エネルギーの粗い言霊の「だま」から、精妙な「たま」の世界へ/ことほぎの輪⑦

こんにちは。
essence編集部です。

「ことほぎ」から始まる世界とは?

 とくに2019年に始まった
コロナ・パンデミック以降
数年のあいだ、

社会情勢は大きく揺れ動き、
インフレをはじめ国際秩序を
揺るがすような事態により
世界は今まさに混迷を極めています。

 
そんな時代に、未来を照らすカギと
なるのが「ことほぎ」です。

「ことほぎ」とは、「寿ぎ」。


夢をつなぎ、希望をつなぐ、
この「ことほぎ」の叡智を知ることで、
絶望が光に変わります。

 
私たちデータムグループでは、
これまでに古代から受け継がれてきたこと、
日本文化の奥深くに眠る叡智を
さまざまな形でお伝えしてきましたが、
今この混迷の時代だからこそ開示できる
情報があると確信し、
満を持して「ことほぎの輪」講座を
スタートいたしました。

「ことほぎ」

 

それは、多くの人にとって
なかなか馴染みのない言葉
なのかもしれません。

 

しかし、こちらのessenceで
発信していく情報や、
これから順次ご紹介していく講座の
プレセミナーをご覧いただく中で、

なぜ今「ことほぎ」が大事なのか?

ということが、
少しずつ明らかになっていくことでしょう。

 

そこでまずは読者の皆さまに早速、
プレセミナーの一部を
ご覧いただきたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

講師:
石原政樹

neten株式会社 顧問
一般社団法人 白川学館理事

禅僧であった祖父の影響で、幼少期より禅や各種瞑想に親しんできた。20代後半、10時間を超える瞑想中にエネルギーが覚醒、一切の存在と融合するという神秘的な体験を経験。その後、少林拳、少林武術、太極拳、古武術、レイキ、気功、気導術、ヴィパッサナー、肥田式強健術など、東洋の叡智を積極的に学ぶ。

日本の伝統文化に隠された叡智を活用し、実社会において、内面も外面も充実させて生きるための研究に従事。ここ数年は、それらの成果を世界に広めるプログラムのリードに尽力 している。

ーーーー

 講師:
内海昭徳


株式会社ロンズデーライト代表取締役
人財育成・組織変容コンサルタント/ 研修講師 / 著述家
neten株式会社客員研究員 / tenrai Inc.取締役副社長兼CLO(Chief Learning Officer)

筑波大学で国際関係学、京都大学大学院で政治哲学・社会経済学を専攻。9/11テロを機に、世界の根本的なパラダイムシフトの必要性を感じ、大学院を中退。
人間の意識変容の本質探求を深める中で、メタ認識次元の叡智を掴み、科学と悟りの知恵を融合した人間開発と社会変革に長年取り組む。
2018年サンフランシスコで開催されたwisdom2.0に日本人初のエントリースピーカーとして登壇。シリコンバレーを中心に、AIやDXなどテクノロジーの進歩と並走できる人間の意識変容の社会実装ニーズが高まる潮流を実感し、独立。
日経主催の企業エキシビションへの参画なども通して、人的資本経営への悟りの智慧の実装を提唱しつつ、個人・法人向けのコンサルティングや組織研修、各種セミナー、出版サポート、リトリート、ワークショップなど様々に取り組んでいる。

著書:『ビヨンド・ティール』『経営者のための悟りリテラシー講座』『タナトスの寂滅』『タオ・リズム(共著:福田純子氏)』ほか

 

ことほぎを考える上で大事な、「響き合い」とは?

内海さん:
前回、石原さんには、叶いやすい人は「ものごとを直線で考えない」傾向があって、それが「ことほぎ」にも繋がる、というお話をいただきました。

 

この他に、「ことほぎ」を考える上で大事なポイントがあれば、ぜひお聞かせいただけますか。



石原さん:

やはりそれは、「響き合い」というところだと思います。

 

内海さん:

響き合い、ですか。もう少し詳しくお話しいただけますか。

 

石原さん:

響き合いは、言葉がどう響き合うか?ということですね。

言葉でいうと「ことたま」、あるいは「ことだま」。
漢字でいうと、「言霊(げんれい)」ということになりますが、究極はそれらが響き合っている状態が理想といいますかね。

 

内海さん:

言葉の扱いというと、まさにdatum groupの研究の最たる部分ですね。

私も初めて出会った時、非常にシンプルで精緻でありながら、実践的でもあるので、凄いなと思ったところです。

 

言霊は「ことたま/ことだま」とも言われていますが、「げんれい」というと、もう一段深い概念の説明体系があるのですよね。

 

石原さんにぜひ、この「言霊(げんれい)」と「言霊(ことだま)」との違いをお伺いしたいです。

「ことだま」の「ダマ」は、エネルギーが粗い!?

石原さん:

はい。「ことだま」という言葉も素晴らしい言葉なんですけども、ダジャレのように言ったら、ダマになっているというのは、もうエネルギーとしては「粗い」と言いますかね。

 

だから、一般的には「ありがとう」というのは「良いことだまなんだよ」とか「ついてる」というのは「良いことだまなんだよ」と言われていますけども。

 

言葉になって一つの塊になってしまっている時は、もう一つの粗雑なエネルギーになっているということですね。

 

でも、そのもう一つ手前のことに思いを馳せてみると、目には見えないけれどもそこにはまた、別のエネルギーが存在しているんですね。それは人を良い形で幸せにしてくれるような、そういった、言わば何かこう化学でいうと触媒みたいな存在が確かに存在しているんですね。

 

ただ、たとえばこれとこれがくっついて別の金属になると、その触媒はパッと消えてしまって、存在がなくなってしまったように思える。

それが、言霊(げんれい)ですね。

 

見えないからこそ、言霊という世界は何千年も見過ごされてきて、人々はダマになった世界にずっとフォーカスしてしまっているところがあったわけです。「ありがとう」と言っても、その通りにならない背景には、そういう理由があるんです。

 

「ありがとうを100万回言ったら運がよくなる」と言われて、実際に言ってみてもなかなか、ということがあると思いますが。

 

それがそういう世界に繋がるのかな、と感じています。

 

内海さん:

「ことほぎ」に敢えて引っかけて言うとすれば、ダマになったものを解すわけですね。

「0(ゼロ)」にリセットすることで、新しいものが立ち上がる

石原さん:

まさに、おっしゃる通りですね。

datumgroupの、datumも音の最小単位、情報の最小単位って言い方をしましたけども、それを一回ほぐしていくという。

 

ほぐしていくと、最初は大きな塊であったとしても、レゴのパーツのようになりますよね(笑)。レゴのパーツでお城になっているけど、ほぐすとまた車を作ったり、機関車にできたり、ジェット機に出来たりとかっていう別の形に作り変えることができますよね。

 

内海さん:

人間の体も心もそうですもんね。自分の癖を一回ほぐさないと、始まらないですから。

 

石原さん:

ですね。武道、あるいはお華やお茶を一つの決まった型とか作法がありますけど、堅苦しいものではなく本当は一度、今までの自分の癖を一回解いてしまうことが大事だと思うんですね。

 

正しい理解がないままに型を身につけたとしても、途中で難しいな、堅苦しいな、ということで嫌になってしまうこともあると思うんですけど、それを全部解いて、0(ゼロ)にして、また自由に組み替えていくっていうことが本当は大事なんですよね。

 

そのための知恵が、日本の伝統にはある、ということなんです。

 

内海さん:

そうですよね。

しかも、その型に一回はめられるというふうに、どうしても思ってしまうのですが、そこには実は深い知恵があるということですね。

 

何故その型を大事にしているのか?ということがある種の原理原則で、そこを掴んだ方が体にしろ、心にしろ、この原理原則を掴んで使った方がいいよ、ということで型を伝えていると思うんです。

 

石原さん:

本当にそうですね。

 

内海さん:

ことだまではなく、言霊(げんれい)においても、その原理原則に相当するものがあると。

 

石原さん:

そうです。まさにダマをほぐすことによって、本当はみんなが言霊を使って発揮したいことをより早くスムーズにできるようになる、ということですよね。

 

ダマになればなるほど、時間のある世界に入っていくんですよ。

 

だからたとえば、大きな塊になればなるほど、工事現場で解体する場合もそうだと思うのですが、大きな建物になればなるほど壊すのも時間がかかる、みたいなところと同じなんですね。

 

それがもっと細かい世界になると、とくに今はAmazonなんかも巨大企業になれたのはシームレスだから、摩擦がない。配送のロジの商品をお客さんに届けるスピードも極端に速い。

 

つまり「どれくらい時間を越えていけるか?」というところが重要なポイントで、ダマを超えれば超えるほど、霊になればなるほど、時間のない世界に入っていくということです。

ーーーーーーー

 

いかがでしたでしょうか?

 

日本は、昔から「言霊(ことだま)」の国と言われていて、

 

『万葉集』には、


「しきしまの大和の国は 言霊の幸(さき)わう国ぞ ま幸(さき)くありこそ」

 

という歌人の柿本人麻呂の詠んだ有名な歌があります。

 

 

とはいえ、言霊の真髄は深く、難解な部分もあるがゆえに、これまで公にはなかなか明かされてこなかったのでしょう。

 

しかし、今回の石原さんのお話で、言霊(ことだま)には一歩深い世界があること、またそれが「げんれい」という目に見えない世界であることが、触りの部分だけでもお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

次回も、より深い世界のお話に入っていきますので、引き続きぜひお楽しみに。

 

【ことほぎの輪 - The Circle -

無料オンライン講座のご参加はこちら

 




関連記事

    essence友達追加