収穫と平和の象徴“丸”をテーマに「重陽の節供」お祭りを開催〜9月チャイルドアーツアカデミー(CAA)レポート〜

こんにちは。
essence編集部です。


自然と触れ合い、
日本の伝統文化や神事としての「お祭り」
を体感することで、


子どもたちの豊かな感性や倫理観、創造性を育み、
自然の中で根源的に生きる力を養うことを目指して活動している
チャイルドアーツアカデミー(CAA)

 

今回は、9月9日行われた

重陽の節供のお祭り、
そして、北杜市オオムラサキセンター館長の冨樫和孝先生
をお迎えしておこなった、水生生物研究会の模様について、
レポートをお届けします。

重陽の節供では、
収穫、調和、そして平安声明を
あらわす象徴として、各々に「丸(まる)」を
感じ、楽しみ、感謝するというテーマで
お祭りを行いました。

また、その後に行われた水生生物研究では、
さまざまな生物が生息する、ふとまにの里の
生態系ですが、外的要因によって
どのように変化するのか?


といったことに気づく、大切なヒントを学ぶ
貴重な時間になりました。

「自然」のあり方について、
参加者、一人ひとりが自分ごととして考える
きっかけを与えられた、水生生物研究会の模様も、
ダイジェストでお届けいたします。

ぜひお楽しみください^^

「重陽の節供」ワークショップ

)斉藤祝殿宮司のお話


「重陽祭」を分かりやすくたとえて言うと、

丸く整えたものをお祝いする日です。

 

丸というと、みんなはどういうイメージがあるかな?

 

(参加のお子様から「お月さま」)

 

そうだね、お月さまだよね。

 

それからお月さまの他にも

丸というと、みんなで輪になっているところとか、

仲良くしている様子とか、

それぞれイメージがあると思います。

 

重陽祭は、みんなの心に浮かんでいる

「丸」のイメージを

感じたり思い出したりして

楽しみましょう、という日です。

 

そして、この季節に感謝し、

お祭りで食べる野菜や果物は、

様々な人たちの手がけた実りであることを

心から感じてみましょう。

 

春に植えたものは「実りの秋」に

収穫の時期を迎えて、丸く整うというような

意味合いがあります。

 

その実りの秋を、みんなで感謝しましょう。

 

みんなが「いただきます」と言って

お口に入れる食べ物は、

農家の人たちが種を蒔き、一生懸命育ててくれて

その途中で、いろいろな人の関わりがあって

できています。

 

近所のスーパーで野菜や果物を買って、

それをお父さんお母さんが料理を作って、

初めてテーブルの前に出してもらって

それをみんなで揃って「いただきます」

と言って食べることになりますね。



そういう意味で、

いろいろな種を蒔くところから、

いろんな人の働きがあって、実りの秋に丸く整って、

みんなで一緒にお祝いする日が重陽祭です。

 

重陽祭というお祭りにはいろいろな表現があるけれど、

ひとつはこの「丸」というイメージを思い浮かべてくれたら

いいのかなと思います。

 

それから、健康というのもとても大切なことで、

みんなで健康を祝い合うことも

重陽祭の目的の一つです。

 

みんなが元気に、学校や仕事を

健やかに生活できると楽しいですよね。

 

だから、日々健康でいられることに感謝して

これからも、みんな健やかに一緒に暮らしていきましょうと

感謝する日でもあります。

 

お祭りはいつも、ご先祖様とご一緒に行います。

ご先祖様もこのお祭りに参加して、一緒にお祝いする事が大切です。

そんな感謝と祝福の日である重陽祭を、丸く整えて楽しみましょう。

 

自分も含めてお父さんお母さん、おじいさんおばあさん、

ずーっと繋がってきている方々、

もちろん未来もあるのだけれども、

そういうご先祖の方々に感謝しながら、一緒にお祝いしましょう、

健やかに元気に暮らしていきましょう、という日でもございます。

 

今日は丸く整うっということで、

みんなで一緒に健やかに、元気に過ごして参りましょう。

 

)七澤清子先生のお話

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昔から中国では、「奇数がとてもいい数字だよ」と言われていて、

その奇数が揃う日が節供になります。

 

1月1日(元旦)

3月3日(ひな祭り)

5月5日(端午の節供)

7月7日(七夕)

9月9日(重陽)

 

これをまとめて五節供と言いますが、

この奇数の中で、一番大きい数である「9」が2つも重なっている。

 

まあ、なんと縁起のいい日でしょうか^^

 

9月9日は重陽と言って、陽が重なる日です。

陽というのはとても強いパワーのある日で、

めでたい日ということで、重陽祭を行うんですね。



先ほど、斉藤宮司から重陽祭は「丸がポイント」という

お話をされました。

 

丸というのは、全てが真ん丸で、

みんなの心も、御霊(みたま)を丸くしましょうとか、五魂(ごこん)を丸くしましょうとお話はするけど、

その丸っていうのは、すごく整っていて、

一番強い形と言われています。




今日は、この後、「自分だけの月を描こう!」という

ワークショップを行いたいと思います。

 

これは、月餅というお菓子です。

お菓子の絵柄がたくさんあるんだけど、

一周ぐるっとするまで見てみようか。 

どんな形があるか。いろんな形があります。



中国では、月餅というのは

すごくおめでたい食べ物だと言われています。

 

月餅の中に黄身が入っていて、

その黄身がお月様のように、満月のようにあって、

それを模してお菓子にしています。

 

月餅の中に月を見る。



この真ん丸の中に、

自分だけの月を描いていきたいと思います。

 

今見た、この月餅の形を参考にしてもいいですし、

自分の心にあるお月様のイメージを表現してもいいし、

いろんな色を使ってもいいでしょう、

好きなように描いていきたいと思います。

 

描いた月をみんなで献饌して、

献饌したものと一緒に今日は重陽祭を

行いたいと思います。



)自分だけの月を表現してみよう!

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それぞれ「まる」という満月に、

子どもたちには、自分の心に浮かぶ、各々のストーリーや日常を描いたり、
折り紙を貼ったりして、丸のイメージを表現していただきました。

 

完成した作品を最後に神様にお見せして、
重陽祭に臨みました。

 

)重陽祭

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祝殿で執り行われる重陽祭と電子祝殿で繋がり、
祭祀に参加しました。

 

丸く整ったことに感謝して、重陽祭を
お祝いしました。

水生生物観察会

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北杜市オオムラサキセンター館長の冨樫和孝先生を
お招きして、ふとまにの里の池にどんな水生生物がいるか?
池の中にいる生物たちを、網で掬いながら観察しました。

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・ミズカマキリ
・カワニナ
・タニシ
・ドジョウ
・コイ
・モツゴ
・ヌマエビ
・アメリカザリガニ

 

などなど、ふとまにの里の池には、
さまざまな水生生物が生息しています。

 

冨樫先生から、虫や魚の生態や特徴を教えていたただきながら、
観察していきました。

 

捕った虫や魚(ザリガニ以外)は、
観察会の後、池や小川にリリースしました。


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観察会の後には、
生態系を守っていくお話や生き物との向き合い方について
お話がありました。

 

単一の虫や動物が繁殖することによって
生態系にどのような影響があるのか?

 

ザリガニや魚を興味本位で持ち帰って
飼うとしても何年も生きながらえた場合、
きちんと責任をもって飼えるのか?

 

仮に池や用水路に放すことによって、
それが環境にどのような影響をもたらすのか?

 

ふだん、何気なく取っている行動について
「もし」ということまで考え、
それによって環境にどのような影響を与えたり
変化が起こるのか、

一人ひとりが考えるきっかけになりました。

 

そして、まずは日頃からできる取り組みとして、
生物を飼うときは、

 

・ちゃんと責任を持って飼うこと

・持ち帰った魚や虫を別の場所に放さないこと

 

など、大切なことを認識することができました。

 

今回、ふとまにの里で捕った

アメリカザリガニは、オオムラサキセンターに

教育活動にご活用いただく(飼育用)ことになりました。

 

子供たちの、生き物との向き合い方、環境について考える機会に

役立てることができればいいなと考えています。

 

水生生物観察会では、生態系を守っていくことと

生き物の命の向き合い方について考える、

とても良い機会になりました。

 

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