大地の恵みに感謝し、収穫の時を祝う〜10月チャイルドアーツアカデミー(CAA)レポート〜

こんにちは。
essence編集部です。


自然と触れ合い、
日本の伝統文化や神事としての「お祭り」
を体感することで、


子どもたちの豊かな感性や倫理観、創造性を育み、
自然の中で根源的に生きる力を養うことを目指して活動している
チャイルドアーツアカデミー(CAA)

 

今回は、10月7日行われた、
チャイルドアカデミーのレポートをお届けします。


この日は、収穫の秋をお祝いするため、

稲刈りと飯盒炊爨、味噌汁作り、

そして、行儀確認会を行いました。

 

白川学館の歳時記の中には、

お米にまつわる大事なストーリーがあります。

 

春に種を蒔いて、

その種から発芽した

苗を田んぼに植えて、

秋に収穫、脱穀、

新嘗祭に献饌するという、

およそ半年間に及ぶストーリーです。

 

その中で、秋の「稲刈り」というのは一つの

クライマックスでもありますが、

 

それだけではなく、

この時期は改めてお米の豊かさ、

そして自然の五行の神のありがたみや恵み、

 

さらに、五穀豊穣をお祝いすることを

体感できる時期だと思います。

 

今回は、そんな大自然の恵みに感謝できる

ような瞬間が、たくさんありました。


当日の模様をお写真とともにお届けしますので、
「収穫の秋」をイメージしていただきながら、
ひお楽しみいただけたらと思います^^

行儀確認会

日常においての行儀のあり方を確認する、ワークショップが行なわれました。

 

今回は、「挨拶」をテーマに、行儀のあり方を確認させていただきました。

 

日常生活のコミュニケーションにおいて、「おはようございます」や、「いただきます」、「ごちそうさまでした」という言葉が、今も交わされてきていることの意義と、

 

言葉の働きには、自分にも周囲にも、元気や明るさ、心地良さがもたらされる働きがあることを、親子で確認し合いました。

 

さらには、挨拶と作法を通じて、元気よく言葉を交わすことで、バランスが良くなって、姿勢も自ずと変わってくることを確認していただきました。

 

日常生活においての、より良いコミュニケーションをお互いに創り上げるために、言葉の働きがどれほどに大事であるかということ、

 

そして、感謝の気持ちの大切さと、相手をいたわり、共に分かち合い、共に生きていることの実感につながることとして、

行儀の一つひとつが理にかなっていることを学び合う会となりました。

 


七澤清子先生のお話

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※下記の本を読みながらお話していただきました。
「おいしくたべる」朝日新聞出版



【美味しく食べる】

 

清子先生

美味しく食べるって何かな?

なぜごはんを食べるの?

 

お子さん

死んじゃうから

 

清子先生

そうだね。生きていくために食べるんだよね。

 

お子さん

栄養をとらないとだと思う。

 

清子先生

栄養を沢山とると身体が喜びますよね。

みんなの身体は、食べるもので作られています。

 

何を食べたか?で自分の身体が出来てくる。

美味しいお肉を食べたり、美味しいお野菜を食べたり、美味しいご飯を食べたり、

色んな栄養でみんなの身体が出来ているよというお話です。

 

食べているのは、命の途中。

これ、どういう事か分かる?

 

例えば、家でにわとりを飼っているとします。

毎朝、卵を産んでくれます。

卵を産んでそれを卵かけごはんにして食べたり。

 

でも、ひよこさんたちは、

別に卵を食べてもらうために産んでるわけではないよね?

なんで産んでると思いますか?

 

お子さん

赤ちゃん

 

清子先生

そう。赤ちゃん、ひよこさんを育てる為に、ひよこさんになるように、

自分の子供が子孫が繁栄していくために、産んでいます。

 

だから、本当はこの卵はひよこさんになる為にいるんだけど、

その命の途中で私たちはいただく。

 

なんかちょっと、かわいそうな気もするよね。

 

そうやって命の途中のものをいただくのは、お米も同じです。

 

自分の子孫(稲)をどんどん増やしていくために、お米の種が出来ます。

その途中を私たちはいただいていて、すごくかわいそうな気もするけど、

でも私たちも生きていくために何か食べなきゃいけなくて、そういう命の途中を


いただくということは、自分の中にその命を取り込むことです。

 

その栄養をもらって、自分たちが生きていく中で、

その命も一緒に生きていくということです。

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【自分の中にある命を輝かせる!】

みんなが命のバトンをずっとリレーして、次の人にどんどん託していくという意味で、

みんながご先祖さまの代表で、トップランナーです。

 

先祖代表ということは、自分が生まれる前には

お父さん、お母さんがいて、お父さん、お母さんの前には

おじいちゃん、おばあちゃんがいます。

 

でも、お父さんとお母さんの生まれるときには、

そこのまたさらにおじいちゃん、おばあちゃんなど、

たくさんのご先祖さまがいて、みんながいます。

 

だから、そうやってたくさんの命のバトンをもらって、

今、自分が代表で走っている。

 

○○ちゃんもママに、みんなバトンを渡されてるんだよ。

 

それを今一番先頭で走っているから、

その命をどうやって次の人にバトンを渡すか?

 

ということは、すごく大事なお役目なのです。

 

例えば、自分に赤ちゃんが出来なくてもいいの。

 

赤ちゃんを作りませんよ、という選択をしてもいいと思います。

 

だけど、自分の命というのは、誰かのために使ってもらっている。

どうやって自分の命を輝かせるのかということがすごく大事なのです。

 

季節はいっぱい巡るけど、

この稲穂もみんなも変わらないことというのは、

自分の中にある命を輝かせるということ。

 

これは、どんな植物も動物も人間も変わらないことです。



【命を輝かせるためには?】

 

命を輝かせるためには、

どうしたらいいと思う?

 

お子さん

ひとのために何かをする。

 

清子さん

素晴らしいです。

一番の近道は「楽しむ」ことだと思います。

 

自分がすごく楽しい!と思えることをする。

 

虫さん見ていて、今日、こんな大きいの捕まえた!

こんな素敵な絵が描けた!

 

なんでも良くて、

 

自分が楽しいと思うことを

選択していくことが、命を輝かせるための近道なのかなと思います。

 

自分のやり方で、これ絶対、命が輝く!

ということが見つけられると思うから、

もし見つけられたら、それを一生懸命やってみるといいのかなと思います。

 

自分の命をピカピカに輝かせることが出来たら、

次は人のためにそのピカピカな命を使ってみる

 

というのが次のステップです。

 

だから、まずは自分のためにピカピカにして、

そこがうまく出来たら次は人のために何かする。

 

というのが、大きな階段を上がれるところです。

 

チャイルドアーツでは、みんなでいつもお祓いをしています。

日本の古神道といって昔から続いている歴史があるけど、

その中でお祓いというのは、最終的にたどりつく場所。

 

公とは、人の為に何かをすることです。



そういうのが日本の古神道のお祓いの中にもあって、

人のために何かできる自分の喜びみたいなものを感じられるよう

になっていくと、すごく輝くのかなと思います。

 

まずは自分が楽しいなと思うことを是非やってもらいたいと思っています。

飯盒炊さん&おみそ汁作り

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稲刈りの前に、改めてお米の豊かさや

自然の五行の神の恵みを感じるために、

飯盒炊さんとおみそ汁作りを行いました。

 

直火でお米を炊くというのは、五感を使います。

 

釜に水蒸気がぶくぶくとが噴き上がってきた頃合いを見計らって、

火加減を調整します。

 

しばらくすると、お米がパチパチと

焼けるような音がします。

 

五感を使ってお米を炊く事で、

自然の五行の神のお働きを体感しました。



ちょうどいい加減で、美味しいお米が出来ました!

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直火で炊いたお米は、やっぱり最高に美味しいですね!

 

みんな、普段よりも食が進みました。

 

余ったお米でおむすびも作りました。

自分たちで炊いたお米を自分たちの手で握り、

美味しいおむすびを作りました。

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お米を炊くことの他に、

おみそ汁作りも行いました。

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ご飯とお味噌汁は日本の国民食。

 

田んぼで獲れたお米、

畑で収穫した野菜、大豆から生まれたおみそ。

 

自然のありがたみ、食べ物のありがたみを

感じながら、材料を切って鍋に入れ、コトコト煮込んむと、

なんとも言えない優しい味わいの、美味しいおみそ汁が出来ました^^

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稲刈り

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斉藤祝殿宮司が火打ちで田んぼを祓い清め、

無事に稲刈りが出来るよう祈り、

初穂刈りを行いました。


そして今年も、白川学館の会員様と合同で行いました。

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ふとまにの里の稲刈りは、全て「手作業」で行います。

 

鎌で稲を刈り、刈った稲を束ねて紐で結び、

稲架(はさ)掛けを行います。

 

稲架(はさ)掛けで天日干しする事で、

根元に残った養分が稲穂に届き、美味しい

お米が出来上がります。



大人と子ども、それぞれが出来る事で協力して、

みんなで無事にやり切りました!

 

参加した皆で協力し、秋の収穫という

喜びの時を分かち合うことができ、

実りある会となりました。

 

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チャイルドアーツアカデミー(CAA)では

子供たちの心の安定や情緒を育み、

子ども自身の「意志」をまっすぐ

伸ばしていくための

イベントやプログラムを

年間を通してご用意しています。

 

イベント開催時には

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