現代は情報量がとても多い時代で、ネット上には様々な情報が溢れ返っています。
そしてこのような状況の中では、人間よりも機械による自動判断の方がスピーディーかつ正確に情報処理できるため、情報速度と合わせて世の中の変化も激しい現代社会に対応するためには、ひと昔前とは比べものにならないほど、スピーディーな判断や決断力を求められることが多くあるでしょう。
そういった時代背景の中で、知識やロジックよりも柔軟な「直感力(直観力)」を高めたいという需要が増えていることは、決して偶然ではないと思います。
目まぐるしく変化する社会、そしてその中で次々とやってくる情報洪水に惑わされるよりも、「自分自身の直感力を高めて、最適な情報を受け取りたい」と思う傾向は、これからますます高まっていくのではないでしょうか。
単なるデータ量(知識量)の蓄積やアップデートという点では人間はAIには勝てませんし、ファクトとフェイクを的確に見抜く上でも直感力は侮れず、ひとつの強力な武器となるはず。
直感力を磨くことで、スピーディーに求めている情報にたどり着くことができたり、自分にとっての最適解を導き出したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、直感力を高めるだけでなく、さらにその先にある世界「直知力」について、お伝えしたいと思います。
まずは、直感と直観、直知の違いを、簡単に整理しておきたいと思います。
以前、この三つの違いについては、こちらの記事でもその要点をまとめていますので、ご参考にご覧ください。
https://essence.datumhouse.jp/difference-between-intuition-and-instinct
直感と直観、直知のあいだにはそれぞれ微妙な違いがありますが、こちらでは
・直感は、ものごとを感覚的に感じ取る、勘に相当するようのもの
・直観は、論理や推理をはさまず、無意識でひらめく判断や認識能力
と位置づけています。
たとえば「とくに根拠はないけれど、この情報はなんとなく信頼できそう」というのが直感で、「今までの経験や探求からすると、理屈抜きでこれが真実だ」と感じるのが直観、といった具合でしょうか。
この二つは同じものではないですが、ひとまず今回の記事では大まかに同じような属性に位置づけて、以下「直感」という言葉でまとめておきます。
では一方の「直知」はというと、それは「直感(直観)を超えた先にあるもの」、または「時間や因果律を超えた領域にあるもの」とお伝えしていました。
とはいえ、前回は直知についての抽象的なイメージしかお伝えしていなかったので、なかなかピンとこない、という方もいらしたかもしれません。
そこで今日はもう一歩踏み込んで、直知についてもう少し具体的なところまで、概念としてどういうものであるかお伝えできたらと思います。
早速ひとつ例をあげてみましょう。
前回の記事では、直感は、なんとなくであってもかなりの確率で当たるとお伝えしました。
「的中率90%!?」という言葉でも表現しましたが、直感力が冴えている時は決して大げさではなく、本当にこれくらいの高い確率で当たると思います。
しかし、人間いつも絶好調とはいかないもので、いつもできることができない日もありますよね...。直感力もまさにそうで、うまく働かない日もある。これは人間だから当然です。
たとえば睡眠不足で頭が冴えなかったり、憂鬱な出来事があった時は、コンディションも悪いため、直感はうまく働かないもの。(体と心は一心同体で、密接なつながりがあるからです)
そこで注目していただきたいのは、「直感」には、その時々の条件によってブレ(振れ幅)がある、ということです。
これは、「いい時はいいけれど、ダメな時は的中率10%にも満たない」といった、いわば相対的なイメージです。
しかし一方の直知の世界では、このブレ(振れ幅)がなくなるんですね。
なぜかというと、「なんとなく」という感覚を超えて、当然のように「これで大丈夫!」という感覚が、ブレることなく自分の中心にスッと通るからです。
それは言葉を変えていえば、自然体のまま、力みもなく「確信できる」ということ。
感覚的には、その時受け取った情報が100%そのもので、一切の条件を抜きにして「これでいいのだ」と思える状態です。
ちなみにこの時は、絶対的な安心感があるので、ありのままの自分を受け入れることができるだけでなく、不安や疑いの感情から解放される、といった感覚を味わえるでしょう。
とはいえ、ここで「世の中に100%絶対の世界なんてないのでは?」と感じる方もいらっしゃるかと思いますので、誤解がないようにこちらについても触れておきたいと思います。
確かにこの世の中には、厳密な意味での「100%絶対」という物事は、存在しません。
これをしたら絶対〇〇になる、絶対おすすめだからこれをしたほうがいい等々、世の中には「絶対」を謳うものがあふれています。しかし皆さんにも少なからず経験がきっとあるかと思いますが、私もこの手のものはあまり信用できないと感じています。
とはいえ、個々にとって都合の良いレベル、エゴから感じる絶対の事象はなくとも、視野を広げていって個の世界を超えた世界、もっと言えば宇宙レベルの高い視点で物事を考えた場合、「絶対法則」「絶対真理」というものは、確実に存在しています。
たとえば、半径1メートルの世界しか見えない人と、世界を見れる人では視野の広さが全く違いますし、地球で起こっていることを見る時でも地球上で体験しているだけでは見えなくても地球の外に出て、宇宙から地球を客観的に観察するのでは、ものごとの捉え方や見方がまるで変わってしまいます。
その時、小さな世界で通用する絶対というのは一つの物差しにすぎず、全てに通じる統一基準ではないことが見えてきます。あくまでも相対的な感覚だということに過ぎない、ということに気づくからです。
そして、この相対的な感覚を超えたものが、直知の世界ということになります。
このような観点に立って直感と直知の違いをとらえてみると、少しわかりやすくなるかもしれません。
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いかがでしたでしょうか。
直感と直知の違いについて、
「直感」にはその時々の諸条件によって
ブレが発生する一方で、
「直知」の場合はこのブレがほぼなく、
自分の選択に確信がもてるということが、
大きな違いだと言えそうですね。
つまり、直感は様々な条件によって左右
されることもあるため相対的であること
に対して、直知は絶対的な感覚であると
いうことも見えてきました。
続く後編では、
直感と直知を得る時のそれぞれの情報源
である「情報場」に違いがあるため、
精度に違いが生まれてくるという興味深い
お話をしていただきます。
後半もどうぞお楽しみに!
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