みなさん、こんにちは。
佐藤三知代です。
いよいよ本格的な夏がやってきましたね。
とはいえ、昨今の日本の夏は、体温を上回るような最高気温を記録したかと思えば、ジメジメした梅雨のような天候に逆戻りしたりなど、安定した天候とはいえない夏が続いています。
このような変化の大きい気候が続くと、夏バテのようなだるさ、気分の落ち込み、さらには熱中症など、心身に疲れを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
実は、私たちの脳の中枢にあるセンサー(自律神経)は、このような「外側の変化」にとても敏感です。
その変化に体内を順応させようと、交感神経と副交感神経を調整しながら、私たちの「内側の環境」を一定にしようと調整してくれています。
そのため、人間関係や仕事のストレスと同様、不安定な気候や異常気象なども「ストレス」として受け取られ、心身のバランスを崩す原因になってしまうのですね。
そこで、私からのおすすめは、天然アロマを使ったリフレッシュアロマ。
簡単にいえば、「香りで気分転換」です。
天候を変えることや仕事を変えることはなかなか難しいですが、たとえば仕事の合間のコーヒーブレイクのように、ちょっとした散歩やストレッチをするような感覚で、天然アロマの香りを日々の暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
生活の中にアロマを取り入れる工夫をするだけで、天然アロマの香りは、脳内に瞬時に作用してくれます。いつでも、思い立った時がリフレッシュタイム。お疲れ気味の心や体に再び活力を与えてくれる、そんな効果が期待できますよ。
香りの成分がもたらす、リラックスとリフレッシュ
天然アロマの香りは、その香りに含まれる成分から、
・副交感神経を優位に導き、心身を「鎮静(リラックス)」させてくれる作用をもつもの
・交感神経を優位な状態に導く「活性(リフレッシュ)」させてくれる作用を持つものの
と、大きく2つのカテゴリーに分類することができます。
通常「アロマはリラックス」というイメージを持たれがちですが、実はリフレッシュに適した精油もたくさんあるのです。
日々のリフレッシュに適しているのは、「活性」の作用を持つ精油。
活性というとその言葉から活性酸素のような悪いイメージを想起される方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでは「植物の生きる力と活力」と理解していただけると良いかと思います。
これらの精油たちは、私たちを元気づけ、心身の働きを強化し、行動力の源として作用してくれます。
また、これらの精油たちは、抗菌作用や抗ウィルスなどにも効果が期待できるのが特徴。風邪などの感染症予防にも使うことができます。
ここで、「ん?でも、交感神経が優位な状態は良くないのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
交感神経はとても大切な働きなんです。
たとえば交感神経が優位にならないと、朝起きて血圧を上げることができません。
思うように体を動かすこともできませんし、集中力にも欠け、気分も落ち込み、ひどい時は動くことさえも億劫になってしまうような状態を作り出してしまいます。
また、交感神経が優位な状態がないと、実はリラックス状態を感じることもできなくなります。
交感神経をON、副交感神経をOFFと言い換えるなら、ストレス過多の状態は、そのONとOFFの切り替えがスムーズにできず、24時間ONの状態になってしまうこと。
交感神経も副交感神経も、そのバランスと上手な切り替えが大切なのです。
心地よいリフレッシュがあってこその、リラックス。
交感神経を適度に上げることで、結果、深いリラックスを得やすい状態ができるのです。
夏におすすめの、ペパーミント精油とハーブウォーター
さて、そんな「活性」作用をもつリフレッシュのアロマですが、夏の時期に特におすすめなのが、誰もが知っている「ペパーミント精油」。
天然のペパーミント精油はもちろん、薬局でも手に入るハッカ精油でもOKです。
そのすっきりとした爽快感あふれる香りは、暑い夏にひとときの涼やかさと清涼感を味わうことができ、気分をリフレッシュさせてくれます。
使い方としては、ペパーミント精油をアルコールで希釈してルームスプレーとして、またデュフューザーで部屋全体に香らせるのも良いですね。
もっと手軽な方法だと、ティッシュやアロマストーンなどに数滴垂らして香りを感じるだけでも、気分がキリッと引き締まります。
車の中で香らせれば乗り物酔い防止にも効果が期待できますよ!
精油は肌に直接塗布することはできませんが、ハーブウォーター※であれば、直接肌に塗布することもできます。
ハーブウォーターは、精油を採油する際に得られる副産物。その成分はほとんどが水なので、香り、作用ともに精油よりも穏やか。ペパーミントウォーターを日焼けした肌や、汗をかいた肌にたっぷりと塗布すれば、リフレッシュ効果は抜群です。
タオルなどにウォーターを染み込ませて、まぶたに乗せれば疲れ目にも効果が期待できますし、汗拭きに使えば、心地よさも倍増します。
ハーブウォーターは他にも様々な種類や使い方があるので、詳しくはまた別の機会にご紹介させていただきたいと思います。
天然アロマでONとOFFを上手に切り替えて、1日の終わりには「香りのバスタイム」でしっかりとリラックス&リセット。
天然アロマの香りで心身を整えることは、植物たちの生命力、自然界にある五行のおはたらきを取り入れ、自らの力へと換えていくことにもつながります。
植物たちが、緩急ある風に吹かれながらも、その環境に身を任せ、折れることなくその生命を輝かせているように、どんな変化も柔軟にしなやかに乗りこえていきましょう!
※ハーブウォーター:
アロマウォーター、ハイドロゾルとも呼ばれるもので、芳香植物(ハーブ)から精油を採油する採油方法の一つ、「水蒸気蒸留法」で得られる副産物。親油性の時雨長を持つ精油に対して、ハーブウォーターは微量ながら水溶性の芳香分子を含む。同じ植物から得られる水溶性の植物水である。穏やかな香りを持ち、その作用も穏やかなので、そのまま直接肌に塗布することができる。
合成香料を乳化剤などで水に溶かしたリネンウォーターとは、成分、作用ともに別物なので注意が必要。
――――
いかがでしたでしょうか。
人間関係や仕事のストレスをはじめ、
今は様々な種類の疲労や精神的負担を
抱えやすい社会環境にあるからこそ、
日々の生活の中で自分なりに
リフレッシュする方法をもって
おくのは、本当に大事なこと。
またその中で、ややもすると悪者扱い
されてしまいがちな「交感神経」も、
体にとっては必要なはたらきで、
リラックス&リフレッシュを感じる
上でも大事な役割があることが
わかりますね。
ストレスが溜まりやすい状況になると、
なかなかそれを解消できない自分に
イライラして、
「交感神経が優位だから
こうなるんだ…」と、
つい交感神経のせいにしてしまいがち
になります。
でも、その認識は間違っていて、
交感神経と副交感神経、役割という
この2つの異なるはたらきがあるから
こそ、私たちは生命を維持
できているのです。
このことからも、むしろ
ON/OFFの切り替え能力こそが
大事である、ということが見えてきそう
ですね。
これは私たちが日頃から思い
込んでいる、善と悪、明と暗と分けて
しまう認識とも似ている部分があるかも
しれません…。
どちらが良い・悪いということではない
のだから、一方に偏った思考に陥らない
よう注意したいもの。
まずは身近なアイテムで、
五感にバランスよく働きかけてくれる
アロマを上手く取り入れて、
ほんの少しでもいいので、
日々の生活を少しだけ豊かで
上質なものにしていけるような
工夫をしていきましょう!
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