嫌な気分から即脱出!感情「ゼロ化」プロセスとは?

明け方、暖かい雨の後、日差しの光に包まれた弦の霞

こんにちは。
essence編集部です。

 

人間の心と感情は、良くも悪くも周辺
環境に左右されやすいもの。

 

たとえば最近は
雨や曇りの日が多いですが、

こういう天気が続くと人間の体は気圧の
影響で、だるくなったり、やる気が起き
なかったり、憂鬱な気分になったりと、
心身ともに様々なかたちで不調が起こり
やすくなります。

 

ただ、これは私たちの体が自然とともに
生きていて、そのバイオリズムに影を
受けるからこそ、起こること。

 

決して悪いことではなく、
むしろ体が環境に適応しようとしている
自然な反応だといえるでしょう。

 

ただ、その一方で、まわりに起きている
出来事にただ反応しているばかりでは、
やる気も起きず、憂鬱な気分のままで、
日常生活や仕事に支障をきたしてしまう
ことにもなりかねません…。

 

そこで今回は、そういった人としての自
然の反応を受け入れつつ、そういう自分
とどのように付き合っていったら良いの
か?ということについて、

 

「適切に気持ちを切り替える方法」

 

を内海さんが教えてくださいました。

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著者:
内海昭徳



株式会社ロンズデーライト代表取締役/neten株式会社客員研究員

筑波大学で国際関係学、京都大学大学院で政治哲学・社会経済学を専攻。9/11テロを機に、人間の根本的な意識進化の必要性を感じ、大学院を中退。世界の真相と人間の意識の本質の探求を深める中で、メタ認識次元の叡智を掴み、科学と悟りの知恵を融合した人間開発と社会変革に長年取り組む。北米への事業の新規展開を担う過程で、2018年サンフランシスコで開催されたwisdom2.0に日本人初のエントリースピーカーとして登壇。シリコンバレーを中心に、テクノロジーの進歩と並走できる宇宙の普遍的真理の社会実装ニーズの高まりを予見し、独立。コンサルティングや組織研修、講演会、リトリート、ワークショップなど様々に取り組んでいる。

経営・人事・教育など、これからの時代の「人的資本経営」に関心を持つ企業人が集う企業エキシビジョン「ヒューマンキャピタル・ラーニングイノベーション」(主催 : 日経新聞、日経BP)に出展した。

著書『経営者のための悟りリテラシー講座』『タナトスの寂滅』ほか

5月のGW明けから6月にかけての時期は、5月病と言われるように感情が少し不安定になったり、梅雨が近いこともあって気持ちが下がり気味になったりすることもあるかもしれません。

 

今年は例年よりも早く梅雨入りしそうな気配もありますが、社会的にも暗いニュースが多いため、雨の日が続くと気持ちがパッと晴れないこともあるでしょう。

 

しかし、なんとなく気分が冴えなかったりネガティブになったり、やる気が出なかったりすると、日々のパフォーマンスにも少なからず影響が出てくるものです。

 

そこで今回は、そんな時にパッと気持ちを切り替える方法をご紹介したいと思います。

何か起こるたびに、感情で反応していませんか?

shutterstock_1908581434日々の生活の中で、感情の波に揺れ動かされることは誰にでもあることです。

 

お金のこと、仕事のこと、人間関係のこと、健康のことetc….。生きていると次々と悩みや課題が起こるもので、それは尽きることがありません。

 

思い通りに物事が進まないときや、不都合なことが起こったとき。

 

また、気分が乱されるようなことが起こったときなどは、ムカッとする、悲しい、どうしよう…と様々な感情が湧き上がってくるでしょう。

 

でもこれは、ごく自然なこと。何か起こった時に感情が動くのは人間ならば誰でもあることで、これは自分を守るため、とも言われています。

 

もともと大自然の中で動物と同じような環境にあった人間が、何か危険を察知した時に感情が反射的に動くのは、実は正常な状態なのです。

 

そういう意味では、自然に反応が出ること、つまり何かあった時に感情が即座に動くのはある種の防衛的なものーー動物的本能に近いもの、と捉えることもできるでしょう。

 

しかし重要なのは、その後です。

 

怒りや不安、恐れといった感情が生まれた時に、その感情をずっと引きずって一日中嫌な気分で過ごすのか。

 

あるいは逆に、その感情を味わってパッと切り替えて、良い気分で過ごすのか。

 

どちらを選ぶかは自分次第ですが、そこに人としてどう受け止め、どう関わるか?というのが、一人ひとり試されている部分でもあるんですね。

 

ただ外からの影響で感情を左右されるだけでなく、自らの主体的な意志で感情をマネジメントできるのが、人間に備わった理性であり精神性の素晴らしさではないでしょうか。

 

ネガティブな感情とポジティブな感情、どちらを選択するか、自らの「感情切り替え能力」ひとつで、その後の現実も変わっていきますし、時にそれは、人生の大きな分かれ道にもなりうるのです!

気持ちを切り替えるために行いたい、「ゼロ化」プロセスとは

shutterstock_1780692260「感情をどう扱うか?」という方法論については、学術的な専門知見に基づいたものからシンプルで実用重視の手軽なノウハウまで、古今東西、様々な知恵があります。

 

今日の記事では、シンプルな原理原則と言えることについて、ひとつだけ触れておきましょう。

 

まず一つ目。感情が動かされたその「出来事」と、気づかぬうちにその「出来事」に反射的にくっついてしまった「感情」を区別して、それらを分ける意識を持ってみる、という方法です。

 

たとえば、仕事がうまくいかない、売上が上がらない、人と険悪な関係になってしまった…といった「出来事」があるとしましょう。

 

そうすると、そこに私たちの「感情」は知らず知らずのうちに引きずられて、その嫌な「出来事」にずっと意識が囚われたまま、さらにネガティブな感情のループに入ってしまうことがあるのではないでしょうか。

 

この時まず重要なのが、一見マイナスに見える「出来事」でも、自分にとってプラスの出来事が隠れているかもしれないと、「視点の切り替え」を行ってみることです。

 

言葉を変えれば、起こっている「出来事」を客観視して一歩引いた目で見てみる、ということ。

 

そのステップを前提として、この視点で捉えているからマイナスだけど、起こっている「出来事」の「意味づけ」を変えてみたらプラスになる、という形で、そこから得られる良い部分を見つけてみるのです。

 

ただ、このプロセスは、特に不安や恐れの感情に深くはまってしまっているときは難しいので、無理矢理プラス思考にしない方がよいと思います。

 

というのも、それは逆に自分の無意識に、余計なストレスをかけてしまうこともあるからです。

 

であれば、前述のように、不安や恐れといった感情が湧いてくるのは人間だから自然なこと、仕方がないと、思い切って一度受け入れきってしまった方が良いでしょう。

 

そして「マイナスからプラスへ」という切り替えではなく、一旦マイナスを手放してしまう、あるいはマイナスを消化しきってしまうといったように、「ゼロ化のプロセス」を踏むこともまた大事なポイントです。

 

その上で、視点を切り替えて、徐々にプラスの思考を広げていくようにします。

 

すると不思議なもので、感情もポジティブに転換して、切り替えられるようになります。

 

一旦「極」までいくと、その真逆に反転するという理論は、感情を扱う上でも同様です。

 

例えばこれは私自身が経験したことですが、ある仕事がうまく進まなくて結果につながらず、やる気も出ない、というマイナス状態だったことが過去にありました。

 

そこで、同じ延長上でその仕事を続けるのではなく、一旦手放して、よりもっと可能性が広がる別の道があるかもしれないと、新しく「意味づけ」をして、「視点の切り替え」をしてみたのです。

 

その結果、一旦停滞に見えていたものごとがスムーズに流れ出し、自分のやる気もどんどんアップして結果にもつながりました。

 

これはほんの一例となりますが、こういった形で「感情切り替え能力」を習慣にして続けていくと、どんなにマイナスなことにも必ずプラスがある、ということに気づく速度と現実の変化のスピードが上がっていきますので、おすすめです。

 

ぜひ試してみてください。

「本能のままに生きる」を超えて、人として生きる意味

shutterstock_433701907先に、何か起こった時に感情で反応するのは動物的な本能に近いかもしれないとお伝えしました。

 

ただ、私たちは動物とは異なり、本能だけで生きる存在ではありません。

 

社会生活を営む中で様々な出来事が起こったり多様な人間関係が生まれていく中で、学び得た経験値や理性を生かして、人として意識を成長させ、より高次の感情へと進化していくことが大事なことだと思います。

 

実際、何かの「出来事」に対して、その時には好ましくない感情を味わったとしても、その出来事にどういう「意味づけ」をして、その後どんな気分で過ごすか?という選択権は、常に必ず、自分自身に与えられているのです。

 

そして、どんなことが起こっても出来事のプラスの面にしっかりとフォーカスすると、今度はそれが本当の現実となって現れてくる、と。

 

これは、心のあり方と現実の相関関係を解く様々な知恵の根底に共通して流れている、絶対法則でもあります。

 

ですから日々、様々な感情が湧いてくると思いますが、なるべく意識的に良い感情を選択するよう習慣づけを深めていきましょう。

 

そして、周りの大切な人に対しても社会に対しても、一人ひとりがより良い影響の輪を広げていけるよう、好循環の流れをぜひ一緒に広げていきましょう。

 

――――

​​

いかがでしたでしょうか。

 

人は周辺環境によって気分が左右される
もので、起こる出来事に反応してしまう
のは本能の領域だと考えると

 

「あ、そうか!それが自然な反応なのか」

 

とわかって、なんだか気持ちが軽くなり
吹っ切れたような感覚になるのではない
でしょうか。

 

かといって、自分にとって何か不都合な
ことが起こるたびに、エレベーター式に
気分が激しく浮き沈みを繰り返して
いたらその度に自己嫌悪したり悲しい
気持ちになって、とても身が持たない
ですよね…。

 

だからこそ、ここぞという時、いざとい
う時にパッと気持ちを切り替える術をも
っておくことが、大事なのです。

 

内海さんもおっしゃるように
そんな時は、物事の良い部分に
フォーカスしてみること。

 

さらに、
「この経験から自分は何を学び、
受け取れるのだろう?」

 

と視点を変えてみることが、

 

変化の大きい今の世の中を生きる上で、
とても大事なことだと感じています。

 

また、こうした姿勢やあり方は、
生まれつきの才能が
前提になっているものではなく、
「何かあった時に視点を変えてみる」
ことで誰でも磨いていくことが
できるものでもあります。

 

感情は味わうだけでなく、
自分のトレーニング次第で、
いかようにもマネジメントできるもの。

 

ぜひ「ゼロ化」プロセスを取り入れて、
日々起こる出来事を寛容に
受け止めながら、意味を転換していく
習慣をぜひ一緒に身につけて
いきましょう。

 

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