ここで、直感という言葉を英語のインスピレーション（Inspiration）という単語に置き換えてみましょう。
インスピレーションとは、自分の外側から自分の内側に入ってくる（In）、何か外からの大きなはたらきがあるイメージになります。
「自分の外から自分の内へ」、二元的な現象世界で情報が動く、といった感じでしょうか。
直感が働くのは、通常の五感での知覚よりも更に精妙な次元での情報場の作用、といっても良いかもしれませんが、とはいえ、この次元の情報場は大まかにいって、いろいろな条件によって相対的に変化してしまいます。
例えばそれは、他の誰かの思念や想念だったり自分の潜在意識の影響など、ユング心理学でいう「集合的無意識」の作用もあるため、多様な相対世界の条件づけが交錯し合って自分の感覚に影響するような場であるからです。
しかし直知となると、自分の外側からの作用や相対的な情報場の意識領域に左右されることがありません。
なぜなら、シンプルに本質をお伝えすると、直知の世界とは「自他分離の次元ではなく、自分の内奥に在る本来の自己そのもののはたらき」が感じられるような領域ではたらくものだからです。
自他分離の二元の相対世界ではなく、本来の自己そのものの意志が現象界に真っ直ぐにスッと浮き出ててくるような、絶対世界の “一”なる意志の直接作用のようなことなのです。
このあたり、短い文章でお伝えするのは難しいところではありますが、このデータムハウスの記事の中で随所に出てくる重要なキーワードを一つひとつ押さえていただければ、直知への着実な手がかりになると思いますので、ぜひ参考になさってみてください。
自分の中で「直知」の情報が生まれるその一つの鍵は何かと言いますと、それは、「中今」を掴むことにある、といえます。
中今は以前の記事でもご紹介させていただきましたが、一言でいえば、時間と空間を超えた世界。
この世界を掴んでいくにつれて、「直知」とわかるような素晴らしい経験値が増えていくため、身のまわりに起こること全てのことがありがたい、と受け止められるようになっていきます。
これは理屈ではありません。なぜならそこには「これだ」という確信があるため、不安や迷いが生まれなくなってくるからです。
中今を掴むためには、瞑想や呼吸など、修練としては様々な方法があります。
ただ、今目の前に与えられている仕事にとことん打ち込んだり、純粋にやりたいことに没頭することもまた、しっかりと日常生活に根ざしたかたちで取り組める大事なアプローチになるので、ぜひ、できることから試してみていただきたいと思います。
掃除を徹底的にしてみる、空間を整える、日々の動作を意識してみる。
その他にも自分の大好きなことに熱中することも、有効な方法の一つ。
これら全てのことに没頭することは、意外に思われるかもしれませんが、実は全て瞑想の世界、さらに「中今」の世界に繋がっています。
もちろん日常から離れて修練したり、瞑想を実践することも大事なことではありますが、特別な方法でなくとも変化のきっかけや種は、日常生活の中にたくさん転がっています。
それからもう一つ、忘れてはならないことがあります。
それは、直知から選んだことを体験して起こることは、それがたとえ一般的に「良い・悪い」で判断されるような事象であったとしても、その人にとっては全てが素晴らしく、かけがえのない経験となり得る、ということです。
もちろんその中には辛く、悲しい経験が含まれる場合もありますが、それらは個を超えた大きな世界で捉えた時、より良い方向へ向かうため、軌道修正のために起こっているからです。
仮にそれが一時的には負のように思える出来事であったとしても、必ずそれを通して大きな学びを得ることができ、それ自体が人生の貴重な経験になるということを、本来の自己（真我）は「知っている」ということです。
だからこそ、「どんな出来事があったとしても大丈夫！」という深い安心感からくる確信が生まれてくるのですね。
そんな深い安心感と確信というサインがあるからこそ、目の前の選択に対して勇気を持って臨むことができるのです。
そのような意味合いまで含めると、直知のはたらきとは、その時の自分にとって紛れもなく超重要で最適な情報ということになります。
これらをぜひ一度念頭に置いて、自分の意識空間に収めておくだけでも、ある日突然、自分の中で何かしら変容したような感覚を覚えることがあるかもしれません。
最後にもう一つ。
「直知」の世界を掴む上で重要なのが、自分の体を大切にするということです。
こちらについても以前、記事でご紹介させていただいているので、ぜひ合わせてご覧になってみてください。
https://essence.datumhouse.jp/vessel-making-for-beyond-the-intuition
essenceではこれまで、体や健康をテーマにした記事を多数ご紹介していますが、それは中今の境地を掴み、直知を得る上で絶対に欠かせない要素だから、という理由からです。
最初は難しく感じられるかもしれませんが、ぜひ気楽な心で日々楽しみながら、直感や直知の世界と向き合ってみていただけたらと思います。
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いかがでしたでしょうか。
直知で情報を得るためには、誰かの想念
や自分の潜在意識といった様々な情報が
混在する場から得るのではなく、
自他分離の次元を超えた自分の内奥にある
本来の自己そのものが発動することが
重要な鍵になる、といえそうです。
その意味では、直知を得られる状態とは、
より純度が高く、透明に澄んだ場と
繋がっていることとしてイメージできる
のではないでしょうか。
これは、essenceでもよくお伝えしている
「中今の精神（境地）」とも重なります。
情報が溢れている現代だからこそ、自分
が今「どの情報場とつながっているか？」
ということをいつも意識することを
心がけてみるといいかもしれません。
そしてより純度の高い情報場にアクセス
するために、瞑想をしたり、目の前の仕事
に集中する、あるいは何かに夢中になって
没頭するなど、難しく考えずにできること
から始めてみてください＾＾
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