実は「逆」だった!? 神社の本当の参拝方法

神社参拝

こんにちは。

essence編集部です。

 

日本には小さなお社から

伊勢神宮や出雲大社など

誰もが知る有名な神社まで、

全国津々浦々、本当にたくさんの神社があります。

 

そんな神社には

「素晴らしい氣が宿る」ということで、

一時期パワースポット巡りも大流行しました。

 

それに加えて、

毎年ものすごい数のお祭りも行われています。

 

(今だと、すごい!神がかってる!

と感動したことに対して

「神ってる」や「神対応」という言葉も

ふつうに使われていますよね^^)

 

そう考えると、

私たち日本人はたとえ無意識でも、

普段の何気ない生活の中で神様に触れている。

 

そして、目には見えなくとも

そのような存在をとても身近に感じている、

と言えそうです。

 

とはいえ、

あまりにも日常や習慣に浸透していると、

普段はなかなかその「意味」について考えないもの。

 

そこで今回は、

「そもそも神社ってなんのためにあるのだろう?」

 

という基本の部分を理解するために、

essenceでおなじみの内海さんに

わかりやすく解説していただきました。

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著者プロフィール:
内海昭徳

筑波大学で国際関係学、京都大学大学院で政治哲学・社会経済学を専攻。9/11テロを機に、人間の根本的な意識進化の必要性を感じ、大学院を中退。世界の真相と人間の意識の本質の探求を深める中で、メタ認識次元の叡智を掴み、科学と悟りの知恵を融合した人間開発と社会変革に長年取り組む。北米への事業の新規展開を担う過程で、2018年サンフランシスコで開催されたwisdom2.0に日本人初のエントリースピーカーとして登壇。シリコンバレーを中心に、テクノロジーの進歩と並走できる宇宙の普遍的真理の社会実装ニーズの高まりを予見し、独立。コンサルティングや組織研修、講演会、リトリート、ワークショップなど様々に取り組んでいる。

経営・人事・教育など、これからの時代の「人的資本経営」に関心を持つ企業人が集う企業エキシビジョン「ヒューマンキャピタル・ラーニングイノベーション」(主催 : 日経新聞、日経BP)に出展した。

著書『経営者のための悟りリテラシー講座』『タナトスの寂滅』ほか

神社がある場所は、本来とても清らかな場所

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日本人は昔からの習俗として、

初詣や七五三で神社に参拝したり

 

思い立った時にふと

近くの神社に立ち寄ってみたり、

自然と手を合わせたりすることがありますね。

 

それは、何か特定の信仰をもつこととはやや異なり、

 

おそらく古来日本人が自然の中に

「八百万の神」のおはたらきを

見出すところにルーツがあるのでしょう。

 

よくテレビ番組などでも放映されているように

”パワースポット”と呼ばれる

神社もたくさんあります。

 

事実、日本には全国津々浦々、

大小さまざまな神社があり

その総数は、およそ8万社と言われています。

 

また、全国の神社では

大地を守り繁栄することを祈念したり、

その土地にふさわしい神様をお迎えするために、

毎年各地で様々なお祭りが行われています。

 

それぞれの神社にはご由緒がありますが

そうしたご由緒や歴史の背景には

その土地の本来のパワーや

自然のはたらきを最大限に高めることと

実は深いつながりがあります。

 

これは、神社が建立されている場所が元々

「イヤシロチ」と呼ばれる

 

氣の良い場所であることが多い

 

といわれる所以。


つまり、

神の社(=神様が住まう場)である神社は、

 

清々しい氣の満ちる場所と

そこに住む人や自然、植物や動物といった

全ての存在にエネルギーが巡り、

それが広く、くまなく循環していくように

 

清らかな場や空間を清浄に保ち、

いつでも神をお迎えできるよう

「お祭り」が行われている、

ということですね。

https://essence.datumhouse.jp/the-origin-of-festivals-in-japan



お祭りの起源は昔から、

神様をお祀りすることにある、

 

と言われていていますが、

これもよく頷ける話です。

「困った時の神頼み」は、本来のあるべき参拝方法ではない!?

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神社の境内に一歩足を踏み入れ

神聖な鳥居をくぐっただけで、

なんとも言えない清らかな空気感と清々しさを感じる

という経験をされたことのある方も、

きっと多いのではないでしょうか。

 

このように非常に氣の良い場所にある神社だからこそ

パワースポット巡りやご朱印帳巡りなども

とくに女性には人気で

 

縁結びのご祈願やお祓い、浄化など

様々なご利益をいただくためにお参りしたい

と思われる方も多いのではないかと思います。

 

また、生きていると

自分にとって歓迎すべきことばかりではなく

辛いことや苦しいことなど

様々なことが我が身に降りかかってくることも

あるでしょう。

 

そんな時は「困った時の神頼み」

ではありませんが、

 

自分の力が到底及ばないことを

神様にお願いして

なんとかお力をお借りしたい

神のエネルギーを得たいと思い、

切実な心境で神社に足を運ばれる方も

いらっしゃるかもしれません。

 

困った時、追い詰められた時は、

人は誰でも自分よりも力のあるものにすがりたくなったり、

助けを求めたりしたくなるもの。

 

しかし、そのような態度は一概に

否定するものではないにせよ

実は神社に参拝する際の、

本来あるべき姿ではないのかもしれません。

 

なぜかというと

神社とは本来、

日々の暮らしや命の営みに対して、

感謝の気持ちを伝えるために

存在している場所であるからです。


また、代々ご先祖様から命が続いて

今自分がここに生かされていることや

 

その土地、その場所に

由緒のあるご祭神などに

感謝の気持ちをお伝えするためにあるからです。

 

ですから、その感謝の心を忘れて、

あまりにも自分本位の願望の意念が

その場に積もり積もっていきますと、

 

イヤシロチの氣や神社の場のエネルギーを

知らず知らずのうちに滞らせてしまったり、

本来の氣の流れを止めて

濁らせてしまうことに繋がってしまいます。

 

例えばもし、全国8万社にのぼる

神社が、先ほどお伝えしたような

「イヤシロチ」といわれる場所にあり

日本全体の氣を整えるために

とても重要なはたらきを担っているとしたら...

 

近年はその氣が枯れて弱まり、

「ケガレチ」が増えたことで、

(※ケガレチとは、気が枯れた土地のことです)

 

昔のように国土が守られない状態に

なってしまっている可能性もあります。

 

一説によれば、

最近の台風や気候変動など

これまでにない異常現象が起こっているのは、

本来のイヤシロチのエネルギーが弱まり、

エネルギーが不足しているため、

とも言われているんですね。

一人ひとりが「神スイッチ」をオンにして生きる時代へ

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さて、これまでのことを踏まえて

改めて神社という存在を考えてみた時、

今すぐに私たちが実践できることは、

どんなことでしょうか?

 

それはまず一つに

神社は本来「生かされていること」に

感謝するための場所である、

ということを改めて認識すること。

 

そして、神社がそうした神聖な場所であるからこそ、

その場のエネルギーをもらいに行くのではなく、

逆に清浄に清めて、

その場の力をさらに高めることなのではないかと思います。


私たちはともすれば、

 

個々の力はあまりにも小さく、

力がない存在だから

神様にお力をいただきたい、

 

という思考に陥ってしまいがちです。

 

しかし実は、気づいていないだけで

本来一人ひとりの人間の中には、

とてつもない力が宿っているのです。

 

そのことに気がつくことができれば、

神社との向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。

 

そのため、一人ひとりがそのことを自覚して、

本領発揮につながる

「神スイッチ」をオンにすることさえできれば

ものすごいパワーが発動することになります!

 

とはいえ、

人間には本来ものすごい力が備わっている、と聞いても

最初はすぐにピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、古神道の大切な教えである

お祓いや鎮魂を淡々と続けていくと、

 

ある時、ふとした瞬間に

 

「ああ、自分にはすごい力が備わっているんだ」

「自分は本当にかけがえのない存在なんだ」

 

ということに、

やがて気づくことになるでしょう。


詳しいことについては

また次回以降の記事でお伝えしたいと思いますが、

今日から、神社に参拝されるときにはぜひ

今回の内容を心のどこかに留めていただき、

日頃からの感謝の気持ちを伝えると同時に

 

神に頼み、依存する心ではなく、

自らも「八百万の神」のひと柱と思って

自らの意志を宣言する(祈る=意宣る)

場所として参拝されてみてはいかがでしょうか。


感謝の気持ちを伝えることは、

氣をもらうのではなく、

むしろ

「自らが与える側」

になっていくことです。

 

それは結果的に、神頼みによるご祈願とは

逆の意味で、

自然と、意志や願いが叶う流れが生まれ、

もともと自分でお願いしていた以上の、

まるで奇跡のような

より良い、大きな流れがやってくることでしょう。

 

私たちの身近にある神社ですが、

次回からはぜひこういったことも踏まえて、

心新たに参拝されてみてください。


――――


いかがでしたでしょうか。

 

神社が清々しい気に満ちているのは、

本来、氣のいい場所=イヤシロチに建っているから、

ということ。

 

また、その場のエネルギーが

いつも清浄に保たれていることが

神社の本来的なあり方、ということが

おわかりいただけたのではないでしょうか。

 

人は辛い時、悲しい時、助けを求めている時、

つい「困った時の神頼み」で、

神様を頼りたくなってしまうものですよね。

 

でも、視点を少し上げて

「神社のある意味」について考えてみると、

これからの参拝の方法も変わってくるはず。

 

生きていく上で

良いエネルギーをもらうことも

もちろん大事なことかもしれませんが、

その次の段階として、

「エネルギーを与える側」に自分がなれたとしたら...

 

そこにはこれまでには見えなかった

素晴らしい景色が広がっているはずです^^



また、ご先祖様への感謝の思いを伝える上で

「とほかみえみため」という言葉を唱えてみるのもおすすめです。

https://essence.datumhouse.jp/tohokamiemitame_ancestors

 

古より天皇家に関わる

ごく一部の人々のみに伝えられてきた言霊、

「とほかみえみため 」の秘密が、

余すところなく記載されているこちらの書籍も、

よろしければぜひ参考にしてみてください。

https://store.neten.jp/collections/book



「言葉の大切さ」については、

これまでにもessenceのいくつかの記事で触れてきましたが、

この書籍をお読みいただくことで、

日常の言葉遣いが一変してしまうかもしれません!



無料の会員サイト「maforama」では

本記事でもご紹介した古神道の叡智についても

お届けしていますので、

ぜひ訪れてみてください。



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