こんにちは、金子香織です。
こちらでは姿勢についてシリーズでお伝えしていますが、本日も骨格ラインから整えていく姿勢について、その極意をお伝えさせていただきます。
今回も、よろしくお願いします!
さて、これまでは
・今すぐ実践できる!健康の秘訣は「姿勢」にあり
・最小限の力で最大の効果を発揮できる、姿勢のヒミツ
と題して、姿勢にまつわる概念をお届けしてまいりました。
本日は前回の続きをお届けしたいと思いますが、その前に簡単におさらいから始めていきましょう。
前回は、美しい姿勢を「骨格ラインが整っている姿勢」=「ニュートラルアライメント」である、と定義しました。
その上で、ニュートラルアライメントとは重力に対し最も最適な姿勢であり、最小限の力で最大の効果を発揮しやすい姿勢である、ともお伝えしましたね。
ところが私が普段、お客様にセッションさせていただく中でお見受けするのは、多くの方は何らかの原因で体に歪みが生じて、慢性的に猫背になってしまっている、ということです。
慢性的な猫背や歪みは、その状態が長く続けば続くほど、体を支える力はより多く必要になります。加えて関節に掛かる負担が大きく、コリや痛みの原因となるために、自ら不自由さを感じる体を作っていることになるのですね。
もしも何をやっても体のコリが取れない、疲労が抜けない、など心当たりがある方は、ひょっとしたら姿勢の歪みが原因となっているかもしれません...。
そこで私からの提案として、姿勢の歪みを改善し体の土台である骨格を整えて、日常生活を軽やかに過ごせるようにしていきませんか?ということをお伝えさせていただきました。
こちらでは、美しい姿勢とはどんな姿勢なのか?ということについても触れていますので、まだ試されていないという方は、ぜひこちらをご覧になってみてください↓
ただ、恐らくですが「楽に正しい姿勢が取れた」という方はそう多くないのでは?と推測します。
というのも実際に、私も日々現場でお客様に姿勢の定義をお伝えしているのですが、その際に、お伝えした通りにすぐに最適な姿勢がとれる方というのは、ほぼ皆無だからです。
最初に正しい姿勢を取る方法をお伝えして、その場で実践していただくようにお伝えするのですが体が過度に緊張するので、はじめはとてもキツそうな反応をされる方が多いのですね。
ニュートラルアライメントは、慣れないとその体勢がキツイ、と感じてしまうようなのです。
それではなぜ楽に、正しい姿勢が取れないのでしょうか?これからその秘密をお伝えしたいと思います。
・腰を反ってしまう
・顎を上げてしまう
・みぞおちを前に突き出してしまう
・肩甲骨を寄せ過ぎてしまう
・呼吸がしづらい、止まってしまう
といったことが挙げられます。
思い当たることがある、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうです。上記のような現象が起きている場合、正しい姿勢が取れているとは言えず、体のどこかに負担を掛けながら無理やり正しい姿勢を取ろうとしている状態なのです。
姿勢を本気で正そうとすると決まって聞こえてくるのが、
・腰が痛い
・背中を過剰に反っている気がする
・筋肉をたくさん使っていてキツイ
などといったお声です。
ではなぜ、そのような反応が出るのでしょうか?
ここからはその理由を少しずつ紐解いていきたいと思います。
まず第一に考えられるのが、体の構造と仕組みが関係している、ということです。
本来、私たちの体は、各関節が適切な可動域(運動)をもっています。
そのため、本来であれば、引っ掛かり(負担)を感じることなく、楽に美しい姿勢が取れるはず。しかしどこかに固まった関節があると、周囲のやわらかい関節がその固い関節の動きをカバーするために、過剰に動きすぎる、という事態が発生してしまうのです。
例えば、腰を反りすぎてしまう方は、背中(胸郭)が固いことが要因となり、背中の固さを腰の動きで代償(カバー)している、というような状態です。
そのため、継続的にこのような姿勢を取り続ければ腰周りの筋肉を過緊張させることになり、場合によっては腰の関節の歪みを生じさせてしまうことにつながります。
つまり、体のある一箇所に随分と負荷をかけているイメージですね。
ただこのような状態が起きる要因は、裏を返せば、腰が反ってしまう理由も存在している、と言い換えることができます。
それは具体的に何かというと、コアの筋肉が弱くなっていること。それによって腰周りの安定性が弱くなるために、結果的に腰の反り過ぎが起こってしまうのです。
つまり、背中であれ腰であれ、そもそも各関節や部位が最適化されていない状態では容易に美しい姿勢を取ることはできない、というのが本当のところなのです。
やや専門的にはなりますが、姿勢をよくする上で非常に大事な部分になりますので、これからお伝えしていきますね。
その上で、まず押さえていただきたいこと。
それは、骨格は、関節と部位に分けて捉えましょう、ということです。
関節は、背骨一つ一つが繋がっている箇所(椎間関節)や、骨盤や大腿骨を繋げている関節(股関節)など、骨同士が連結している箇所全てを総称して「関節」といいます。
一方の「部位」は、胸郭や腰部、骨盤など、幾つかの骨と関節の組み合わせによってカテゴリーで分類された呼称があります。
そして、それぞれに最適化された関節・部位は、安定性と可動性(分離性)が共存することになるため、筋肉はインナーマッスルとアウターマッスルが協調されて、バランスのよい状態になります。
このような状態になると、関節・部位共に保護する力、支える力、動く力が適切に機能するため、美しい姿勢が取りやすく、動いても痛みがなく、快適に過ごせるようになるのです。
ところが、いずれかの関節・部位に安定性と可動性のどちらか一方、あるいは両面に機能低下がみられると、どうでしょう?
たちまち体は支えにくく動きに偏りが起こるため、全体のバランスが悪く姿勢が崩れて、痛みの原因になってしまうことも...。
つまり、どこの関節・部位であっても適切に可動し、筋肉(特にインナーマッスルの保護)によるコルセット機能を取り戻すことは、美しい姿勢づくりのための必須のスキルとなるのですね!
背中が固くて胸が起こせない方必見!
美しい姿勢づくりの基本、背中を反るエクササイズ
■ソラシック・エクステンション
目的:背中(胸郭)の可動域を引き出し、背中を柔らかくする、背中のインナーマッスルを活性化する
※ポイント:背中の中央(肩甲骨の辺り)を反らすこと
【座位バージョン】
1 壁・テーブルなどに手を置く
※腰を反らないように行う(腰は少し丸めてもOKです)
※肩に痛みがある方は無理をされないようにしましょう。
◆しゃがんだ体勢の場合
しゃがんだ体勢で行う場合は、膝を横に拡げて行いましょう。
腰の反りを防ぐことができる体勢のため、背中にアプローチしやすくなります。
◆椅子に腰かけて行う場合
両脚は腰幅程度に拡げてOK!胸はテーブルよりも床方向へと低くなりますが、背中が反っていれば問題ありません。
反る↔丸めるを3回程度、行ってみてくださいね。
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お伝えしたエクササイズは、仕事の合間や作業の途中など、ちょっとしたスキマ時間を生かしてできる、とっておきの方法です。
寝転がらずにできますし、特別な道具もいらないので、誰でも気軽にできるエクササイズだと思います。オフィスや自宅と、場所を選ばずにできるのでぜひ気が向いた時に行ってみてくださいね。
私も外出先で体がちょっと固まってきたかな?と感じた時は、壁を見つけてはこまめに行うようにしています。
続けていると姿勢もシャンとしてきますし、自然と美しい姿勢を意識できるようにもなってくるので、とてもおススメなエクササイズです。
今後も、日々のちょっとしたスキマ時間を生かして実践できる様々なエクササイズをご紹介していきますので、どうぞお楽しみに^^
お読みいただき、ありがとうございました。
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いかがでしたでしょうか。
「骨格は関節と部位にわけて捉える」
なんてご存知でしたか?
言われてみれば確かに…と思いますが、
意外と気づいていないことも多いと
ハッとさせられました。
こんな風に体についてもちょっとした
発見があると、具体的なイメージも
湧いて「できることから少しずつ変えて
いこう」という気持ちになりますよね!
とくに後半に教えていただいたエクササ
イズは、初心者にも簡単でスキマ時間に
もできそうなので早速、日々の習慣にし
たいと思いました^^
一ヶ月後は、少しでも姿勢美人に近づく
というイメージを思い描いて、今日から
コツコツ実践していきましょう。
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