今回は新年のメッセージとして、

「結び」をテーマにお伝えしてみたいと思います。

昨年の12月22日から、

占星術的には「風の時代」に入ったと言われていますね。

土の時代から風の時代へ、

という言葉を見聞きした方も多いでしょう。

風の時代の特徴についてはネット上で

専門的に触れているものも多くある中、

その本質を見つめてみると、

「結び」というキーワードが浮かび上がってきます。

例えば、お金や権威の時代から

信用や自分らしさ、個性の時代へ、とか

画一的な価値観と、個人の所有の時代から

多様な価値観、そして皆で分かち合うシェアの時代へ、など

支配的な何かではなく

それぞれが自立した個として、

お互いの価値観を認めつつ「結び」合う、

といった感じですね。

具体例としては、地方移住や二拠点生活、

シェアライフ的なライフスタイルや

副業、個人事業主の増加

自分の個性を活かしたオンラインワークなど、

そういった時代の流れや傾向は加速していると思います。

風の時代は風のイメージと同様、

物事の展開が柔軟に、

あるいは早くスピーディーに変化していくと言われていますが

特にコロナ以降の社会の変化を通じて、

それを実感されている方も多いと思います。

そうした中、風の時代のキーワードとして大事な

「結び」というテーマについて

今日は二つの側面から考えていきましょう。

一つは本質的な部分で、

ここはまさに、古神道でいう「結び」の力が試されるところ。

もう一つは現実的なお話で、

身近な人間関係やコミュニケーションにおける「結び」です。

なぜこの二つが風の時代に大切なのでしょう。

そしてまた、どうしたらその力を

シンプルに最大限に発揮することができるのでしょうか？

良い「結び」を起こすためには、しなやかな軸を持つことが大事

物事の流れが早く、

スピーディーに展開していく、風の時代。

「柳に雪折れなし」という言葉があるように

あらゆる物事の流れが早い分、

やはり大事になってくるのは

しなやかで自在性をもった「確かな軸」を持ち、

自分のあり方を整えるということでしょう。

そうした中で何より基本となるのは

まず、体をしっかりと整えること。

これはコロナ禍における状況に限らずですが、

まずは体の健康があってこそ、

成り立つことがあるからです。

essenceではこれまでにも、体の大切さ、

器を整えることの重要性などをお伝えしてきましたが、

その土台がしっかりとできることは、

生命の連なりへの感謝に繋がっていきます。

自分の体が健康で人生を送れていること。

そしてその体を産み育ててくれた両親、

そのまた両親、そのまた両親…というように

ご先祖様に連なる生命の「結び」を

自分の中でしっかりと自覚すること。

ご先祖様や自然・宇宙に感謝の気持ちを、という思いで

「とほかみえみため」という言霊を

日々口にされている方も多いと思いますが

自分の生命の軸を遠く深い命と「結ぶ」という

この本質的なあり方、

またそのことによって意識が自然と整っていくことは、

現実創造の「結び」を行う上でもとても重要です。

自分の生命の軸への意識の柱がしっかり立てば、

その軸から広がる良いご縁や運は、

自然と向こうからやってくるからです。

すると、現実的な「結び」としての

身近な人間関係やコミュニケーションの「質」が良くなりますね。

風の時代は個々の自由度が増す時代ですが

それは一歩間違えば、

自分本位の心が生み出す個人主義という罠に陥りがちだったり

根無し草のようにフワフワと浮遊した

まやかしや偽物の自由、という状態にもなりかねません。

個の自由度が増す時代だからこそ、

お互いがフラットに結び合う

関係性の豊かさと質が、

決定的な差となって現れてくるのです。

豊かな人間関係は善い人生の

一番の基礎、土台部分ですから、

ぜひこの機会にご縁の「結び」を意識されて

それを高める年にしてみてください。

ちなみにデータムグループでも

今年の大きな方針として

「基礎固めをしっかりと行う」

ということが決定しました。

これは基礎の部分がいかに大切か？

ということのメッセージでもあります。

各々が土台をしっかりと整えることで、

自らが自然と良い結びが起こせる状態、

つまり「器が整う」ことになるからです。

ウェルビーイングやSDGsでも重要視されている人間関係やパートナーシップは、「結び」によってもたらされる貴重な財産

また今、世界的なトレンドとなっているウェルビーイングでも

人間関係の豊かさ（良い「結び」を起こすこと）は

幸福度、そしてより善く生きることにつながると言われています。

さらにSDGsの17項目の中の一つにも

「パートナーシップ」というキーワードが挙がっていますね。

SDGsのテーマはグローバルな視点でまとめられたものですが、

身近なことに置き換えてみれば、実は根っこは同じ。

権力や富の偏り、不公平な所有ではなく

皆が共にそれぞれの生き方を豊かに育み合えることと捉えれば、

風の時代の特徴に通じるものが見えてくるのではないかと思います。

そして、たとえ小さなことでも

身近なところからできることを始めていくことで

良い結びの輪を広げていくことができると

気づくことができるはずです。

「つながる」だけでなく「離れる」ことも、結びの極意！？

 
さて、人間関係をはじめ人生は

よくよく見ればあらゆる場面で「結び」が起こっていますが

良い「結び」を起こすためには自分の軸となるところ、

自分自身のあり方を整えることが一番の基礎であり

最重要です、とお伝えしました。

それは現実的な様々な「結び」に作用しますが、

「結び」には良い縁を結ぶばかりでなく

実は「縁が切れる、離れる」ということの意味も

暗に含まれていることにお気づきでしょうか。

「結び」というとその言葉の印象から

物事がくっつく・つながる、新たな人間関係が構築される、

といったイメージをもたれる方が多いと思いますが、

実はそればかりではありません。

古神道では

「結び」は「産霊（むすひ）」ともいわれ、

「瞬間瞬間の「中今」で起こっている

という考え方があります。

これは、やや専門的なお話になるかもしれませんが、

量子力学の世界からも説明できることで、

「くっつく・離れる」

という現象が「中今」に絶え間なく、

しかも瞬時に行われているということになります。

そういった意味は、自分のあり方次第で、

良い縁もそうでない縁も瞬間瞬間、

関わる「結び方」を変えることができる、

と言うことができると思います。

良い縁とは結ばれ、悪縁は断ち切られる。

そして良からぬ影響を自然と受けないようになる、

といったイメージですね。

今、時代的にはあらゆる場面で「二極化」が進んでいますが、

その人の意志や意識のステージによって今後、

人間関係の「結び」も二極化が加速していくかもしれません。

ただ、その先には二極化を「統合」する世界がありますので、

一見良くないと思う現象や出来事も

悪やマイナスと決めつけずに大らかに受け止めて、

その先にある統合のレベルまで引き上げる事が大切だと思います。

（こちらについては、また追ってご紹介したいと思います）

ぜひ「結び」の力を最大限に生かして風の時代を追い風とし、

心穏やかで豊かな人生を送っていきましょう。

――――

いかがでしたでしょうか。

昨年の12月に風の時代に入って、早一年。

内海さんがおっしゃるように私も、

物事の展開が一気に加速しているという

実感があります。

まさに疾風の勢いある風のごとく、

スピーディーに事が進んでいるのでしょう。

そうした中で、

「時代に合った生き方をしていくことが大事なのだろうな」

ということを日々感じています。

これは、宇宙の大きな流れと呼応すること、

といってもいいかもしれません。

「時の運」という言葉があるように

より良く生きるためには、

時代の流れに沿い、それを味方につけることが

とても大事なことだと思うからです。

そして後半、内海さんに触れていただいたように

素晴らしい人生を送るためには

より良い人間関係（信頼関係をベースにしたパートナーシップ）

が欠かせないからこそ、

「結び」というテーマには

とても深いものがあると感じています＾＾

そしてより良い結びを起こすためにも、

今必要でないものを思い切って手放したり

人間関係を見直すなど、

「祓い」が必要になるのですね。

これからますます加速する

時代の波にうまくのっていくためにも、

ぜひ常日頃から「結び」を意識して、

皆で一緒に、この時代を上手く乗りこなしていきましょう！

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