こんにちは。
佐藤三知代です。
新年を迎えて
早くも1ヶ月が経とうとしています。
お正月気分はすっかり抜けたのに、
胃腸が重い状態が続いている・・
ずっと便秘気味・・と
お腹の不調を感じている方も
多いのではないでしょうか。
お腹がスッキリしていないと、
イライラモード、やる気が出ない、
気持ちが落ち込み気味など、
精神的にもスッキリしませんよね。
今、私たちは「冬土用」という
冬から春への移行期間に暮らしています。
「土用」は、
四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前の
約17日間のことで、
年4回やってくる、
季節の変わり目の期間のこと。
一つの季節を終わらせ、
新しい季節を生み出すための
「場のエネルギー」が強くはたらくことで、
大地の「氣」の状態が
不安定で、ゆらぎがちになる、
と言われています。
私たちも
その不安定なエネルギーの影響を
受けやすい時でもあるのです。
東洋医学では、
この「土用」の期間は
免疫機能の低下や、
食欲不振、過食、消化不良など
特に、消化器官に
不調が現れやすい時であり、
同時に
気持ちが不安定、落ち込む、
くよくよしがち、集中力の欠如など
精神が不安定になりやすい時である
と捉えています。
冒頭にあるような、体と心の不調。
実は、この「土用」の影響を
受けているからかもしれませんね。
季節の変わり目でもある今、
心と体を同時に整えるために
ぜひ取り入れていただきたいのが
アロマでのケアです。
アロマの香りを感じる「脳」と、
消化・吸収だけでなく、
免疫機能、ホルモンの産生など、
健康維持のために
重要な役割を担っている「腸」。
その2つの間には
実はとても興味深い「つながり」があります。
「アロマもつなげていく」ことで
素晴らしい効果を
期待することができるのです。
まずは、
腸と脳の「つながり」について
お伝えしていきましょう。
人類が登場するよりも遥か昔、
約10億年前に誕生した生物は
「口と腸と肛門だけ」
というシンプルな構造だったそうです。
生きていくためのエネルギーを
自ら作り出せる植物とは違い、
他の生物を捕食し、
消化・吸収することで命をつなぐ、
という道を選んだ動物は、
生き残るための知恵、感覚など、
その全ての機能を
「腸」に宿してきたのでしょうね。
その「腸」の神経細胞が
発達・分岐することで、
その後「脊髄(せきずい)」や
「脳」が作られていったそうです。
つまり、
「脳は腸から生まれた」
と言えるのです。
このように、
腸と脳は、
生物の進化の過程から
「神経ネットワークでつながっている」
ことがわかります。
また、腸と脳を
「腸内環境とストレスの関係」
という視点でみてみると、
腸内環境が悪化していると、
ストレスに対抗する力が低下し
様々な病気にかかりやすくなる。
逆に、
腸内環境が良好だと、
ストレス耐性が上がり、
健康な精神と身体を維持できる。
ということがわかっています。
この関係は
「腸脳相関」と呼ばれていますが、
まるで、腸と脳が、
感情や意志を共有しながら、
同調反応しているようで
とても興味深いですよね。
ところで、
日本語には、
腹が立つ、腹を決める、
腹が据わる、腹を探る、など、
あたかも「腹=腸」が
感情や意志を持っているかのような
慣用句があります。
これは、他の言語にはみられない
日本語独自の表現です。
私たち日本人は、
「腸と脳が神経ネットワークでつながり、
意志や感情を共有している」
ということを、
進化の過程においても
DNAにずっと刻み続けてきた
民族なのかもしれませんね。
さて、
このような腸と脳の「つながり」に
アロマは、どのように
「つながって」いくのでしょう。
それは、
「腸」へのアプローチよりも先に、
「脳」にアプローチすること。
前回の記事で、
天然アロマの香りは
「脳」の奥にある「生命維持機能」に作用し、
全身に様々な良い影響をもたらしてくれる、
というお話をしました。
アロマの「心地よい香り」は
「脳」に「快情報」として伝わります。
脳が「心地よい香り」と感じると、
副交感神経(心身をリラックスさせる神経)
が優位になり、
心の緊張がゆるみます。
同時に、
神経ネットワークでつながっている
「腸」も緊張から解放され、
血流が良くなり、
消化吸収を促進しよう
と、活発にはたらき始めてくれます。
心も体もリラックスした状態は、
腸内環境のバランスを左右する、
「日和見(ひよりみ」菌」が
善玉菌の方に力を貸してくれる、
という効果も期待できるので、
香りが、
「善玉菌が優位な腸内環境」
に導いてくれる、
ということも期待できるのですね。
天然アロマの
「心地よい香り」は
腸と脳の「つながり」を通して
脳も腸も「心地よい状態」に導いてくれるのです。
レッスンでも
それまで緊張されていた生徒さんが
アロマの香りを試された時、
「良い香り〜」と
いってくださると同時に、
フッとお顔の表情が緩み、
素敵な「笑顔」を見せてくれます。
それは香りが
心身の緊張を解いてくれたからこそ。
心地よい香りは、
意図しなくても
人を笑顔にさせてしまうほどの
素晴らしい力があるのです。
冒頭で、
今は「冬土用」の期間、
とお話ししましたが、
腸と脳を、
「土」という字に当てはめてみましょう。
腸は、人の体の一番下にある臓器、
脳は、人の体の一番上にある臓器です。
「土」という字の「二」の部分。
上の線が「脳」、
下の線を「腸」と仮定してみてください。
その二つをつなぐ「|」は
「アロマの香り」である、
と捉えることができると思いませんか?
アロマは
「脳と腸」を結ぶもの。
その香りは、
「産霊(むすひ)」を起こし、
バラバラになりがちな
「心と体」を
「一つのもの」にしてくれるのです。
心と体のバランスが崩れやすい
「土用」の期間だからこそ、
ぜひ、アロマを活用してみてください。
入浴時、
睡眠前、
ヨガを楽しまれる時、
瞑想する時などは、
心地よい天然アロマの香りを
楽しみながら、
心も体も解放してあげるチャンス!
「土」の字が表すように、
アロマは、私たちの
脳(心・意識)も、
腸(体・腸内環境)も、
同時に、真っ直ぐ一つに整えてくれる
素晴らしいツールとなってくれることでしょう。
アロマとともに、清々しい心と体で
「立春」を迎えていただきますように!
――――
いかがでしたでしょうか。
これまでにもessenceでは「腸」の重要性にまつわる記事を
いくつかお届けしてきましたが、
腸を整えるためには、
食生活を見直したり運動をしたりすることばかりでなく、
「香り」からのアプローチもあると知り、
編集部のスタッフもハッとさせられました。
ストイックに何か新しい習慣を取り入れるのではなく、
アロマの心地よい香りに癒されて、
自然と腸が整っていったとしたら...
こんなに嬉しいことはありませんよね!^^
せっかく体(=器)を整えるのなら、
まずは楽しく、興味をもって取り組めるところから
始めていきたいですよね。
心と体に良い作用をもたらすアロマ、
ぜひ日常生活の中にうまく取り入れてみてください。
その活用方法については、
また次回以降の記事で佐藤さんにご紹介いただきたいと思います。
どうぞお楽しみに♪
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