ウェルビーイングな生き方を自らが創造するために

秋田県亀田不動滝と木漏れ日

 

こんにちは。

essence編集部です。

 

今からおよそ二年前、

世界中を混乱の渦に巻き込んだパンデミックを経て、

すでに「アフターコロナ時代」を生きている私たち。

 

働き方や生き方など、

従来の当たり前や常識、価値観が大きく見直されていく中で、

 

・自分らしい生き方ってなんだろう?

・幸せってなんだろう?

 

等々、

従来は考えることさえなかった本質的なテーマに

一人ひとりが真剣に向き合い始めるようになりました。

 

ただ、こうした流れは

 

一人ひとりが違っていていい

多様な価値観が受け入れられる

 

という、ある種の選択の自由が許容される代わりに、

 

自分の頭で考え、

自らが主体的に創造し

自らが柱となって立つ

 

といった姿勢が求められるようになる、

ということを示唆するものでもあります。

 

会社組織やグループから

明確な指針やビジョン、

特定の役割を具体的に与えられていたこれまでの時代から、

 

個々の選択がより自由になり

一人ひとりの意志が尊重されるようになった時代へと

大きく変化しようとしている今、

 

私たちはいったいどこに向かい、

何を拠りどころに生きていったら良いのでしょうか?

 

私たちデータムグループでは、

どんなに時代が変わり

新しい文明が生まれたとしても、

 

変わらずに大切にしていかなければならない

「普遍的な価値観」があると考えています。

 

それは古来、日本に大切に受け継がれてきた

「和の叡智」と呼ばれるもの。

 

今回は、そんな和の叡智に秘められた

重要なエッセンスと、

コロナ以降、よりいっそう注目を集めるようになった

キーワード「ウェルビーイング」との共通項の中に、

これからの【ウェルビーイングな生き方】を創造する

ヒントを、探っていきたいと思います。 


古来、受け継がれてきた大切な教えの中にこそ

生きる上で本当に大切なこと、

本質的な価値観があるーー。

 

そんな気づきのきっかけの一つとなることを願って。

アフターコロナを生きる上で重要な指針となる、「ウェルビーイング」

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2019年12月、世界中を襲った新型コロナウイルスという未曾有の危機。
このかつてないパンデミックという体験をきっかけに、今、社会のしくみや一人一人の生き方に大きな変化が生まれています。

そのような中で、これまで生産性や効率を重視することによって経済発展を一直線に目指してきた資本主義社会に対する反省から、利益のみを追求するのではなく、地球環境に優しい持続可能な社会や経済システムの構築が求められるとともに、より良い働き方や暮らし方(ライフスタイル)など、個々の幸せのあり方を追求するための様々な動きが加速しています。

中でも今、注目されているのが「ウェルビーイング」というキーワードです。


ウェルビーイングとは、文字通り英語の「well-being」に由来する言葉で、私たちがより良く生きるためのヒントや充足した人生を送る上での大事な指標となるもの。一般的には、肉体的にも精神的にも社会的にも全てが満たされた状態にあることを指し、日本語では「幸福」や「幸せ」と訳されることもあります。

また、ウェルビーイングは短期的・瞬間的な幸せを追求する「ハピネス」とは異なるということも大きな特徴です。短期的な幸せは高揚感が伴うものの長続きが難しく、一時的には良くてもあっという間にその感覚が消えてしまうことが多いもの。しかし心の奥から湧き起こってくる充足感は簡単に消えることはなく、深く満たされた至福感が長く続くため、長期的な幸せの実現につながるものとなります。

またウェルビーイングには、今挙げたような個人のウェルビーイングの他にも、地域やコミュニティ全体としての幸せの実現、社会全体としての幸福を追求するウェルビーイングもあります。

 

「ウェルビーイングな生き方」とはこれからの時代の新たな生き方を探る上で、2019年のパンデミック以前からも社会的なテーマとして取り上げられてきました。

 

しかしパンデミックの経験を経て、すでにアフターコロナ時代を生き始めている今、私たちは改めて一人一人の個々の生き方、そして社会全体のあり方を見つめ直す岐路に立たされています。そうした中で、「ウェルビーイング」というキーワードは以前にも増していっそう大きな意味を持ちつつあるといっていいでしょう。

「和の成功法則」は、今を生きるための大原則のすべてが詰まっている

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そのような中で、私たちデータムグループは、より良く生きるための生き方・あり方として、「和の成功法則」をベースに、様々な事業を展開しています。

 

和の成功法則とは、古来脈々と受け継がれてきた古神道の叡智をベースにした普遍的な教えであり、人としての本質的なあり方や幸せを一人一人が創造していく上で大切な礎となるものです。(※詳しくは、「和の成功法則」/大野靖志 著をご覧ください

 

大きな特徴としては、これまで世界をリードしてきた西洋式の成功法則とは異なるものである、ということ挙げられるでしょう。(どのような点が異なるのか、ということに関してはこの後、順を追ってお伝えしていきます)

 

和の成功法則には「やり方よりあり方が重要である」という重要な考え方がありますが、これはまさに今のウェルビーイング」=well-being(より良いあり方)の定義とも重なります。

 

これまで長く続いてきた西洋的な考え方をベースに構築された社会においては、成功するため・幸せになるためには、ありとあらゆる方法論(やり方やノウハウ)を実践することに重きが置かれてきました。しかし和の成功法則では、何か実現したい目標があった場合、その人のあり方さえしっかりと整えば、やり方(方法)は後から勝手についてくるーー自然と見つかるという考え方をします。

 

つまり「和の成功法則」に沿った生き方を実践していくことは、
一人一人がより良い生き方・あり方を追求していくということ。さらに個々がそれぞれに自分らしく輝き、生き生きとした毎日を送ることで、異なる価値観を持つ人たちと対立したりすることなく和の精神でおおらかに受け止め、お互いを尊重し、高め合っていくことのできる社会を創造することにつながっていきます。

 

もう一つ重要な点を挙げると「和の成功法則」は「統合」に向かう生き方を各々が実践していく、ということでもあります。それは善悪、光と闇、さらに西洋・東洋といった、相対する概念を超えていくということ。本来「和」という言葉には、そのような意味が込められているのです。

 

では、ここからは「和の成功法則」を生きると、どのような変化が生まれるか?、代表的な例をいくつか挙げてみたいと思います。

 

――――

 

・自分らしく生きられるようになる。毎日が楽しく、エネルギーに溢れた日々を送ることができるようになる

 

・良い・悪い(善悪の概念)を超えた価値観で生きることができるので、様々なものごとを広くおおらかな心で受け入れられるになる。→その結果、ストレスがぐっと減り、心穏やかに過ごせるようになる

 

・直感(直知)が冴えるため、自分にとって本当に大切にしたいもの、必要なものが瞬時にパッとわかるようになる。迷うことがなくなる。その結果、些細なことで悩むことがなくなる

・感情に振り回されなくなり、一段高いところから俯瞰して、自分の状態を客観視できるようになる

 

・あらゆる物事のタイミングが良くなる。運が良くなる

 

・自分にふさわしい場所や舞台で、無理なく本領発揮できるようになる

 

・まわりの人たちと調和して生きられるようになる。多様な価値観を認め、まわりの人も自分と同様に大切に、尊重できるようになる

 

・毎日、ささいなことに幸せを感じ、感謝をもって人やものごとに対応できるようになる

 

――――

 

いかがでしょうか?

 

「和の成功法則」に沿った生き方を実践していくことによって、私たちは自分本来の軸に立ち返ることができます。そのため直感力が研ぎ澄まされるので、様々な良いアイデアや情報が自然とキャッチできるようになっていきます。さらには直感力の先にある世界、「直知力」もぐんぐん磨かれていくため、物事の本質がズバリと瞬時にわかるようになり、インスピレーションに溢れた日々を送ることができるようになるのです。

 

このように、自分らしい生き方・あり方を追求していく中で、物事をありのままに受け止められるようになるため、自然体の自分、ありのままの姿で生きることができるようになっていきます。

 

さて、和の叡智を生きることによってもたらされる様々な良い変化について、いくつかご紹介させていただきましたが、この内容に初めて触れる方にとって最初は戸惑いもあるかもしれません。

 

というのも、これまでの社会には「幸せになるための方法」や「成功するためのノウハウ」といった、たくさんの方法論やノウハウが溢れており、それに沿って目標を立てたり将来像を描いてきた方も少なくないはずだからです。

 

そのため、最初は

 

「あり方が重要と言われても、具体的にどこに向かって進んでいけば良いのかわからない」

 

という疑問が浮かんでくるかもしれません。

 

これまで一定の価値観やルールに従って生きてきた場合、そう考えてしまうのは無理もないことだと思います。

 

そこでessenceでは、

 

・「ありのままの自分」を見つけるためには何が必要なのか?

・自然体の自分とはどういう状態なのか?

・素の自分を生きるためには?

 

といった素朴な疑問に対して、「和の成功法則」のベースにある古神道の叡智を、日常の生活の中にどのように落とし込んでいったら良いのか?について、わかりやすい言葉でお伝えしていきたいと思っています。

 

具体的には、生き方や暮らし方、健康、食、コミュニティ、文化、瞑想といった様々な観点から情報をお届けしていますので、まずは気になるテーマからぜひチェックしてみていただけたらと思います。

 

(また、さらに踏み込んだ叡智は「maforama」でお伝えしておりますので、こちらも会員登録をして、ぜひチェックしてみてください)


ではここからは具体的に、データムグループが考えるウェルビーイングな生き方の具体例をご紹介していきたいと思います。

データムグループが考える、「ウェルビーイング」な生き方とは?

1)【暮らし】住まいや身の回りの環境を整えることは、「祓い清め」に通じる

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私たちデータムグループでは「和の成功法則」を生きる上で、「日々をいかに生きるか?」、「どのような態度で生きるのか」ということを大切に考えています。

なぜなら、これは先ほどお伝えした「やり方よりもあり方」というところに関わってくる重要な部分でもあるからです。

 

いかに生きるか?というテーマは、そのまま自分のあり方や態度があらわれてくる部分となります。ここで一つ例を挙げてみましょう。

 

世の中では一般的に、生活するための基本として「衣食住が大事である」といわれていますが、これは従来は「衣←食←住」という順に、優先順位がつけられていたことが一般的な認識としてあったと思います。

 

たしかに現実的に考えてみても衣服がなければ暮らしてはいけないですし、食べる物がなくなったら生命を維持することさえままならなくなってしまいます。

 

しかし時代も変わり、現代の日本において「食に困る」という人たちは昔に比べて減少した昨今の世の中において、衣食住の優先度というのもまた次の段階に入っているといえるでしょう。

 

そこで、考えてみたいのが「住」の大切さについてです。

 

ここで一例を挙げてみましょう。

ここ10年くらいの間に「断捨離」をはじめ、こんまりさんの掃除メソッドがブームになりましたが、これらは住まいや環境、場を整えることの大切さに多くの人が気づき始めたらからこその流れ、と捉えることもできるのではないでしょうか。(また昨年から今年はコロナを機に、自宅で過ごす人も増え、快適な環境をつくるために断捨離をする方が再び増えた、という流れもありました)

 

そのように考えると多くの人が今、住まいの大切さ、日々の暮らしの原点である環境の重要性に目覚めつつあると言ってもよいのかもしれません。

 

そしてこのことは実は、以前から古神道の教えがベースにある「和の成功法則」でも折にふれて語られている、大変重要なエッセンスの一つとなります。

 

このように古神道の教えでは、掃除をしたり断捨離をしたりして場を整えることが
「お清め」(あるいは「祓い」)と伝えられてきました。身の回りを整えたり清浄な空間を保つことが、とても大切であると考えてられてきたのです。

 

古神道では昔から
「清々しい場所には良い気が巡り、そこには神が宿る(神を迎えることができる)」というふうに考えられてきました。
また、そのように本来良い気が満ちた場所は「イヤシロチ」と呼ばれ、そうした場所を守るために全国に神社(神の社、神の住処)が建てられ、清々しい気に満ちた清浄な空間を保つとともに場のエネルギーを高めるために全国各地で「お祭り」が行われてきた
という歴史もあります。

 

こうして考えてみると「場」、すなわち「住」がいかに重要であるか?ということが見えてくるのではないでしょうか。

 

また場を清めることは、「祓い」にも通じます。古神道では、私たちは一人ひとり素晴らしい可能性をもっていて、
今ここ(=中今)に生きることができれば、今この瞬間から新しいものを創造することができる、と伝えられています。(これは古事記でも伝えられています)

 

つまり、新しい物事を創造するためには、まずは「場を清めること」が大事であるということです。古神道の教えでは「祓いに始まり、祓いに終わる」という言葉がありますが、これはまさに住環境や自分の住む地域といった身近な場を清め整えることが大切であり、それは全てに先立つことであり、基本にあるということを表しています。

 

日本でも、開運のためのお掃除や、お清め術といった本が人気になったことがありますが、古神道の教えからすれば、とても「理にかなったこと」だと言えるのですね。(※「願いを叶えるお清めCDブック」/大野靖志 著 にも、お清め、祓いによって起こる奇跡的な出来事が解説されていますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください)




2)【食】私たちの体は、日々の食べ物でできている

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「住」に続いてお伝えしたいのは、「食」の重要性です。

 

「食べることは生きること」という言葉もあるように、食は私たちの大切な命をつないでいく上で、日々の生活に欠かせないものだからです。

 

まさに「私たちの体は、日々の食べ物でできている」と言っても過言ではないでしょう。

 

毎日の食生活を大切に考え、たとえシンプルでも体にとってよい食べ物や健康によいものを意識的にチョイスしていくことは、とても大事なこと。より良い食習慣を実践していくことは、健康面に良い影響を与えるばかりでなく、同時に精神面にも良い効果が期待できます。

 

さて「健康」はウェルビーイングの観点からも、重要な要素であると位置づけられています

 

昔から「健全な魂は、健全な体に宿る」と言われているように、体にとって良いもの、細胞が喜ぶものを取り入れることで、思考もクリアになり心も安定してくることにも繋がるからです。

 

また健康を保つは、essenceでも度々お伝えしている「直知」という観点からも非常に大切なこと。例えば昨今話題になっている「腸の健康」という点に注目してみると、腸は内臓の中でも多くの役割を担っており、食べ物の消化吸収以外にも免疫や心の健康に大きな影響を与えているということがわかっています。(また腸内環境を整える食べ物として、発酵食品が注目されていますね)

 

直知を磨くための方法、また腸と脳の相関関係や感情にもたらす意外な!?影響については、記事でも詳しくご紹介しているので、詳しくはぜひこちらのリンクをご覧になってみてください。

https://essence.datumhouse.jp/prepare-and-regain-the-consciousness-of-connecting

 

またこの他にも、健康、体にまつわることは古神道における「第一階層」にあたるため、その観点からの全ての基礎をつくるための重要な部分と位置づけられています。(「階層」については一般にはあまり聞き慣れない言葉だと思いますので、また後日改めてご紹介させていただきます)

 

最後に。

食は、先ほど「住」のところでも触れた「場」や「環境」という観点からも、実はとても大切なこととなります。たとえば体内や腸の状態を表す表現として「体内環境」、「腸内環境」という言葉が使われますが、これは「体も環境の一つである」ということを表していると言えるでしょう。

 

古神道では体を「器」と見立て、魂の入れ物である器を磨くことを「器の教え」としてお伝えしています。そのように考えると、私たち一人ひとりに備わった体の環境、器を磨くことの重要性が見えてくるのではないでしょうか。

 

3)【瞑想】「今ここ」に生きている感覚を取り戻すための、ファーストステップ

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瞑想は、自分の心を静かに見つめ、心の奥に湧いてくる感情を冷静に見つめるためにも、日々の生活の中にぜひ取り入れたい習慣の一つとなります。ウェルビーイングでも「心を穏やかに保ち自分の軸を取り戻すための方法」として瞑想が推奨されています。

 

日々ものすごいスピードで情報がアップデートされている現代社会を生きる私たちにとって、静かな環境に身を置き、じっと心の声に耳を澄ます時間を持つことはとても貴重。瞑想を行うことによって、次々と心に浮かんでくる感情や思考をいったんリセットすることできる上に、自分の内を見つめ直すことで「今、本当に自分が求めているもの」がクリアに見えてくるのです。

 

また、昨今はテレワークも一気に普及し自宅で過ごす時間が多くなった人たちが増えました。

そうした中でストレスや不安を和らげ、心を穏やかに保つ方法として、瞑想に改めてスポットライトが当たっているという流れもあります。

 

さて、瞑想によって得られる効果は様々ですが、とくに顕著なのが
「今この瞬間」(=中今)をありありと感じとれるようになる、ということでしょう。

 

このかけがえのないひととき、今この瞬間を生きていることを心から実感できるようになると自分を取り巻く世界が変わり、それに伴い物事の見え方や景色も大きく変わってきます。

 

まわりの余計な情報に惑わされなくなるだけでなく、大切な自分の心に向き合えるようになるため、静かで穏やかなエネルギーと幸福感が自分の内に満ちていくことが感じられるようになるのです。また瞑想を行う際には、
一つ一つの「呼吸」に丁寧に意識を向けてみることも大事なポイントになりますが、吐く息・吸う息の一つひとつをじっくりと味わってみることで、次第に自然や宇宙との「一体感」を感じることができるようになります。

 

では、古神道における瞑想とは、どのような位置づけにあるのでしょうか?

 

古神道の教えでは、瞑想に近いものとして「鎮魂」が挙げられます。ただ鎮魂は大変奥深い世界であるため、正確には一般に伝えられている「瞑想」と直接つながるものではないということも確かです。

 

ただ「ありのままの自分に立ち返るための日々の実践法」として、また心をクリアにし「今ここに生きる」感覚を研ぎ澄ませていくという意味では、鎮魂は瞑想と共通する部分がいくつか見られます。

 

ではこの「鎮魂」を深めていった先には、どのような世界観が待っているのでしょうか?

 

それは一言で、個を超えたつながり、「公(おおやけ)」の意識を感じることができるようになる、ということでしょう。公の意識とは、いわば「全ては一つに繋がっている」ということを実感できるような心の状態のこと。


昨今ではウェルビーイングの流れやアフターコロナの時代をいかに生きるか?に関して「利他の精神で生きる」ということにも注目が集まっていますが、あえて言えばそれに近い意識ということになるでしょう。

私たちは誰一人、たった一人で生きていくことはできません。


だからこそ「自分さえ良ければいい」という個の意識を超えて、まわりの人たちを大切に、自分にできることで貢献し、お互いに助け合っていくためにも、これからはとくに利他の精神、公の意識で生きることが大切になってきます。

 

たとえ今「個」の意識が強いという方でも、鎮魂を続けていくうちに自然と全体のつながりを意識できる穏やかな気持ちになることができるので、気になる方はぜひ実践されてみてください。(「鎮魂」について詳しくは「maforama」でもお伝えしておりますので、今ご自身で行っている瞑想をさらに一歩深めたいという方は、ぜひチェックしてみてください)

 

ちなみにより良い瞑想状態に入るためには、香りや音楽の力を借りることも一つです。まずはご自分に合うものを試して、瞑想に入るための最高の環境をつくってみてはいかがでしょうか。

 

 

4)【人間関係】つながりに感謝し、個を超えた「公」の世界を生きるために

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さて、これまで住と食の大切さ、そして日々自分の心を整えより良い状態を保つための方法として瞑想についても触れてきましたが、次にお伝えしたいのが「人間関係」の大切さとその価値についてです。

 

人は日々自分が食べる物に意識的になり、体に良いものを選んでいくことで健康状態が保たれるようになります。また良い食生活に加えて日々の習慣の中に瞑想を取り入れていくことによって、より自分の状態を整えることができ、個としての生きる環境を整えることができるようにもなります。

 

そうやって自分自身の体、(魂の入れ物としての)器がしっかりと整ってきた次の段階で考えたいのが、「まわりの人たちとより良い人間関係を築く」ということーーつまり個を超えた「公」のつながりをどのように創造していくのか?ということです。

 

先ほどもお伝えしたように、ふだん私たちはあまり意識する機会がないかも知れませんが、人は一人で生きていくことはできません。たとえ一人で生きているように見えたとしても、何かしら社会との関わりの中で助け・助けられながら生きているのです。そう考えると完全に人間関係をゼロにして生きていくことはできない→生きていく上で人間関係はとても大事である、ということが自ずと見えてくるのではないでしょうか。

 

加えて「より良い人間関係を築くこと」は、ウェルビーイングの大切なエッセンスの一つである「長期にわたって得られる充足感や、心の深いところから感じる喜び」というところにも繋がってきます。事実、昨今は、「より良い人間関係を築くことが幸福感を高めることにつながる」ということに関する研究も各分野で進んでおり、人間が幸福を感じるということに関する書籍も多く見られるようになりました。

 

たとえば、こちらはその一例です。

https://president.jp/articles/-/45510?page=1

 

また、こちらに関連して、良い人間関係ができると幸せホルモン(=セロトニン)が大量に分泌され、幸福感を得やすくなるということが科学的にも証明されています。

 

では、古神道において「人間関係」は、どのように捉えられているのでしょうか?

 

これを紐解く上で重要なヒントとなるのが、縄文時代の人々の暮らしです。

古神道の起源は古く、遡ると今からおよそ15,000年前に日本で栄えた縄文時代にあります。

 

縄文時代は、そこに属する人々が調和し、互いに協力し合いながら生きていた社会でした。また縄文土器をはじめ(建築も)、循環型の暮らしを行なっていたことなど、当時では考えられないほど高度な文明を築いていたことでも知られています。

 

そのような高度な文明の中で、人々が調和し助け合う「和」の精神で暮らしを営んできたからこそ、およそ15,000年という長きにわたって続いてきたと言えるのです。

(世界でも今、縄文時代が見直されています)

 

そう考えると縄文時代の暮らしから、現代を生きる私たちが学ぶヒントは予想以上に多くありそうです。

 

たとえば今、新しい社会のあり方として「コミュニティ」に焦点があたっていますが、その観点からも縄文時代から学べるヒントが多くあります。たとえばコミュニティにおいては、ただそこに属していることが楽しい・心地よいという単純な理由だけでなく、個々が「自分がそのグループの中で何ができるのか?」という姿勢で関わることが、とても重要になっています。

 

また、コミュニティ=共同体で生きていくとはその土地や社会に根ざして生きていくということでもあることを考えると...やはり身近な人、ひいては家族のような深い絆やつながりが感じられる仲間たちに「自分が何を与えられるか」、「どんなことでグループに貢献できるか。コミットできるか」という視点で生きることが、一人ひとりにより問われてくるのですね。

 

さて、これは余談となりますが、コミュニティといえば、
古来、日本に大切に受け継がれてきた「お祭り」、まさにそのような地域に根ざした共同体から生まれ、いざという時に地域を守り助け合える人たちの強い結びつきによって守られてきた文化の象徴といえるものです。

 

自分が暮らしている地域を守り、さらに発展させるために行われてきたお祭りは、人と人とをつなぎ、結束を強めて一つのものを作り上げていく上で、昔からとても重要な役割を果たしてきたのです。

 

コロナ以降、東京一極集中ということが徐々に緩和され、地方での生活をはじめる人たちも増えてきた社会背景の中で、どのような地域で生き、どんなコミュニティに属するか?ということは各々とても重要なテーマになってきています。

 

そうした変わりゆく状況の中で、「私たちはどのようにまわりの人たちと調和して生きていくのか?」ということが、これからますます問われていくことになるでしょう。

 

 

5)【感謝】ありがとう〜「とほかみえみため」がもたらす奇跡

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最後にお伝えしたいのは、「感謝」です。

 

昔から「感謝をするといいことが起こる」「ありがとうを何度も言い続けていたら奇跡的なことが起こった!」など、感謝にまつわる様々な体験を耳にしたこともある方も多いと思います。

 

また昨今では、感謝をすることでもたらされる効果として、科学的な観点から、セロトニンとはまた別の幸せホルモンの一種、「オキシトシン」が分泌されることも話題になっています。

 

このように感謝にまつわる奇跡は枚挙にいとまがありません。

 

かつては「言葉の力だけで奇跡が起こるなんて、とても信じられない」等、スピリチュアルな目で見られていたこともありましたが、近年ではたとえば祈りの言葉(アファメーション)を唱えることによって、祈られた地域や人が癒され、その後大きな変化が現れたというケースが、科学的にも次々と実証されるようになってきました。

 

近年はとくに量子力学の分野の研究が進んでいることもあり、人の意識や言葉がまわりにどのような影響を与えるか?ということが、だんだんと具体的な結果としてわかるようになってきたのです。

 

さて古神道でも、生きている中で日々与えられているものに感謝をする姿勢は、とても大切なことだと伝えられています。とくに自然からいただいている恵み、その土地に生かされていることの感謝はとても大切で、それは代表的なところでいうと「お祭り」を行うことによって、見えない感謝の気持ちをかたちにし、文化を繋いできたという歴史もあります。

 

また感謝を表す言葉の代表格として「ありがとう」は多くの人が日常的に使っている言葉だと思いますが、実は古神道の奥義では、自分が生かされていることへの感謝のみならず、これまで命を繋いでくださった代々のご先祖様、さらに自分たちの生きている土地や国土に対する感謝を表す言葉として古来、「とほかみえみため」という大変尊い言葉が伝えられてきました。

 

以前、ご紹介させていただいた記事でも「とほかみえみため」の意味はお伝えしていましたが、この言葉の効果について、またこの言葉を唱えたことによる奇跡の体験などについても改めてご紹介いたしますので、ぜひ引き続きessenceをチェックしていただけたらと思います^^

 

また「言葉の持つ力」については、こちらの記事でもご紹介していますが、他にも様々なエピソードがありますので、今後も順を追ってご紹介していきたいと思います。

 

――――

 

いかがでしたでしょうか。

 

今、社会において様々な変化が起こっている中で、これまでの方法を見直し、より良い生き方を追求していくために、またアフターコロナ時代の新たな価値観に基づいた社会のあり方を創造していくために「ウェルビーイング」が注目されています。

 

今回は古くから受け継がれてきた古神道の教え、また日本人に伝わった「和の叡智」からの大切なエッセンスをもとに、データムグループが考える「ウェルビーイングな生き方と、あり方」についてお伝えいたしました。

 

古神道の叡智を知り、深く学び実践していくことで、さらにウェルビーイングな生き方がいっそう深まり、やがて生きる上での明確な指針となり、さらには確信となっていくことでしょう。

 

一人ひとりが今この瞬間から「創造することができる社会」に向かって。

 

これからもessenceでは、古神道の教えをベースに一人ひとりがよりよく生きるためのヒントをお伝えしていきたいと思っていますので、引き続きぜひご覧くださいませ。

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