言葉は昔から情報の伝達手段として使われてきたもので、自分の感情や意思を伝えたり、「こうしてほしい」、「ああしてほしい」など、人にお願いごとや頼みごとをする上でも、とても便利で使いやすいものです。
しかしその一方で、使い方を誤ると人を傷つけてしまったり、先ほどの書籍のサブタイトルにもあるような「余計な一言」が仇となって、人間関係に亀裂が入る原因ともなりうるものでもあります。
また、言葉の乱れについては最近話題になっているところでもありますが、こちらもとても気になるところ。
たとえば乱れた言葉を使っている人がいるとして、あなたはその人に対して、一体どんな印象を持つでしょうか?
日本語には美し言葉がたくさんあるだけに、言葉を大切にせず「雑に扱う人」という印象を与えてしまうのでないかと思います。
そして乱れた言葉を使っていることが、その人自身の仕事や生活スタイルとも結びついて、「この人はちゃんと仕事をしてくれる人なのだろうか?」「仕事でもこういう言葉遣いをしているのかな」と、意外なところから仕事のイメージと重なり、相手を不安にさせてしまうこともあるかもしれません...。
そのように考えると、言葉の使い方一つで変わってしまうことはいくらでもあるんですね。
剣は、人を殺める武器にもなれば、自分や仲間を守る盾にもなる。
まさに言葉というのは紙一重。自分の使い方次第で、まわりに良い影響を与えたり、人と人とのより良い関係性を築くための最強のコミュニケーションツールとなる一方で、一歩使い方を誤ると、残念ながら逆の方向にいってしまうこともある...。
「言葉は諸刃の剣」という言葉は、この人生を生きる上でとても大事なことを私たちに教えてくれているようです。
「言葉を変えると人生が変わる」と言われていますが、それはまさにその通りなのです!
さて、これまで『言いかえ図鑑』を例に言葉の持つ二面性について触れました。
ちなみにこちらの書籍で扱っているのは、一言で、「外向きの言葉」なんですね。
この社会で生きていく上で、周りの人たちとコミュニケーションを円滑に進めるためにはちょっとした言葉の言い回しはすごく重要で、うまく使うことができれば自分の武器にもなる、ということが書かれています。
しかし言葉というものを捉えるとき、ここでもう一つ見逃してはならない重要なポイントがあります。
そう。それは、内向きの言葉。
つまり「自分自身に向かって投げかける言葉」です。
言葉と聞くと、どうしても現実的に役立つ、実用的なコミュニケーションツールとしての言葉という方に目が向きがちですが、そればかりではありません。
外に向かって投げかける言葉と同様、内向きの言葉も、とても重要なのです。
たとえばこれは潜在意識にもつながってくる話ですが、口ではどんなに「私は大丈夫!」と思って言っていたとしても、心の深い部分で自己自身を否定していたり、拭い切れていない過去トラウマや辛い想いなどを抱えていた場合。
自分で意識していなかったとしても「私はできない、ダメな人間だ」といった内的言語を自分の心の深い部分に、頻繁に投げかけてしまっている可能性があるんですね。
これは表面上は、良い言葉を言っていても「自分はダメ」という信念の方が強くあるため、結果的に「私はできない、ダメな人間だ」というアファメーションを無意識にしてしまっている、ということになります。
そうすると自ずとネガティブな言語のパワーの方が強くなってしまうということが起こるので、どうしてもそちらの方に引っ張られてしまい、望む望まないに関わらず良からぬ方が勝手に現実化してしまう、ということが起こってくるのです。
そうした意味でも、無意識から出る言葉を見直し、良い言葉にアップデートしていくことが大事なのです。
そうして、自分の「本音」に気づき、本音から出た言葉を使っていくことで、自分の望みが叶いやすくなることを実感できるようになります。
一説によると、人は1日に6万回も思考をしていると言われています。
もしそれが本当だとすれば、人生により良い変化を起こすためには思考を形づくる元である言語をまずはしっかりと根本から見直す必要があるということが、おのずと見えてくるのではないでしょうか。
外向きの言葉だけでなく、内向きの言葉、つまり常に自分自身に浴びせている言葉を見直すことはそれくらい重要で、とても価値あることなのです。
とはいえ、普段から無意識に自分に投げかけている言葉は自分では気づきにくいし、わかりにくい。
ネガティブな感情が湧いてくる自覚もあるし、わかっているけれど、具体的にどう変えればいいのか、方法がわからない....。
そんな風に悩まれている方も、多いのではないかと思います。
具体的に変えたいことがあったとしても、まず自分自身が課題を認識していなければ、変化のスタートラインに立つことも難しいもの。
そこでまずおすすめしたいのが、瞑想です。
私もまだ始めて間もない頃、まずは1日10〜15分から、簡単なところから始めてみようと実践してみたら、予想以上に効果が高いことがわかりました。
「今ここ」に集中することで、様々な思いや雑念が浮かんではくるものの、自分の今胸に抱いている感情をありのままに見つめることができる、ということに気づけたからです。
ちなみに「瞑想」というと、静かに目を閉じてじっと座って行うもの、というイメージがあるかもしれませんが、ここでいう瞑想は、そういうものばかりでなく、自分の心が無になれるもの全般を指します。
たとえば、掃除(断捨離)、書く瞑想(ジャーナリング)など、一心に取り組めること。あるいは我を忘れるくらい夢中になって取り組めることであれば、ならなんでも良いと思っています。
そういうあらゆる瞑想を実践していくと、頭がスッキリしてクリアになる感覚もあるので、これから一気に集中するぞ!という前にはモードチェンジ、スイッチを切り替える上でも非常に効果があると感じています。
しかしもっと簡単に、しかも誰にでもできるものが、日々の「お祓い」です。
お祓いというと、一般的にはお部屋の邪気を払って運を呼び込むために清浄な空間に整えるといったことや、厄年など人生の大事な節目の時に、神社で神主さんにお祓いをしてもらう、といったイメージをされる方も多いでしょう。
しかし、ここでいう「お祓い」とは、自分の外側の何かに頼ってお願いするのではなく、あくまでも自らの意志で「祓う」と決めて、日々実践してゆくものとなります。
さらに、このお祓いは祝詞(のりと)という特別な力を持つ言葉を使うため、先ほどお伝えしたような自分が無意識で使っている深い部分にある言語の領域にまで、働きかけていくことができるのです!
さらに、日々お祓いを続けることによって、言葉がかないやすい究極の状態「中今(なかいま)」に近づくため、自分の言葉がより実現しやすくなっていきます。
さらに言うと、言葉になる前の世界=言霊(ことだま)が中今から出てくるようになるので、言葉にする前に現実になっていた!ということも起こり始めます。
(→ここまでくると、言霊ってすごい!とその力をリアルに感じられるようになります)
さらに知らず知らずのうちに無意識に自分に語りかけている言葉の「書き換え」が起こるため、自分にかける言葉や大切な自己と対話する言語が、より良いものへと変化していくのです。
このことは、デジタルの世界に置き換えてみると分かり易いかもしれませんね。
IT言語によるプログラミングで動作が変わっていくように、私たち人間もまた、言葉をプログラミングして、日々アップデートしていくことによって動作、つまり人間で言うところの行動が変わり、現実が変わっていくということです。
つまり、機械やデジタルと同様に、人間もまた最適な言葉をプログラミングすることでそれにふさわしい動作、行動を取ることができるようになり、行動を変えることが結果的に現実を変えていく力となり得ることが見えてくるでしょう。
つまり良い言葉、本音から出てくる言葉をどんどんインプットすることで、望むような現実が自ずと創造されていくことになります。
この時、内を整えることの重要性はもちろん、
ということに気づくことになるでしょう。
外向きの言葉を変えることは、人と人とのコミュニケーションを円滑にし、良い人間関係を築き上げていく上で重要です。
ただそれと同時に、日頃から自分が自分にかけている言葉についても目を向けて、大切にしていきたいですね。
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いかがでしたでしょうか。
・人生は言葉でできている
・言葉が現実を創る
と言われているように、
言葉は使い方次第で、より良い現実を作り
充実した人生を送るための鍵となることが、
ざっくりでもお分かりいただけたのではないでしょうか^^
とはいえ、その一歩手前で、
「どのような方法で実践すればよいかわからない」
と使い方がわからずに、つまずいてしまう方も多いのが現状...
そんな課題を抱えている方は、
今いる地点から一歩踏み出して、
内的な言葉と向き合ってみることをオススメします。
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