こんにちは。
金子香織です。
私はd.Mファシリテーターとして、古神道に古くから伝わってきた、自己の魂を鎮めて、しっかりと統合することで魂を賦活する瞑想法を体験いただくことのできるワークショップを開催しています。
「自己の魂を鎮める」ことは、古神道では「鎮魂」と呼ばれることがあります。
ただ、この瞑想法は、世の中のあらゆる瞑想法を実践する上でも効果的であり、かつ生活の中で生かせる場面も多くあると実感しています。
実際には、鎮魂石と呼ばれる黒曜石を見つめながら瞑想を行うことで、自然と、ノイズの多い現実世界から解き放たれ、一点の曇りもないクリアな心の状態へと近づいていくことができます。
今回は「鎮魂」という言葉が聞き慣れないという方にもその価値をぜひお伝えできればと思い、今回ご紹介させていただくことにいたしました。
「鎮魂」とは、心身が究極に整った状態であり、心穏やかで何物にも囚われない心の状態、と言うことができると思います。
仏教では「無我の境地」という言葉もありますが、それに近いイメージです。
本来は、瞑想を行うことでそうした心穏やかな状態を目指すことになりますが、瞑想に入る前に「自己の滞りを解消する」というプロセスを経ることで、より深い意識に繋がり、実践後は、頭がスッキリして気持ちも晴れるなど、より効果を実感できるようになるのです。
そこで今回はそうした鎮魂法に、能力や環境に左右されずに深い瞑想状態へといざなうデジタルテクノロジーを取り入れたデジタル・メディテーション(以下d.M)で、先日、参加者の方から参考になる感想をいただきましたので、ご紹介させていただきたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いください。
d.M(デジタル・メディテーション)で、深い瞑想状態へ
「普段から瞑想を習慣にしているが、いつもの瞑想とは全く違った!」
「これが本当の瞑想なんだ、と思った。」
こちらが、先日行ったd.Mワークショップに初参加された方々からいただいた感想です。
ワークショップ形式で行うd.Mワークショップでは、実際に瞑想に入る前の準備運動として、マット1枚分のスペースで行う全身運動(プレメディテーション)を取り入れています。
その目的は、
・全身の関節を動かすことで、肉体的な氣血の滞りを解消させること
・深い瞑想に入りやすい体の状態へと導くこと
です。
d.Mワークショップ内で行う瞑想は、この鎮魂法を取り入れていることもあり、日頃ご自身のみで行う瞑想と比較して、その感覚の「違い」を認識される方が本当に多くいらっしゃいます。
瞑想の状態は個々の感じ方が違うため、あくまでもご自身の中で感じている範囲での比較にはなりますが、ワークショップとご自身で行う瞑想との違いについて、敢えて要因を探るとすれば、
「参加者全員で行う」ことの相乗効果のほかに、「プレメディテーションによる効果」も大きいのではないか、と感じています。
そこでここからは、私の専門分野である「運動」の観点から、プレメディテーションが深い瞑想にもたらすメリットについて、考察してみたいと思います。
現代人は、氣血が滞りやすい!?
デジタル化が進む現代は、多くの方が在宅勤務やPC作業などにより日中体を動かす機会が少なく、また地方に住む方は移動に車を利用することが多く、運動不足になりがちな傾向があります。
頭を使うことはあっても、体を動かすチャンスが減っているのではないでしょうか?
血液やリンパ液は、体を動かさなくても全身を巡りますが、運動不足が続けば当然ながらそれらの流れに滞りが起きやすく、老廃物のうっ滞やむくみなどの原因になります。
皆さんには、このような経験がありませんか?
・体がむくんで循環が滞っている気がする
・脳の疲労が取れない
・便秘が続いて体が重く感じる
・全身がこわばっている気がする
・動く気になれない
もしこのような状態が続いているとすれば、「氣血の滞りが起きている可能性」が考えられます。
またその原因には、運動不足も関係しているかもしれません。
眠っている筋肉を動かすと、体の循環が回復する
「運動」とは、関節を動かすこととも言い換えられますが、これによって筋肉が収縮する、ということが起こります。(収縮とは縮むことですが、「筋肉が収縮する」とは、関節を動かす際に必ず起きる筋肉の反応になります)
筋肉の収縮にはエネルギーが必要になるため、エネルギー産出に必要な栄養素や酸素が、血液にのって筋肉に運ばていきます。
たとえば、走ったり、長時間歩いたり、体を動かすとポカポカと温かくなりませんか?
また動いた後は、体も脳もスッキリした経験がある、という方もいらっしゃると思います。
このような現象は、実は、体内で血液の循環が促進され(滞りが解消される)エネルギー(熱)がつくられることによって起こる、体の反応です。
これはつまり、足先、手先など体の末端から体幹まで、全身をくまなく動かす「プレメディテーション」によって起こっている、ともいえます。
このように、プレメディテーションによって、氣血の滞りを解消させるためのサポートになっているということが、上記のような理由からもお分かりいただけるのではないかと思います。
深い瞑想に入るために重要な、器づくり
「頭が重い」「体がだるい」など、肉体的に不調和がある場合、そこに気を取られて集中力を欠いてしまうことがあるかと思います。
これは「心と体は繋がっている」と言われているように、肉体の不調和が心の不調和を助長しやすい状態に招く、と捉えることもできます。
体調に不具合がある時は、とにかく気持ち(心)も不安定になりがち...。
これは、どなたにとっても経験上あることだと思います。
そのような不調の状態のまま、瞑想で意識を無(空)にしようと思っても、その境地を体験するには少しばかり無理があるのかもしれません。
逆に言えば、肉体の調和が取れることによって心も安定し、より深い瞑想に入る準備が整う、と考えることができるのではないでしょうか。
そう、プレメディテーションとは、瞑想に入る前の、器づくりのための重要なプロセス。滞った氣血を健やかに循環させて、心身の状態を整えて深い意識と繋がるための、大事な準備運動なのです。
プレメディテーション後に、「頭が重い状態が解消されてスッキリした!」「普段動いていない体の部分を体感することができた」「巡りが良くなった!」などと言われますが、
こういった嬉しい体験談をお聞きする度に、「体は本当に正直だなぁ」と感じます。
日頃、運動不足を感じている方、思考しやすい方、瞑想をしても意識が散乱しやすい方などは、その前にぜひ「運動」を取り入れてみていただけたらと思います。
そうすることで、より深い瞑想に入ることができ、心穏やかでなにものにもとらわれない、本物の「鎮魂」の境地を掴むことができるようになるでしょう。
また、プレメディテーションを体験してみたい!という方は各地で開催されているワークショップへのご参加をお薦めします。
d.Mワークショップについての詳細はこちら↓
https://chinkon.resv.jp/
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いかがでしたでしょうか。
ひとくちに「瞑想」といっても様々な
種類がありますが、古来続いてきた
秘儀ともいえる「鎮魂法」を取り入れる
ことによって、より深い意識とつながる
ことができそうですね。
ただ、そうした素晴らしい方法を取り
入れた瞑想法(d.M=デジタル
メディテーション)があったとしても、
体に不調があったり、気血に滞りが
あったりすると、せっかくの効果も
ほとんど感じられず、肝心の瞑想もまま
ならない、ということが起こってくるの
でしょう。
瞑想を阻害する要因を持ったまま行って
しまうと効果が半減してしまう。
これは、とてももったいないことですよね...。
そう考えると、意識や無意識の世界と
調和するためには、自らの思考や
イメージの力を借りるばかりでなく、
その前の段階で、
「体(=器)を整える」ことが、いかに
大切であるか?
ということが、見えてきます。
せっかく瞑想を行うのであれば、正しい
方法、より深い意識とつながれる方法を
見つけて、無理なく実践していきましょう!
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