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6月16日は「和菓子の日」初夏に食べたい魅惑のスイーツ

作成者: datumhouse編集局|Jun 16, 2021 6:58:58 AM

 

 6月16日は伝統的な和菓子の日

さて本日、6月16日は
「和菓子の日」だということを
ご存知でしたか?


和菓子の日が制定された由来は元々、
平安時代、当時皇位にあった仁明天皇が
そのときの元号である「承和」から


<大変めでたい>という意味の
「嘉祥(かしょう)」に元号を改めたことに
ルーツがある、と言われています。

 
平安中期には、国内でも疫病が蔓延しており、
そのことに心を痛めた天皇が
疫病を退け、健康招福を祈念し、
その思いを新元号「嘉祥」に託したというのです。


詳しくは下記「全国和菓子協会」のHPを
ご参照ください。

旬の食材を使い、季節の移ろいが
美しく雅な和菓子の世界は、
日本文化に受け継がれた
職人の匠の技の結晶、ともいうべきもの。

小さき中にも、歳時記に由来する
四季折々の自然風景が映し出されるとともに


職人技による
繊細な色彩やかたちの美が繊細に表現されて、
一つの「宇宙」のように見事に調和しています。

和菓子に込められたさまざまな願い

 

そんな雅な和菓子の世界に
疫病退散や健康を願う
意味が込められていると知って、
意外に思われる方も
なかにはいらっしゃるかもしれません。


しかし、今回ご紹介している
和菓子の日に因んだ「嘉祥」のみならず、
実は和菓子には
他にもたくさんの故事があるとともに、
さまざまな祈りの意味が込められているのです。

たとえば旬の話題でいうと、
毎年6月30日に行われる
「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」に
まつわるお菓子もあるんですね。
 

夏越の大祓といえば、
一年の折り返し地点である節目に、
半年間の穢れを祓う千年以上も続いてきた
大切な行事ですが、

その大祓に因んだ和菓子として
有名なのが、
「水無月(みなづき)」。

 

 

氷のかたちを模したういろうの上に、
小豆をたっぷりとのせた
品のよい生菓子は、
とくに京都でよく好まれて食されているそうで、
よい夏を迎えるための、
いわば風物詩として親しまれています。


(ちなみに、水無月の三角の形は氷を表し、
上に飾る小豆は厄除けの意味と氷の上に被さった土を表すそう)


また、水無月の他にも、
氷などをイメージした干菓子や
清らかな清流を感じさせる
わらび餅やくずきりなど、
口に含んだ時のひんやりした食感と
つるんとした喉ごしを楽しめるのはもちろん、


見た目にも“涼”を届けてくれる
美しく魅力的なお菓子が日本には数多くあります。

私ももともと和菓子は好きで
緑茶と一緒にいただくことはあったのですが、
その由来に興味をもち始めたのは、
ほんの数カ月のこと。


ただ、和菓子の世界は本当に奥が深くて、
歴史や歳時記を知れば知るほど楽しくなって、
今ではもっともっと知りたくなっている自分がいます。

 
何よりも、日本の美しい風景や
自然観と深く結びついている世界観が素晴らしく


「なんと風流で雅なのだろう」


と、心が震えます。


さて、今月末には
「夏越の大祓」も控えていますので、
神社などで茅の輪くぐりをするだけでなく、


祓い清めや祈りの意味を込めて、
この季節に因んだ和菓子を召し上がってみては
いかがでしょうか。

 

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和菓子のルーツと、
そこに込められた意外な意味
いかがでしたでしょうか。

知れば知るほど美味しさを増す
和菓子の世界には、
私たちがふだん自然の恵みからいただく
食べ物のエッセンスが、たくさん詰まっていますね。

そして和菓子といえば!

心と体がよろこぶ、とっても美味しい
「日二度羊羹」の記事はお読みいただけましたか?

こちらの羊羹にも、たくさんのストーリーと
「想い」が詰まっていますので、ぜひご覧ください。

また、datum groupの夏の風物詩である
「夏越のやみ祓い」の参加お申し込みは、
明日17日までとなっています。

オンラインからもご参加いただけて、
なんと、これまた味わい深いお菓子を
お土産でお届けさせていただきますので、
「和菓子と大祓、どっちも味わいたい!」
という方に、おすすめですよ♪

オンライン参加の方にもお土産をお届けします)