「結び」には、新時代を生きる極意がある? 春分から加速する生き方

太陽と空

こんにちは。
essence編集部です。

 

今日はいよいよ、春分の日ですね。

 

春分といえば、一年の中でもとても重要な
節目の時。

 

暦の上でも太陽の動きを基に1年を24分割した
「二十四節気」の最初の節気となるため、
とても重要な日と言われています。

 

また西洋占星術においても、新しい
サイクルに入る幕開けの日ということで、
「宇宙の元旦」とも言われていますね。

 

さらに今年は、大変縁起の良い吉日、
「一粒万倍日」とも重なるとのこと。

 

一粒万倍日は、一粒の籾(もみ)をまけば、
万倍の籾を持った稲穂になる、

 

という意味があるといわれているので、
新しいサイクルが幕を開ける今この瞬間に
良い種をまいておくことも大事。

 

なぜなら、それは素晴らしい「結び」
となって、あらわれてくるからです。

 

そこで今回は今日3月21日の春分を起点に、
新しい時代の波、良い流れにのるうえで
とても大切な、「結び」をテーマに記事を
お届けしたいと思います。

 

「結び」には私たち日本の大切な心や
美意識のありよう、
さらには、よく生きるためのエッセンスが
詰まっています。

 

ぜひこの機会に日本文化の原点に立ち返る
気持ちで、ご覧いただけたらと思います。

日本人の精神性を映し出す「結び」の心とかたち

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「結び」。

 

それは日本人にとって大切な言葉であり、昔から身近なものとして存在してきました。

 

おむすび、正月飾り、水引、風呂敷結び、神社のしめ縄まで。

 

暮らしの中にある結びから、年中行事や大事な節目を豊かに彩る結び。
それは私たちの日常、そして文化の奥深くに根づいています。

 

そしてこれら、至るところに存在している結びが、わかりやすく“円”という「かたち」をとって表層していること。

 

これは結びの極意を紐解く上で、とても重要な手がかりとなるものであることは、疑いようのない事実です。

 

たとえば今からおよそ一万五千年以上前に栄えた縄文時代。縄文は一万年以上も栄えたと言われており無数の土器がつくられましたが、それらの土器には一様に、結びを想起させる“円”や“渦”をあらわす文様が深く刻まれています。

 

また、縁結びの神として有名な出雲大社では、本殿に国内最大級を誇るダイナミックなしめ縄が鎮座していますが、これもまさに「結び」をあらわす象徴といえるでしょう。

 

このように考えると、結びの起源は古代にまで遡り、日本人にとって非常に深いルーツをもつことが見えてきます。「本質はかたちに宿る」のかもしれません。

 

言葉や文字というものがまだ存在していなかった古代、「かたち」がとても重要な意味をもっていたということは、よく知られています。

 

言葉に表せないもの、それでも大事な思いや概念を、なんらかの形にとどめておきたい。そしてその心を大切に繋ぎ、後世へと伝えていきたい。

 

そんな思いがきっと、先人たちの心の中にも生まれたのだと思います。

 

「結び」とは、古代の人々が大切にしていた日本の精神・文化の礎であるとともに、その心を表した、かたちの継承なのです。

思いが現実になる時に決定的なパワーをもつ、「結び」の力

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ここで「結び(むすび)」の起源をより深く探るために、この言葉がどのように生まれたのか、見ていきましょう。

 

まず、広辞苑で「むすび」と引いてみると、このように記述されています。

 

むすび【産霊】(奈良時代にはムスヒと清音。「むす」は産・生の意,「ひ」は霊力)天地万物を産み成す霊妙な神霊。むすびのかみ。むすぶのかみ。うぶのかみ(後略)

 

このことから「結び」という言葉の起源には「産霊(むすひ)」がある、ということが見えてきます。

 

産霊というのは古神道においてもとても重要な概念で、天地万物を生成するための源であり、見えないもの・ことを結び、現象化(かたちにする)ための極小のエネルギーと言われています。

 

また、「むすび」という言葉は、日本最古の歴史書といわれている、古事記にも万物を創造する神として立ち現れる、重要なはじまりの三神(三柱)のうちの二神の名としても登場します。それが天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)のあとに現れる、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)ですね。

 

古事記によると、この三神が立ち現れたことで、宇宙の創造が始まったと記述されています。

 

また、万葉集には結びにまつわる歌が多く、それらは人と人との縁を繋いだり、男女を和合させ魂をとり結ぶ意味の歌としても登場します。

 

このことからも、結びには神妙な力があり、私たちの目に現れているもの、あるいはかたちになっているもの以前の何か不思議な存在――しかし同時に私たちの命を生かし存在たらしめているもの、自然や宇宙とつながる見えないエネルギーの生起と発動のイメージが浮かんでくるのではないでしょうか。

 

私たちは普段、目に見えるものを「現実」として捉え、そこに価値をおく人々も多いため、目に見えない力に思いを馳せることは、日常生活においてはそう多くないのかもしれません。

 

しかし古神道では、目に見えないエネルギーがまず先にあって、それがかたちとして立ち現れたもの・ことが、現実世界として立ち現れるというふうに伝えられてきました。

 

そして、見えないものが現実になる時、まさにその瞬間のエネルギーとして閃光のごとく現れ、ある種の化学反応のように決定的なはたらきをするのが、まさに「産霊」の力だと考えられているのです。

新しい時代は、「結び」なくして成り立たない!?

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しかしこれは仮に目に見えない世界のことがうまくイメージできなかったとしても、私たちの目の前で、最初は何もなかったところからかたちが生み出されるプロセスを考えてみれば、至極納得のゆくことかもしれません。

 

なぜなら現象界における物質は、まず最初に点があり、やがて点同士が互いに相互関係を持つことによって線として結ばれ、線が集まり立ち上がることで面となって、この三次元の立体の世界へと立ち上がってくるからです。

 

この「三次元」という言葉も重要なキーワードで、実は「むすび」を起こす瞬間というところに非常に大きく関わっています。古事記の最初の神がいったいなぜ三神なのか。なぜ、結びと名のついた、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と神産巣日神(かみむすびのかみ)だけではないのか。

 

そして何より、天之御中主神は立ち現れた瞬間に、なぜ何事もなかったように、パッと姿を消してしまうのか?

 

それはこの辺りに結びの極意、そして「3」という数字や、物事が現実になるプロセスのヒントが秘められているからでしょう。(日本では、3という数字をとても大切にしていることにも、ちゃんとした意味があります)

 

近年、量子力学の分野における研究が進み、見えないエネルギーがどのようにして現象化するのか?というところの謎が明らかになりつつあります。そして実はこの奥には、「むすび」の概念が隠されていることに気づいている方は、どれくらいいらっしゃるでしょう?

 

私たちのご先祖様、縄文人たちはきっとそのことを直知として、自然に受け止めていたのだと思います。

 

今、世界的にも縄文文化に注目が集まっている流れがあることに加え、つながり、コミュニティ、ネットワークの重要性や利他の精神など「むすび」を想起させるような言葉が多く使われています。

 

そして、「かたち」と同様に、その時その時代に使われている言葉が多くの人たちの心の反映だとすれば、世の中において「むすび」、そして「むすび」的な発想や考え方、生き方、あり方がこれからを生きる上で重要であるということを、ひょっとしたら私たち自身の無意識がすでに知っている、あるいは心底求めているものなのかもしれません。

 

やや飛躍になるかも知れませんが、私たちは「結び」がこれからの日本、そして世界を繋いでいく上でとても重要なキーワードになると確信しています。

 

ーーーー

 

いかがでしたでしょうか。

 

今回は「結び」の第一弾ということで、
日本人の心に深く息づいている心、
そしてそれらは私たちの身の回りの
あらゆる場面に

 

はっきりと「かたち」として
現れている
ということをお伝えいたしました。

 

次回以降は、今回のお話を踏まえて
「結び」がなぜ今必要なのか?

 

ということや、
「結び」から始まる世界観について

 

様々な視点を多角的に取り入れながら
お伝えしていきたいと思っております。

 

どうぞお楽しみに!

 

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