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いい人をやめると、人生が好転する!?

作成者: essence編集部|Sep 30, 2021 9:28:49 AM

「人から嫌われたくない...」
そんな理由だけで、いい人を演じてしまっていませんか?

ひと昔前に大ベストセラーになった

アドラーの『嫌われる勇気』。

 

ところが書店に足を運べば

いまだに平積みになっている

ところもあり、なんとも驚かされます。

 

心理学の世界では高名なアドラーですが、

日本で一般書としてこれほどまでに

ロングセラーを記録しているのはなぜでしょう?

 

「嫌われる勇気」の裏にあるのは

「嫌われたくない心理」といえますが

 

言葉を変えればそれはひょっとして...

 

「いい人でなければならない」

 

という無意識の束縛からきているのでは?

と思うことがあります。

 

人の目に合わせたり、

世間体や社会の体裁を必要以上に気にしてしまったり...。

 

まわりの状況や空気が読めない、

「KY」な言動が地雷となることもあるため、

それを恐れて

「他人軸」で生きることが多いという方も

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

とくに昔から日本は「空気の文化」と言われているように、

まわりの人の思いを慮って行動する

という文化が強く根付いていますよね。

 

これは「同調圧力」にも通じるもので、

「本音ではこうしたいと思っているのに

和を乱すと良くない」

 

という無意識の刷り込みがあるのかもしれません。

 

それは他人を思いやったり

一歩先を見て行動したり、

必要以上に出過ぎない、主張しすぎない

という意味では良い面もある一方で、

日本人特有の心理ストレスを生む

原因となってしまっているのではないか?

 

と思うことがあります。

 

その意味でいうと、

この本は、そうした状況からの

ある種の浄化(カタルシス)に

なっているのかもしれません。

 

もしそうだとしたら日本には、

「いい人」でいることをやめたい、という

見えない願望が広がっているようにも思えます。

そもそも「いい人」ってどんな人?

ところで、改めて「いい人」とはどんな人?

と考えてみると、

例えば次のようなイメージが湧いてきます。

 

1つめは、

あなたは優しくて「いい人ね」 と言われる人。

思いやりもあって、共感もしてくれる人。

 

繊細で人の気持ちを汲み取るのが上手。

気配り上手で、まわりの気持ちを察して動く。

 

しかしその一方で、人に配慮しすぎたり

空気を読みすぎてしまい、

周りに合わせた結果、

それが自分のストレスになってしまうような人

 

そういう方の場合、

「いい人」は、もうやめたい!

となってしまうのも、当然のことのように思えますね。



2つめは、

〇〇ちゃんは「いい子」ね。

という言葉に代表されるような、

昔から褒められることが多かった

いわゆる優等生タイプの方です。

 

頑張り屋で真面目、

努力家でもあるから、

人並み以上の結果や成果を出しやすい。

 

しかし実のところ、

 

出来ない時は責められてしまうのでは?

出来ない自分には価値がないのでは?

 

といったような、

無意識の強迫観念も抱え込みだったりします。

 

いわゆる承認欲求の苦しみや、

条件づけられた自己肯定感の罠のせいで

 

頼られた時に「イヤです、できません。」

とハッキリ断るのが苦手で、

 

結果、自分に無理を課して

どんどんストレスを溜めていくことに...。

 

そんな「いい人」も、もうやめたい!となりそうです。

 

そして3つめは、

自分の意見がない、いわゆる流されやすいタイプ。

これは言葉を換えれば、

主体性がない、あるいは自分の軸がない、とも言えます。

 

反抗したりまわりに害を与えることも基本はないので、

「あの子はいい人だよ」と、言われることも多いはず。

 

あるいは、考えるのは面倒だし

人に流されてしまった方が楽だし安全と思って、

人に言われた通り、指示に従って動くことも多いかもしれません。

 

しかし、重要な決断を人に委ねてしまい

自分で決めるということがあまりないので、

自分軸がなさすぎて、

 

ふと立ち止まったときに

 

「わたし、何やってるんだろう…。」

と時々、自己嫌悪に陥ってしまうこともありそうです。

 

そんな「いい人」も、もうやめたい!となりそうです。

 

さて、

これらにひとつ共通することを挙げるとすれば...

 

無意識的に自分の感情を

無視したり抑圧して、

周りの望む自分を「演じてしまっている」こと。

 

幼少期から、長年の思い込みや

思考のくせが染み付いて

それが習慣になってしまっているため、

 

その状態が「ふつう」となってしまい

いつの間にか感覚が麻痺してしまっているのですね。

 

しかし、そのような状態に自分でも気づかないようであれば、

要注意です。

 

なぜなら、意識下の深い部分では、

自分の感情を押し殺しているストレスや傷が

どんどん溜まって、蓄積されていくことになるからです。


それは、氷山の一角のように。

表面的には認識できなかったとしても、

無意識の領域の部分でじわじわと作用していくことになります。

 

たとえその場しのぎで

なんとなくやり過ごすことができたとしても、

そうした負の情報は知らず知らずのうちに蓄積されていくもの。

今は良くても、いずれは大きなしわ寄せとなって

苦しめられることになるかもしれません・・・!

他人から見て、都合の良い人になっていたら...要注意!

さて、こういったことに思い当たる節が

少なからず自分にもあると感じたとしたら...

アドラー的な解決策の他に、

どのような道がありえるでしょうか?

 

そもそも論として、

「いい人」とはどういう人?という

3つの例からも見てとれるように


「いい人」かどうか?ということは、

周りが自分をどう見ているのか?という

「他人軸」が基準になっていることが多いのです。

 

自分軸で生きることが大事だと言われているのに、

他人に人生を明け渡してしまっている状態、

とも言えますね。

 

しかし、さらにややこしいのが、

その基準や相手の本音すらも、

ちゃんと深く確認したわけでもなく、

自分の思い込みや観念にすぎないと、

流してしまっていること。

 

その他にも、例えば上司や同僚、周りの誰かにとっての

「都合のいい人」として

認識されている場合もあるかもしれません。

 

だからこそ、

「いい人」という評価の裏には

予想以上に色々なトリックが潜んでいると、

まずはその点に気づくことが大事なことでしょう。

 

その気づきのためにも周囲との

交流や調和はもちろん大切ですが、

 

まずは自分の本心・本音に気づくために 、

「いい人」でいなければ、という

束縛観念を手放すことから始めてみてはいかがでしょうか。

 

たとえば瞑想を習慣にしてみることで、

 

自分は本心では何を感じているのだろうか?

 

ということを内省し、

絶えず心の深い部分に問いかけていくのも良いでしょう。

 

さらに、より深く本質的に、

自分の無意識の曇りをはらって

クリアにしたいという方には、

 

心理学的な無意識の階層の

もう一段先にアプローチするものとして、

日本特有の古神道の教えである「祓い」の智慧を活かす、

という手もあります。

 

もちろん、自分と向き合う過程は良いことばかりではなく、

様々な感情が湧き出てきて

時に苦しくなったり

目を伏せてしまいたくなるようなこともあるかもしれません。

 

しかしそれは「自分らしくある」ためにある、

変化のための重要なワンステップ。

 

自分の成長のための素晴らしいチャンスとなりますので、

ぜひ恐れずに、前向きに捉えていただきたいと思います。

 

こうした様々なアプローチによって

「自分軸」のコアを整える、という

ことに静かに丁寧に取り組んでみることで、

 

内なる変化は次第に、

周囲の状況、外への変化に

転じていくことが、きっと実感できるようになると思いますので

ぜひ今日からできることを実践されてみてください。

 

それがたとえ些細なことであったとしても、

まずは自分を認識し、できることから実践してみることが

変化を起こす第一歩となるでしょう。

 

――――

 

いかがでしたでしょうか。

 

​​生きていると、

自分では気づかないうちに

その場の空気を読んでその場に合う行動をとったり、

まわりの期待に応えたい、認めてもらいたい

という思いから、

自分でも気づかないうちに

社会に求められる「いい人」になってしまうことがありますよね。

 

でもそれは、人間であれば誰にでもあること。

 

もし、そんな自分の一要素に気づいたら、

まずはそういう自分を受け入れて、認めてあげることが

大事なことだと思います。

 

そのプロセスを一つひとつ丁寧に行っていくことで、

いつの間にか心がふっと楽になり

他人軸の人生から、自分軸の人生で

生きられるようになります。

 

そうして自分の状態を客観視してみることで、

次のステップへの道が開けていきます!

 

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