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言霊を読み解く重要な鍵!古事記の「機織り」は、実は最古のテクノロジー?/ことほぎの輪⑧

作成者: essence編集部|Sep 21, 2023 3:19:20 AM

コトダマの「ダマ」は、ときほぐしてこそ力になる

内海さん:

前回、コトダマの「ダマ」ということについて、色々とお聞きしましたけれども、つまり言霊の「ダマ」は、タマに解きほぐさないといけないということですね。

 

それを、解きほぐすことが、ことほぎであり、またそうすることが言霊本来のはたらきになるということですね。

 

石原さん:

はい。「ダマ」になった言葉というのは、私たちの肉眼ではわからない、我々の深い意識、潜在意識といわれている、そういう世界に影響を与えるものなんですね。

 

ですから、たとえば、落ち込んでいる時に頑張らなきゃとか、自分で自分を励ますことがあると思うんですけれども。

 

そういう時も、励まして元気になろうという気持ちよりも内側から湧いてくる、悲しみとか落ち込みの方が激しくあると、それが跳ね返されてしまうといいますか。

 

でも、言霊のレベルになると、その悲しみを全部浸透してすり抜けて、すごく深いところから癒す力がはたらきますので、物事が好転するということがあるんですね。

 

神道には、「平安清明(へいあんせいめい)という言葉がありますけれども、そのような、安らいだ心地よい状態になります。

 

たとえ逆境の中にあっても、「ダマ」から「タマ」にときほぐすことができれば、心がパっと救われる。だからこそ、またそれがいい現実をより呼び寄せやすくなる、ということがあるわけです。

 

日本語の一音一音のはたらきを精緻に解き明かした、「言霊学」

内海さん:

心の在り方とか意識の在り方という時に、例えば脳科学であれば脳波とか、心理学とか量子力学でいうと、波動とか周波数とか振動という概念が出てくると思うんです。

 

石原さん:

はい。

 

内海さん:

言霊学ではそれを正しく研究して、言霊というものを周波数で全部整理したのですね。

 

石原さん:

そうですね。

 

日本語の一音一音というのは、とても精緻な音であり、文字なんですね。

 

その一つひとつに一回、個々の周波数を振って整えたのが、言霊です。

本来はそれは汚れがない周波数であり、音の連なりでできているわけですが、ふとした瞬間にそこに汚れ、ノイズが入ってしまう。そうなると、本来のエネルギーが発動しないんですね。

 

ノイズが入っていなければ、速やかに人を幸せにできる周波数になる、ということなんです。

 

一旦、解体してクリアにしてノイズキャンセラーっていう言葉が一般的にはありますけれども、それをもう一回複合して作り直すという技術を作り上げたということですね。

 

内海さん:

すごいですよね。一音一音の音素という概念を私はここで初めて聞いたんですが、「あ」とか「い」という音、その音になる前のエネルギー、最小単位があるということですね。

 

石原さん:

はい。

 

内海さん:

全部、特定していって、最終的に信号処理するんですよね。

 

ノイズというと、例えばラジオとか分かりやすいですよね。

 

うまくチューニングしないと、ガガガー、ピーピーピーってノイズが入りますけれども、あれも、言ってみれば「ダマ」になっちゃっているということですね。

 

石原さん:

そうですね。余計な雑音が入ってきて途中で混線してしまっているというか。

 

古事記に登場する「機織り」は、実は最古かつ最新のテクノロジー!?

石原さん:

古事記に遡って見ていくと、古事記の中で唯一出てくるマシン、テクノロジーというのが実は「機織り」なんですよね。

ガッチャン、ガッチャンと服を織る機織りって、縦と横の糸がこう綺麗に組み合わさって一つの織物ができる。

 

逆にここがもつれてしまったり、ほつれちゃったりすると止まってしまうわけですが、これが「思いが現実化していく」というところにも繋がってくるわけです。

 

現実の世界でも同じことが起こってくるわけで、それが神話の中にも現れているということですね。

 

内海さん:

縦糸と横糸で言うと、よく言われる言霊学の解説の中でもいわゆる「五十音図」というのが出てきますけれども、あれが正しく、縦糸と横糸ということですね。

 

石原さん:

そうですね。

 

内海さん:

縦糸と横糸で、言葉を織り成していく。

 

石原さん:

はい。そして、その言葉を織り成すということがそのまま現実創造のプログラムになっている、ということですね。

 

映画『マトリックス』をご覧になった方は、縦横のグリーンのラインを思い出される方も多いと思うんですけども。

 

それは単なる糸っていう物質ではなく、もう一つの世界を作り出すプログラムになっている、ということです。

 

内海さん:

実際にそれは、地球とか太陽系のプログラムというたとえではなく、周波数というプログラムに対応しているものを発見して特定したという。

 

石原さん:

そうですね。特定したということですね。

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いかがでしたでしょうか?

 

一般的に知られている、言霊(ことだま)ですが、そこにはさらに深い世界があって、「ダマ」を解きほぐすことで、「たま」となること。そしてそうなることで初めて本来の姿となってはたらき出すということも見えてきました。

 

また、言霊というのは、「あ」、「い」といった言葉そのものではなく、音になる前の精妙なエネルギーであって、そこを解きほぐしていくことが大事である、ということですね。

 

次回は、そのエネルギーの成り立ちについて具体的に解説していただきますので、どうぞお楽しみに。

 

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