からの衝撃を緩和することができず、足裏や足首、または膝、股関節などその他の部位にも影響を及ぼすことになってしまいます。

 

そのため、足部のアーチ構造を取り戻すこと(足部アライメントを整えること)は体の機能的に見ても優位に働いてくれますので、偏平足で足が弱いと感じている方、支える力が弱いと感じている方には、ぜひ足部の歪みを整えていかれることをおすすめしたいところです。

足部アーチを取り戻す、インナーマッスルを制覇しよう!

ここからは、足部アーチを整えるにふさわしい、足部インナーマッスルを鍛えるエクササイズをご紹介します。

 

そのエクササイズとは、至って簡単。人によってはムズムズする!足指のグーチョキパー運動です。



それでは、早速まいりましょう。

 

【足部・インナーマッスル活性化エクササイズ】

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  1. グー 5本指全てを丸める
  2. チョキ(親指を遠くにした)指を丸めずに行う
  3. チョキ(親指手前にした) 4本指は遠くに
  4. パー  5本指全開で

 

①~④を繰り返し行いましょう。

1日10回くらいを目安に行なってみることをお勧めします。

 

足裏、土踏まずの辺りの筋肉や足裏全体の筋肉がつりそうになる方は、日頃足部のインナーマッスルが使われていない可能性が大!です。

 

そもそも「足の指がピクリとも動かない」という方は、足裏の神経が眠っている状態です。

 

冬から春に切り替わるこのタイミングを活用して、ぜひとも長い冬眠から体を目覚めさせていきましょう。

 

足指を動かすコツとはずばり・・・諦めないこと!

 

「動け―!!!」と脳から指令を出してあげてください(笑)

 

日々これを行っていると、不思議なことに本当に体が動き出してきます。



足指を動かす筋肉は、足部アーチを生み出す、筋肉の一つでもあります。

 

筋肉は動かさないと退化していきますが、筋肉の素晴らしい点は動かしていくうちに成長もする、ということ。

 

そこは、年齢も関係ありません!



「人生100年時代」と言われる昨今。

 

ご自身の足で「立ち、歩く」という日常の何気ない動作を無理や負担なくこなし、快適に過ごすためにも、ぜひご自身のできることを今から継続して行ってみてくださいね。

 

足指グーチョキパーはお風呂の中でも、寒くてこたつにうずくまっていても出来ます。

 

本当に簡単なエクササイズで思い立った時にできるので、「自分を整える」を合言葉に、日々の習慣にしてまいりましょう。

 

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いかがでしたでしょうか。

 

私たちが地球で生きる上で欠かすことの
できない、「重力」という存在。

 

地球に重力が存在している限り、
それに抵抗する力を体に装備していなけ
ればあっという間にその力に押し潰されてしまう

 

と金子さんもおっしゃるように、

重力に適応する身体の力や機能がいかに
大事であり、私たちの日常に深く
影響しているか?ということが
見えてきたのではないでしょうか。

 

その意味でも、大地と接している「足」
の機能を高めてバランスを取ることは、
とくに重要なポイント!

 

そしてこれは表現を変えれば、

 

「重力とうまく調和する体の使い方」

 

を体得することだと言えるでしょう。

 

適切な体の使い方を身につけると、
日常のふとした動作も軽快かつスムーズ
になり、地球や大地とも調和できるように
なっていきます。

 

そんなことを意識しながら、ぜひ今日から
足のエクササイズを始めてみましょう!

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