斉藤祝殿宮司のお話
※お話の一部を抜粋※
皆さん、「鏡餅」は知っていますか?
お正月にお餅を重ねたものをお家でお祀りするものです。
そしてお餅をお供えした後に、みんなでお餅をいただきます。
お餅を食べ過ぎたり、お腹をお休みさせる意味でも、今日はみんなで野菜の入った七草粥をいただくことになります。
七草粥には、「お腹を優しく整えて、本年も健康に過ごしましょう」という意味もございます。
みんなで七草粥をいただくことで、感謝の心も湧いてくると思います。
お粥をいただく時には、最初に湯気が出ます。
最初に神様にその「湯気」をいただいて、それからご家族、みんなで、改めて「いただきます」をします。
これには、ご先祖の方々とご一緒に感謝していただく、という意味があります。
さらに、ご家族の方々、みんなのお友達や皆さまが、健康にそして幸せに暮らしていきましょう。とお祭りを通してお祝いをする日でもございます。
今日は、みんなでお粥を一緒にいただきながら、周りの家族の方々、世界中の方々、みなさん一緒に互いに感謝し合って今年も良い年にしていく事、仲良く暮らしていく事を確かめる一日にしていきましょう!
七草を学ぶ
七草を1種類づつ見て触って、においを嗅いでみることで、七草を感じました。
七草の歌の意味とは?
〜七草の歌〜
七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に
ストトントントン ストトントントン
「この歌には、外国から攻め入られた時に、日本の大切な宝を取られないように、守りましょうね」という意味が込められています。
■日本の宝とは何か?
では日本の宝は何か?というと。
それは、日本の言葉、言霊です。
七草の歌には、言霊という日本の宝物をしっかりとみんなで残して守りましょうね!という意味が込められているのです。
外国から攻め入れられた時に、その国が実質的に取られてしまうのは何かというと、言葉を取られてしまうことです。
例えば日本だったら、日本の伝統文化をずっと引き継いでいく日本語を取られてしまい、外国語をみんなで話すようになる、ということですね。
言葉を取られてしまう、ということはそれほどの危機を意味するのです。
そういう意味でも、七草御粥神事は「七草の歌をみんなで歌って、日本の宝である、言霊を守っていこう」という意味をもつお祭りでもあるんですね。
言霊から見た七草それぞれの意味とは?
◎せり
いろんなものを並べて、その中から選んでいく役割です。
あかさたなはまやらわっと50音があって、その50音から
どの言葉をどの位置に配置するかを選んでいます。
◎なずな
選んだ言葉に対して名付けるという意味です。
例:あなたは花ですよと名付ける。
◎ごぎょう
別名:母子草
言葉を母音と子音に分ける働きがあります。
◎はこべら
それぞれの母音と子音を、運ぶ役割があります。
◎ほとけのざ
別名:平子(たびらこ)
運ばれた母音と子音をきれいに平にする役割があります。
母音と子音を上手く合わせて、一つの言葉にしていきます。
例:「NとA」を合わせる事で、「な」になります。
母音と子音をなだらかに平にしてあげるところから、
平子(たびらこ)と言われています。
◎すずな
鈴の根という意味が込められていて、
それぞれがしっかりとした名前のついた
音にかえっていきます。
◎すずしろ
すずなが名前のついた音にする事で、五十音がピッタリと揃いました。
その周りを、垣根として、すずしろ、城で守る事で、五十音のあいうえおが並び、完成します。
この五十音の並びが日本の宝である言霊を守る、という意味があります。
祓詞(はらいことば)の解説
◎身禊祓(みそぎはらひ)
自分を清める事
◎黄泉の国から帰ったイザナギが
穢れを祓うために川で身禊祓(みそぎばらい)をしました。
◎大祓は、外の全ての物を清めます。
穢れ(けがれ)ている汚れが全部清まって、
平安清明(へいあんせいめい)になります。
◎最初に、とほかみえみため
三種祓(さんしゅのはらひ)を唱えます。
次に、身禊祓(みそぎはらひ)を言います。
そして、大祓を唱えます。
大祓の後に一二三祓(ひふみのはらひ)、
最後に、とほかみえみためを三回言って終わりです。
◎大祓の一文解説
豊葦原の水穂の国(とよあしはらのみずほのくに)とは、
日本の別名です。
これは葦(あし)が稲穂も含めて、たわわに実っている
お米をイメージして、たわわに実ったお米が、黄金色に
光っている豊かな日本の国、ということです。
ですから、祓詞には、日本の大事なことが書かれているんだな、というイメージしてみてください。
鎮魂
【鎮魂をおこなう時のお約束】
■一つ目
玉をずっと見つ続けること
■二つ目
動かない
■三つ目
お話ししない
【印の組み方】
右手が太陽。全部の指を丸くします。
左手が月。下から印を組みます。
それを、おへその下ぐらいにある丹田に置きます。
始まった瞬間にピタッと鎮魂されて、場が変わった感覚がありました。
みんなで意識を一つに合わせる事で、空間が変わるということを体験出来ました。
七草御粥神事
チャイルドアーツのお友達は、第二祝殿から
電子祝殿の中継を見ながらの参加ですが、
祭祀の緊張感、厳かな雰囲気は、伝わったようです。
斉藤祝殿宮司が祝詞(のりと)を奏上し、
七草御粥神事の儀では、
包丁でトントンとまな板を叩くリズムに乗って、
みんなで七草の歌を歌いました。
今回も、稀代の刀匠・伊藤重光氏※1が製作した究極の道具「隕鉄の包丁(寶調)※2」を使用いたしました。
※1 伊藤重光氏・・・登録された刀剣だけでも500口、製作した刀は1500口、
第72代 横綱稀勢の里(荒磯親方)の太刀(隕鉄100%)を製作する。
※2 隕鉄の寶調・・・地球の原始の姿ともいえる、原始太陽系の情報を記憶する
隕鉄(鉄成分を多く含む隕石)。
その極めて貴重な素材を稀代の刀匠・伊藤重光氏が鍛え上げた究極の道具
【寶調】は、本物のエネルギーを調えるという大切な役割にちなんで名付けられた。
〜後編に続く〜
後編では、七草御粥神事の後に「ふとまにの里」で行われたお正月行事や遊びの模様をレポートします。どうぞお楽しみに!!!
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