客観視〜言語化のプロセスが鍵!?“無意識を意識化する”《応用編》

こんにちは。
essence編集部です。

前回の記事では、無意識に行っている
行動に意識を向けてみるなど、
日常の中にも「無意識を意識化する」
ヒントがたくさんあることを教えて
くださった内海さん。

今回は応用編として、あの有名選手も
実践しているといわれる方法を例に、
人生をよりバージョンアップさせる
客観視〜言語化の方法、

さらに今話題の瞑想について、
一歩進んだお話しをしていただきました!

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著者:
内海昭徳


株式会社ロンズデーライト代表取締役
人財育成・組織変容コンサルタント/ 研修講師 / 著述家
neten株式会社客員研究員 / tenrai Inc.取締役副社長兼CLO(Chief Learning Officer)

筑波大学で国際関係学、京都大学大学院で政治哲学・社会経済学を専攻。9/11テロを機に、世界の根本的なパラダイムシフトの必要性を感じ、大学院を中退。
人間の意識変容の本質探求を深める中で、メタ認識次元の叡智を掴み、科学と悟りの知恵を融合した人間開発と社会変革に長年取り組む。
2018年サンフランシスコで開催されたwisdom2.0に日本人初のエントリースピーカーとして登壇。シリコンバレーを中心に、AIやDXなどテクノロジーの進歩と並走できる人間の意識変容の社会実装ニーズが高まる潮流を実感し、独立。
日経主催の企業エキシビションへの参画なども通して、人的資本経営への悟りの智慧の実装を提唱しつつ、個人・法人向けのコンサルティングや組織研修、各種セミナー、出版サポート、リトリート、ワークショップなど様々に取り組んでいる。

著書:『ビヨンド・ティール』『経営者のための悟りリテラシー講座』『タナトスの寂滅』『タオ・リズム(共著:福田純子氏)』ほか

 

あの有名な選手も活用している!?客観視〜言語化の方法

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では前回の内容を踏まえて、もう一歩踏み込んだ、応用編の例を挙げてみましょう。

 

たとえば活躍しているスポーツ選手や将棋士などは、ここぞという勝負の時、相手に対して体が自然と反応できるように日頃からトレーニングを重ねています。

 

つまり、無意識の領域で試合に臨んでいる、とも言えるわけです。

 

実際に選手たちは、日々の練習やトレーニング、稽古の中で、自身の状態を様々な角度から客観視して振り返りながら意識化し、たえず改良・改善を重ね続けています。

 

さらに、試合終了後にもその日のパフォーマンスを客観的に分析し、反省点はどこなのか?、どのようにプレイしたらうまくいったのか?など、実際に言葉に落とし込んで意識に上らせることによって、フィードバックを行なっていると言われています。

 

そしてこの、効果的な振り返りのプロセスは一流のプレイヤー、活躍している選手ほど丁寧に行なっていると言われています。

 

 有名どころで言うと、メジャーリーグで奇跡的な活躍を見せている大谷選手です。

 

大谷選手は、高校生の時に9×9マスで81の項目が記入できるシートを使って、自分の目標や理想の状態をビッシリと自分の言葉を使って書き込み、意識化することで、驚くほどの自己成長を遂げた、と言われています。

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 これこそまさに、無意識と意識をうまく使いこなしている好例。そしてそこにはまさしく、「ことば・言語」が介在している、ということがわかるでしょう。

 

今この瞬間から変わる、話題の実践法とは?

 著名人の行なっていることをそのままのレベルで実践しようと思うと、難しく感じられることもあるかもしれません。

 

しかし、活躍している著名人だからできてその他大勢の人はできないかというと、そういうわけではありません。私たちにも、もちろんできることはあります。

 

それにはまず、日頃から思っていることや心の中にあることを、どんなに些細なことでもいいから言葉に置き換えてみる=言語化してみる、ということです。

 

この時、重要なポイントになるのは、自分にぴったりな言葉、想いがしっくり形にはまった感覚の言葉を当てはめていく、ということ。

自分の感覚を丁寧に感じながら言葉にしてみる、ということは、シンプルな方法でありながらとても効果的。実践を重ねてみると、その効果がじわじわと感じられてくるはずです。

 

とはいえ、言語化をするプロセスの中で、自分の本音が見えない、何が正しい感覚なのかよくわからなくなる、ということも起こってくるでしょう。

 

これはある意味、無意識が意識化に向かうプロセスにおいての、通過儀礼のようなものなので、あまり気にせずとも大丈夫です。

 

なぜなら、そのような「わからない」感覚も含めて、客観的に自分を振り返る、ということになるからです。

 

そして、そんな時にオススメしているのが、ジャーナリングーー「書く瞑想」です。

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なんといってもジャーナリングの良い点は、誰かに見せるために行うものではないので、うまく書こうと思わずに気軽に取り組めること。

 

ただただ思っていること、心に浮かんでくることをありのままに、素直に書き出していくだけだからです。

 

そしてジャーナリングのプロセスは、あまり思考を働かせずに、出てくる言葉をそのまま文字にしてあげる感じになるので、それが良い効果を及ぼしているのだと思います。

 

瞑想には、様々な効果がありますが、その中の一つに「思考を止める」ことも含まれるため、ただただ心に湧き起こってくることを書くことで、限りなく瞑想状態に近くなる、ということですね。

そしてそれを淡々と続けているうちに、無意識で感じていたことが次第にクリアに言語化され、より無意識の世界にアクセスしやすい状態になっていきます。

 

大事な点なので繰り返しますと、言葉にすることで、心の底にあるイメージを自分で確認、認識ができますし、言葉にすることで周りの人と共有もできますので、言葉は客観視のためにはとても重要な役割を担っている、ということです。

 

ほかにも、無意識にアクセスするためには瞑想やヨガをはじめ、身体知性に着目したものなど様々な方法がありますが、まずは「ことば・言語」の力を活用することが、私たちが日常の中で最も着手しやすいものだと思います。

 
まとめ

日々の些細なところから言語化を繰り返すことで「無意識を意識化」することが習慣になると、客観的な自己認識の深さも変わり、見える世界が広がって、現象に対してより俯瞰したゆとりある視点を持てるようになります。

 

無意識と意識をつなぐ言葉の力はどこまでも深い働きがありますが、あまり難しく捉えすぎずに、より善い未来への言葉を自覚的に発する習慣を重ねるところから、変化は着実に始まっていきます。

 

さらに、今回ご紹介した大谷選手のように、シートに具体的に書き出して取り組んでみたり、ジャーナリングを試してみたりすることで、よりその実感は高まると思いますので、ぜひ興味のあるところから気軽に「無意識の意識化」を楽しんでみていただければと思います。

 ――――

 

​​いかがでしたでしょうか。

今、「無意識の世界をうまく使いこなせ
るようになりたい」と願う人は、とても
増えているように思います。

 

そうした中で、

無意識とはあたかも言葉を超えた領域、
言葉が一切介在しない世界といういう
イメージを持たれている方も少なく
ないのかもしれません。

 

しかし、内海さんも言及しているように
「無意識⇄意識」をめぐる世界の中で
言葉は両者をつなぐ重要な架け橋である
ばかりでなく、

無意識をよりよく使いこなすための
有効な手段として存在している、
ということがよく見えてきましたね!

 

最初は難しく考えず、まずは自分の思っ
ていることを素直に書き出してみる
(=言葉にしてみる)ことからスタート
する、でもOKです。

 

ぜひリラックスした状態で、
無意識⇄意識のプロセスを楽しみながら、
気づきや学びを得て、進化のサイクルを
どんどん回していきましょう^^

 

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