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脳は悪い姿勢を覚えてしまう!?誰でもできる「ボディマップ」書き換え術

作成者: datumhouse編集局|Nov 9, 2022 10:19:56 PM

 

こんにちは。
金子香織です。

 

これまで「コアの筋肉を鍛えることや骨盤の歪みを整えることは、姿勢を改善するために大切」とお伝えしてまいりました。

 

とはいえ実際のところ、筋肉は「鍛える」だけでは、姿勢に変化が訪れない可能性も。

 

そこで本日は、日常生活において姿勢を整えるために取り組んでいただきたい「あること」をお伝えしていきたいと思います。

 

どうぞ最後までお付き合いください!

コアを整えたあとは、骨盤を真っ直ぐ立てる意識を!

前回の記事では「骨盤の安定力を身につけること」の重要性について、お伝えさせていただきましたが、ご覧いただけましたでしょうか。

 

骨盤の安定力は体の要となる部分で重要なポイントになりますので、おさらいの意味でも再度チェックしていただけると嬉しく思います。

 

今日はその続きについてお伝えしたいと思います。

これはコアに限ったことではありませんが、各関節の可動性をあげ、安定力を引き出した後に必ず行っていただきたいことがあります。

 

それは、「良い姿勢で立つ」ということです。

 

あなたにも、こんな経験があるのではないでしょうか。

 

「エクササイズを行った後は姿勢が整うけれど、数日経ったらまた元に戻ってしまった」

 

このようなお声はよく聞かれていることであり、実際に私も現場で度々遭遇する現象です。

では、なぜ多くの方は整った姿勢の状態を維持することが難しいのでしょうか?

 

その理由には、ある体の原理、生理学的な理由があります。

今のあなたの姿は、日々の習慣によってできている

 

姿勢は、日々の習慣によって作られていきます。ここでいう習慣とは、「日々の体勢や動き方」です。

 

姿勢は骨格や筋肉、そして筋膜や靭帯などの軟部組織で形成されていますが、これらの組織は私たちが日常でどのような使い方、体勢を取っているかによって、その形が決まってきます。

 

私たちの体は、猫背でいる時間が多ければ猫背という姿勢に見合った筋肉や骨格や組織へ。一方、良い姿勢でいる時間が多ければそれに見合った組織に変化していく、という特徴をもっているのです。



たとえば、良い姿勢で立ったのに

 

・背中がキツくて仕方ない

 

・お腹に力が入ってしんどい

 

など、本来であれば楽なはずの良い姿勢をしているにも関わらず、むしろ体がしんどくて仕方ないと感じるのであれば、これはSOSの合図。

 

組織自体が「歪んだ姿勢」に見合った形で形成されている証拠、ということになります。

脳に集積されていく、体の位置情報

私たちの脳は、現状とっている姿勢に対して良い悪いのジャッジをすることはありません。

 

ただ、「今の状態があなたにとって最適である」と判断することはあって、脳が現状の姿勢を最適だと認識した場合は、その状態を維持するようプログラミングが行われていくのです。



これは先ほどお伝えしたことにも繋がりますが、

 

・良い姿勢を長く続けていけば、その体の位置情報をプログラミング

・歪んだ姿勢が長ければ、その体の位置情報をプログラミング



といったように、脳内マップに今の体の使い方にふさわしい形で情報が刻まれていくことになります。



こうして構築されたプログラムは、筋肉やその他組織の状態をも変化させていきます。同時に姿勢の良い悪いに関わらず、ご自身がその姿勢を維持し続ける限りは、長くその形を保ち続けようとするのです。

 

猫背でいることは、本当は見た目に影響するだけでなく体にもかなり負担が掛かるはず。

 

にも関わらず「猫背でいた方が楽!」と感じてしまうのは、猫背の期間が長らく続いたため、脳と組織がそれが最適と勘違いしてしまうからです...。

 

反対に猫背の方が良い姿勢を取ると「体がしんどい」と感じるのも、やはり慣れない場所に体を配置するために起こる脳と組織の自然な反応、と言うことができます。

“ボディマップ”は書き換えが可能!?

「一度記憶された脳のプログラムって変えることができるの?」、「組織って変化させることができるの?」といった声が聞こえてきそうですが...。



私はいつも、そんな質問にはこのようにお答えしています。

 

「はい、もちろん書き換えることは可能です!」と。

 

では、具体的に何をすれば良いのか?というところをお伝えしていきたいと思います。



大前提として、日々の習慣が脳の状態を決めるのあれば、日常の姿勢を意識して少しずつでもできることから改善していくことが、まず大事なことになります。

 

なぜなら、これをコツコツ続けていくことが、脳のブログラムを書き換えるために必要なプロセスであるからです。

 

冒頭でも触れた「エクササイズを行った後は姿勢が整うのだけれど、数日経ったらまた元に戻ってしまった」という状態は、まさに「日常の姿勢」が脳や組織の状態を変化させるまでに至っていない場合に起きる現象。

 

つまり、それほどまでに私たちの姿勢は、日ごろの習慣やちょっとした行動に左右されていく、ということなのですね。

 

それでは、ここで今回のポイントのまとめに入りましょう。

美しい姿勢に整えていく手順は、まとめると大きく分けて下記の二つがあります。

 

  • 骨格を整えるエクササイズに取り組む

(歪んだ関節を個別に整えるエクササイズの取り組み)

 

  • 日常生活で良い姿勢を意識する

(脳のプログラムを正しく書き換え、良い姿勢に見合った組織に作り替える)



これら2つを重点的に取り組むことで、少し時間はかかるかもしれませんが、やがて美しい姿勢へと変化させることができます。



1のエクササイズに関しては、これまで私がご紹介してきたエクササイズを振り返って行ってみてください。(もちろん、これからもお届けしていきます)

 

それから2に関しては、姿勢が歪んでいる人ほど最初は意識すること自体が難しく感じられるかもしれません。四六時中そればかりを考えていると逆にプレッシャーで、辛くなってしまいますよね。

 

だからこそ私は、たとえば食事をする時であったり歩いたりする時など、日常のちょっとした動作の中で意識してみることをおすすめしたいと思います。

 

まずは日常の中で、ご自分がよくする動作を思い起こしていただき、それを少しずつ改善することからスタートしてみると良いと思います。

 

時間的には、慣れるまでは一日一回5分、姿勢をキープすることからでもOK!

 

ポイントは何かの行動とセットで行うことです。

 

たとえば、歯磨き中に姿勢を正す、交差点で待っている間に姿勢を正すなど、ご自身が取り組みやすく、かつ普段の行動にプラスして姿勢を正すエクササイズや良い姿勢を取る、などセットで行っていくと習慣化しやすくなります。

 

そして慣れてきたら少しずつ一日のうちで何度も意識する、歩いている間中は意識する、など取り組まれるとよいかと思います。



慣れてくると無理せず取り組めるようになりますから、今は焦らず気長に楽しみながら行っていきましょう。

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いかがでしたでしょうか。

 

美しい姿勢に近づくためには、
骨格を整えるエクササイズを実践するだけ
でなく、日常生活の中で良い姿勢を意識
することが大切であるということですね。

 

とくに2つ目は、脳のプログラムを正しく

書き換える上でも重要だといえそうです。

 

また、このことから
「体は体」、「脳は脳」といったように
別々に存在しているわけではなく、

 

体と脳がうまく連携し合っているからこそ
立つ・歩くといった日常の何気ない動作が
成り立つということが、改めてよく見えて
くるのではないでしょうか。

 

美しい姿勢を目指すことは見た目の印象を
良くするだけでなく、健康を保つ上でも

大事だと心得て、今日から日常の動作も

整えていけるよう意識していきましょう!

 

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