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乾燥はお肌の大敵!潤いのカギは「セラミド」にあり?

作成者: essence編集部|Sep 27, 2022 9:42:52 AM

皮膚は、自分と外側の世界とを隔てる境界線であり、防御壁として様々な刺激や病原体から体を守っているということをお伝えしました。

 

皮膚を美しく健康的に整えるためにも、毎日のスキンケアは欠かせません。

 

とはいえ、様々な美容成分入りの化粧品の中から自分に合うもの、本当に肌が整うものを選ぶのはとても難しいですよね。

 

私自身、顔の皮膚がデリケートなので、刺激の強いものはかぶれてしまいます。そのため、できるだけシンプルなスキンケアを心がけています。

 

たくさんある美容成分から、絶対に皮膚に必要で、しっかりとパフォーマンスを発揮するものを厳選したいところ。

 

ただ皮膚には元々備わったバリア機能があるため、肌にしっかり浸透して効果を発揮するものは、どうしても限られてしまうのです。

潤いのキモは「角質」

皮膚の大敵になるのは、「乾燥」です。

 

乾燥するとバリア機能が構造的にも崩れますし、さらに乾燥した皮膚は皮膚を守る常在細菌叢のバランスをも崩してしまいます。

 

つまり乾燥こそが、老化やくすみの原因になってしまうということです。

 

皮膚の水分蒸発を防ぐのは、角層です。皮膚の構造は、外側から表皮、真皮、皮下組織の3層構造でできています。皮下組織から真皮、表皮へと順番に成長して、私たちの体を守る皮膚が出来上がります。

 

そして表皮の最も外側にあるのが、角層です。

 

この皮膚は常に新陳代謝をしており、およそ28日周期で入れ替わっています。

 

新陳代謝がスムーズに行われていると、角層の外側は垢として自然に落ちていき、下から新しく健康な角層が押し上げてくるしくみになっています。

 

そのため、健康な皮膚の状態では、古い角質が剥がれることの自覚はあまりないと思います。

 

しかし、皮膚が乾燥すると、角質が水分を失い、本来まだ剥がれ落ちるはずではない角層もカサカサボロボロと粉が吹いたように落ちてしまいます。

 

また皮膚が乾燥すると防御力もなくなるため、外からの刺激によって皮膚が炎症を起こしやすくなり、それが痒みを伴う湿疹につながる原因になります。

 

同時に、皮膚が内側に留めていた水分も蒸発しやすい状態になってしまいます。

 

角質を乾燥から守ることで、皮膚の構造が保たれて、潤い肌が保たれるのです。

肌を水に濡らしても、皮膚は潤わない

顔を水で洗った後、そのままにしていると、すぐにまた顔は乾燥してしまいますよね。皮膚が濡れた状態なので、一見、水分が皮膚に止まっているように思えるかもしれません。

 

しかし、肌を水で濡らしたとしても、皮膚に水分が補われることはありません。

 

よく考えてみれば、不思議ですよね。

 

これは、水分の構造上の問題です。

 

水は、水分子がバラバラの「自由水」という状態にあります。この状態で水分を与えても、すぐに蒸発してしまい、潤いをとどめることができないのです。

 

そのため、皮膚に水分を補うには、少し工夫が必要です。

 

まず、角質の構造をもう少し分解して見ていきましょう。

 

角層は、脂質と水分のミルフィーユ構造によって、潤いを保っています。

角質の細胞と細胞の間には、セラミド、脂肪酸、コレステロールなどの細胞間脂質と呼ばれる油分があります。

 

細胞と細胞の接着剤として構造を保つために必要であると同時に、皮膚の水分を保つ働きをしています。

潤いのカギは、「セラミド」

細胞間脂質の一種であるセラミドは、水分が蒸発しにくい構造を保ち、しっかりと潤いを保持します。

 

つまり、このセラミドが、皮膚の水分保持のカギなのです。

 

セラミドは脂質でありながら、水分子とも結合することができる親水性も持ち合わせています。

 

セラミドの層と水分の層がミルフィーユ状になった角質の構造は「ラメラ構造」と呼ばれていますが、ラメラ構造の中の水分子は、水分子同士が手を繋ぐ「結合水」という状態になっています。

 

先ほど、いわゆる水は、水分子がバラバラの「自由水」という状態にあるとお伝えしましたが、この自由水と比べて、ラメラ構造の中の手を繋いだ「結合水」は簡単には蒸発せず、肌の潤いを保つことができるのです。

 

つまり、皮膚の角質の細胞間脂質が保たれ、セラミドがしっかりと機能していれば、皮膚の水分は保たれるのですが、年齢と共にセラミドは減少していきます。

 

またアトピー性皮膚炎の方は、遺伝的にセラミドが少ないということもわかっています。

セラミドにも各々の働きがある

セラミドには、細かく見ると複数の種類があり、それぞれに機能が違います。

 

代表的なものは以下の通りです。

 

 ・セラミド1・・・外的刺激からのバリア
  機能

 ・セラミド2・・・保湿機能

 ・セラミド3・・・保湿機能とシワの軽減

 ・セラミド4/5・・・脂質バリア層をつくる

 ・セラミド6・・・水分保持機能・シワの
  軽減・ターンオーバーの促進

 

この中でもとくに、セラミドの1/3/6が不足することで、乾燥や敏感肌、アトピー性皮膚炎になりやすいことが明らかになっています。

外側から補給することもできるセラミド


皮膚は外から余計な刺激を入れないように堅牢なバリアを作っていますから、多くの良質な美容成分を肌に染み込ませたとしても、実は、皮膚に十分に届くことができません。

 

だからこそ、化粧水や美容液、クリームなども、ターゲット層に的確に届くものを使うことが大切です。

 

セラミドは、最も外側の角層で働く成分ですから、外側から補ってもしっかりとターゲット層に届きます。

 

セラミドは元々、人の皮膚構造の中にある脂質なので、皮膚が敏感な赤ちゃんにも使うことができる安全な成分です。

 

私も、医師のキャリアのスタートは皮膚科医でしたが、特に乾燥が強いアトピー性皮膚炎の方におすすめする日常スキンケアも、セラミド入りのものでした。

 

角層に働く成分で選ぶなら、まずセラミドです。

 

乾燥に悩むこの季節に、もしセラミド入りではない化粧品を使っていたとしたら、一度取り入れてみることをお勧めします。

 

――――


いかがでしたでしょうか。

 

肌の潤いを保つためには、細胞間脂質の
一種である「セラミド」のことを理解
した上で、日々のケアに取り入れていく
ことが大事だということが、よくわかり
ました。

 

さらに、「水分は与えるだけではNG」

 

ということに衝撃を受けた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回の内容は、皮膚の構造に
詳しい方にとっては基礎知識なの
かもしれませんが、

 

私のように間違った思い込みで、
良かれと思ってケアを続けていた
方も多いのでは。

今回は皮膚の構造について教えて
いただきましたが、これまでの記事の
中でも、まさに前提から覆されるような
貴重なお話をたくさんいただいて
いますので、桐村先生の過去記事に
ついても、ぜひこの機会にチェックして
みてください。

 

そして、次回もどうぞお楽しみに!

 

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