快・不快のスイッチの切り替えを瞬時に行い、
「祓い」にも通じる笑いの効果とは？

新年明けましておめでとうございます。

編集部の牧山香です。

2022年、新しい年の幕開けが

大笑いからスタートしたということで、

今回は皆さまへの新年のご挨拶とあわせて、

「笑」をテーマに記事をお届けしたいと思います。

さて、人間には喜怒哀楽、様々な感情がありますが、

喜怒哀楽をさらに抽象化してみると、

その時の気分や感情というのは、

「快・不快」

のどちらかに分かれるのではないかと思います。

楽しくて気分がノッている時や

嬉しくて感動したりする時は「快」、

反対に、

悲しくて落ち込んでいる時、

なんとなくやる気が起きない時は「不快」

といった具合に、

無意識のうちにモードが切り替わっているのですね。

そうした中で、

不快→快

へと、気分を一気に切り替える

強力なスイッチが笑うことであり、

そこに本当は大きな秘密があるのではないか？と、

ふと感じたのです。

嫌な気分の時に笑えることがあると、

その時にとらわれていた感情がどうでもよく思えてきたり、

エネルギーが活性化して、

体がふわっと軽くなる感覚もあります。

そういうことがあると、

ある種、魔が抜けたような感覚になって

不思議と心が軽くなり、楽しい気分になってきます。

これはあくまで個人的な感覚ですが、

笑いの効果は医学の分野でも様々な研究結果が

実証されていますね。

笑いが免疫力アップにもたらす効果の話は有名ですし、

その他にも、

脳を活性化する働きや血行促進、筋力アップなど、

たくさんの「からだにいい」効果が伝えられています。

それから、もう一つ。

たとえ悲しい気持ちになった時でも、

口角を上げて意図的にでも笑っている状態をつくり出すと

脳が勝手に勘違いをして、

本当に楽しくなってくる、「快」の気持ちに

パッと切り替えられる、とも言われています。

（これはessenceでもよくお伝えている、

まずは形から入ることも大事、というお話とも通じます）

そう考えると、笑わないのは損！

笑いは、本当に「いいこと尽くめ」だと

思えてくるのではないでしょうか。

また、負の感情にとらわれてしまった時でも、

パッと気持ちを切り替えたり、

その感情から即座に離れることができるという意味では、

まさに、笑いは「祓い」に通じる、

といえるでしょう。

すると、祓いと同じように笑いにも

快、不快という二項対立を超える力があって、

だからこそパッと一瞬で反転させるような

祓いと共通したものを

もたらしてくれるのかもしれませんね。

生きていれば嫌な気持ちになることは誰にでもあるもの。

だからこそ、笑いを日常の中にうまく取り入れて

瞬間最大風速で気持ちを反転させる、

気持ちをパッと切り替える術を持っておくことは

自分を守るという意味でも、とても重要なこと。

荒波の多い現代社会を生きる上でも

ある種の処世術、とも言えるのかもしれません。

日本のお祭りは、「笑い」から始まった！？

さて、笑いといえばもう一つ、

大事なことに触れておかなければなりません。

それは日本のお祭りの起源とも言われている、

『古事記』の有名な一節、

天の岩戸開きのエピソードです。

〜〜〜〜

日本の国土ができて、神々が暮らし始めたある日のこと。

太陽神である天照大神（アマテラスオオミカミ）は、

暴れん坊の弟、須佐之男命（スサノオノミコト）の

あまりの横暴ぶりに耐えかねて、

天の岩戸の中にお隠れになってしまいます。

そこで八百万の神々は

なんとかして、天照を天岩戸から外の世界に導き出そうと相談して、

火を焚き、そこで踊りの神、天宇受売命（アメノウズメ）が踊り出すのです。

神々が大笑いしている様子を見た

アマテラスは外の様子が気になり、

天の岩戸を開けて、顔を出しました。

その時、神々の顔に光が当たって

顔（面）が白く見えたので、「面白し（おもしろし）」

という言葉が生まれたのだといいます。

〜〜〜〜

いかがでしょうか？

以前の記事でもご紹介させていただいたように

https://essence.datumhouse.jp/the-origin-of-festivals-in-japan

お祭りの起源は、

この天の岩戸開きのエピソードにある

お伝えいたしましたが、

天照大神が外の世界が笑いに溢れていて

楽しそうだから

ちょっと覗いてみようと思ったことや

そのことが結果的に

「面白い」という言葉に繋がっていることが、

なかなか深いですよね。

「笑」と「面白い」から始まるお祭り歴史や

日本の文化は、

改めて素晴らしいなと感じた瞬間でした＾＾

笑いは「渦」を巻き起こす、最強パワー！
気になる言霊との関係は？

さらにここでもう一つ、

大事なことに触れておかなければなりません。

天宇受売命（アメノウズメ）とは

その名の通り、

「渦（うず）」を巻き起こす神。

踊って皆を楽しませるため、

芸能の神の象徴とも言われ親しまれていますが、

お祭りの起源、そして日本神話の始まりが

渦から始まると思うと、

なんだか神妙な気持ちにさせられるのではないでしょうか。

渦といえば、宇宙創造が始まる源、

全ての始まり、最小単位を動かすエネルギーです！

そう考えると、

元旦から爆笑の渦で始まった新年は、

最小単位から最大の力を生み出し巻き起こす、

大きな力になったのかもしれないと、

とても清々しい気持ちになりました！

最後に。

日本語の「アオウエイ」の音は、

笑いのオノマトペで表現してみると、

しっくり当てはまることをご存知でしょうか？

アハハ

オホホ

ウフフ

エヘへ

イヒヒ

となりますね。

こちらについては以前、

「とほかみえみため」の言霊の真の力をお伝えする

とほかみプロジェクトで、

内海さんにもお届けいただいた内容になりますが、

よく考えるとすごいことですよね！

「アオウエイ」の母音が、

全て笑いのオノマトペの音に入っているからです。

大地の源とも言えるエネルギーをあらわす母音が

音となり、宇宙に響きわたった瞬間に父韻と結びついて

日本語五十音になる。

それは、さながら母音から始まる音が

笑いによって勢いよく「渦」を巻きながら

宇宙に向かって届けられる様子を想起させるようです＾＾

このことからも

笑うこと自体に、言霊のおはたらきが宿る

といえるのかもしれません。

そう。

笑っているだけで、自動的にエネルギーが巡るのです！

さらに、

究極の言霊「とほかみえみため」は、

ご先祖様、どうぞ微笑んでくださいいう意味もあり、

こちらも「笑」と大いに関係しているパワフルな言霊となります。

https://essence.datumhouse.jp/tohokamiemitame_ancestors

そう考えると、

笑いは全ての始まり、宇宙創造の起点とも言えるわけで、

もしそういう生き方を選択すれば、

自らが「福を呼ぶ人」

エネルギーを生み出す発信源

になれるということになります。

まわりから福が自然とやってくる

器をつくることも大事ですが、

今年はもう一段視点を上げて、

自らが笑いによって良いエネルギーを与え

さらにそれを大きく、広く、さらに公へと循環させていけるような

存在になりたいと感じています。

今年も編集部一同、

より良い記事をお届けしていけるように

いっそう精進してまいりたいと思いますので、

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

essence編集部

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