“余白”をつくると、使命が立ち上がる!?

窓枠の中に座って理想の日を楽しむ、満足した若い女の子

こんにちは。
essence編集部です。

 

朝から大量のメールチェックに始まり、
クライアントとの重要なミーティング、
突発的に降ってくる緊急のタスクまで。

 

やれどこなせど、
常にやること・やるべきことは増える
一方で、いっこうに終わる気配がない…。

 

空いた時間があっても、ビジネス
チャットやスマホの通知、SNS
が気になって、つい気持ちが散漫になってしまう...。

 

忙しい現代人の頭の中は、概ねこのよう
な状態で、やること・やるべきことが
いっぱい。常に何かに追われている
感じがしたり、その感覚自体がストレス、
という方も多いのではないでしょうか?

 

とくに今は、スマホを通して常に
ネットワークで「つながった」状態
であるため、意識的に自分で空白の
状態をつくらない限り、常に身の回りの
ノイズに振り回され続けることになってしまいます。

 

そこで今回は、
日常の中に「余白をつくる」という
テーマで、記事をお届けしたいと思います。

 

貴重な時間、そして物理的なスペースを
空けることで、心に余裕が生まれ、
人生で本当に大切にしていきたいことが
フッと見つかるかもしれません。

 

ぜひ本文を最後までお楽しみください。

 

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著者:
牧山香


datum house編集員。20代の頃からノートに思っていることや、自分のやりたいことをつらつら書き留める習慣をスタート。途中、PCに書き起こす期間を経て、今年から心機一転、再び「紙に書く」を始める。そこから3ヶ月で、これまでにない大きな内的変化を経験する。「自分の中にすべての答えとギフトがある」と確信。人生の新たなライフステージに向かって、直感と好奇心をたよりに全力投球の日々。情熱の対象は言語と世界の音楽の探求、そして食べること。

忙しさに追われ、"キャパオーバー"になりがちな現代人

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毎日の仕事に、スマホのチェックに、何かと忙しい現代人。

とくに全てがネットワークで繋がった今の社会では、さまざまなシステムやプラットフォームからの利便性、そして多くの恩恵を受けながらも、その一方で、余計なストレスを抱えている人も多いのではないでしょうか。

 

また溢れる情報の海の中で、取捨選択の見極めも難しく、心と体、そして脳もキャパオーバーになってしまうため、せっかく努力したり、行動したりしたとしても、なかなか思うような成果に結びつかないことも...。



その結果、目の前のことを「こなす」ことに精一杯で、自分の人生の中で本当に大切にしたいこと、フォーカスすべきことに集中できず、せっかく頑張っているのにいつも心がモヤモヤしている…という状態に悩む方も多いでしょう。

 

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さて今回、なぜこのようなテーマを取り上げたかというと、私自身も過去にこれと近い状況で、苦しい…もう無理…!と音を上げてしまいそうになるという経験をたくさんしてきたからです。

 

仕事やプライベートでやること・やるべきことが多く、とにかく目の前のことをこなさなければならない状況になると、当然ながら、人は心の余裕を失います。

極端になると自暴自棄になり「もう何もかも嫌だ!」と悲鳴を上げそうにもなります。

 

だからこそ、その状況からなんとか脱出したくて、仕事のスピードを上げて効率化したり、タイムマネジメントを見直してみるなど、自分なりに様々な工夫を試みてはみるものの、数ヶ月も経つと結局、元の状態に戻ってしまう...。

これは、やることのスピードを上げタイムマネジメントがうまくなると、空き時間に別のことを入れてしまうから、というのが主な理由なのですが、その思考回路に入るともう、大変。

いったんスペースができたと思ったのも束の間。結局またやることを「増やす」という悪循環に陥るため、結局、自分で自分の首を絞める、ということがずっと続くことになります。

 

しかし、コロナ以降、社会が大きく変わり、ワーキングスタイルの変化と合わせて、

「働くことの意味とは何か?」「何のために働くのか?」

という本質的なテーマに向き合う人たちが増えてきました。


そうした中で、パッと思い浮かぶような小手先のテクニックに頼って仕事効率をあげたり時間管理能力をあげることよりも、もっとちゃんと、根本的に変える必要があるのでは?と、遅まきながらも人生で初めて、大切な「時間」について、真剣に考えるようになったのです。

価値観を大きく変えてくれた、「容れ物と石」のお話

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その中で出会ったのが、一人の人間が一生のうちにできることのキャパシティーと時間を、容れ物とそこに入れるに例えたお話でした。

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目の前に、容れ物があったとして、そこに石を入れようとする時、多くの人は小さな石ころから容器を詰めようとする。けれども後半に大きな石をどう入れようと思っても、残されたスペースが僅かであるため、後から頑張って入れようとしても、入れることができない。

 

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という内容です。

 

このお話を読んだ時、これまでどうしたらいいのか?と悩んでいたことの答えが、たった一瞬で解決したような気持ちになり、パッと視界が開けたような感覚になりました。

 

なぜなら、容れ物のキャパシティを人生と時間に例えて見た時に、そのイメージがわかりやすく、頭の中でリンクしたからです。

 

つまり、大きな石とは、人生で最も大切にしたいこと

それは時間でいうと最優先で取り組むべきことかもしれないし、もっと大きなスケールで考える、あるいは哲学的な言い方をすれば「その人の使命(ミッション)」といえるのかもしれません。

きっと誰もが、この人生で、与えられた時間の中で、本当にやるべきことを持って生まれてきているはずです。そして、本来はそこにこそ最も重きをおいて、真摯に向き合うべきなのでしょう。

 

やるべきこと=使命というと、どうしても言葉がかたくなってしまうと思うのであれば、純粋に心がワクワクすること、素直に心が動くこと、という言葉に置き換えてもいいと思います。

 

そういう自分にとって本当に大事なことを、まずはしっかりと見極める。
私たちの肉体時間は有限だからこそ、大事な心の声にしっかりと耳を傾ける。

 

そして、それを一日、一週間、一ヶ月という単位で見て、自分はそこに一番大事な時間とエネルギーを注げているだろうか?ということを常に意識しながら行動していくことが、この人生を生きていく上で、何よりも大事なことだと感じています。

人生において、この「時間」こそが、最大の資産であり強力なリソースであり、それがこれからの自分を大きく飛躍させてくれる源になる。

そう考えると、与えられている「時間」と向き合うことが、いかに大事であるか?

ということが、自ずと見えてくるのではないでしょうか。

 

私自身もまだ発展途上で日々模索しながらではありますが、自分に対して今本当に大事なことは何か?と問いかけていく中で、少しずつでも時間的価値が高まり、日々の充実感が増しつつあることを実感しています。

今こそ積極的に、「余白」をつくろう!

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それからもう一つ、最近意識していることに、「余白をつくる」ということがあります。

 

昔から日本では、「余白の美」といわれるように、絵画や建築において余白が生まれるような粋を取り入れて、敢えて隙間を埋めつくさない・何も足さない、過剰な装飾をしないというシンプルなスタイルが好まれてきた歴史があります。

禅にルーツをもつ、侘び・寂びの世界も、これに通じるものがあるでしょう。

 

また、文学でも、言葉を尽くして多くを語りすぎない。
「行間」に立ちのぼってくる繊細な感性を汲み取ったり、そこから想像を広げることで、言葉を超えた世界を楽しむという自由や、それを味わう豊かな情緒を育む心が、文化の中に生き続けてきました。

 

しかし、そうした日本独自の美意識や豊かさも、心の余裕をなくしてしまうと、味わうことができなくなります。

ただ目の前のことをこなすことに精一杯になってしまい、そんな日常のささいな奇跡や変化に「気づく」ことさえ、忘れてしまうのです。

本当はささやかな毎日、一つひとつの瞬間の中にこそ、幸せの種が潜んでいるのに。

 

これは、頑張れば頑張るほど、行動すればするほど、物理的に多くのモノやコトを得ることができる。そしてそれが目に見える、わかりやすい成功に繋がる、ということとはまるで対極にある価値観です。

このように幸せのあり方や価値基準が逆向きになりつつある今だからこそ、「余白」をつくることを意識してみてほしいのです。


不要なモノや本当に大切ではない時間を手放し、ゼロリセットされた時、そこには限りなく、無限の可能性が広がっています。

 

余白は「間」に通じるものでもあって、物理的な空間も頭の中もスペースが空きクリアになるからこそ、そこに自然と浮かび上がってくるものを敏感に感じ取り、身の回りに起こっていう微細な変化の兆しにも気づけるようになっていきます。

 

そして空いたスペース、余白に、パッと直感が注ぎ込んでくるような感覚を味わうこともできるようになるでしょう。

 

そのためには、物理的なスペースを広げられるよう「断捨離」をしたり、一日の中にわずかな時間でもよいので静かな時間をもち、瞑想をすることもおすすめです。

 

なかでも一番のおすすめは、「祓い」によって心を清め、場を清め、心を整えていくことです。

 

以前、情報が多い現代において、私たちの頭の中、そして情報空間は言葉によって埋めつくされているということについて触れましたが、私はその時に、言葉は言葉によって祓うことができるその方法がもっとも心地よく、自分から出た言葉が祓われ、それがきれいにクリアになることで、その状態がまた自分に巡ってくるという確信が生まれました。

 

自分はこの人生で何をしていきたいのか、何のために働くのか?

 

時代が大きく変わっている中で、このような本質的な問いかけをする人たちが増えている今だからこそ、頭の中がノイズだらけ、雑念でいっぱいになって心に余裕がなくなってしまったときは、ぜひ「余白」をつくり、心も頭も、そして時間も、物理的な空間も、思い切ってスペースを空けてみることを試していただけたらと思います。

 

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いかがでしたでしょうか。

 

身の回りの生活空間から要らないものを
手放し、スペースを空けることで幸運が
舞い込むということで、「断捨離」や
「こんまりメソッド」などが話題になり
ましたが、(今はそのブームが波及して
ミニマリストが流行していますね)

 

意外と見落としがちなのが、
時間的なスペースを空ける、という発想。

 

古神道の教えでも、「時空間」が
整うことで、願いがかたちになる、
心からの祈りが届けられると伝えられて
いることを考えると、

 

空間をきれいにしてスペースを空ける
ことだけでなく、時間的なスペースを
開けて、日常の中に「余白」をもつ
ことが、いかに大切であるか?

 

ということが見えてくるでしょう。

 

そしてこのふたつが経糸(たていと)と
横糸できれいに揃った時、言霊の力が
スッと届けられるといいます。

 

ぜひこれから願い事をする前には、まず
は「余白をつくり、身の回りを整える」
という基本に立ち返った上で、よい言葉
を発するようにしていきたいですね。

 

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